三島由紀夫とその美学がバレエに! 東京バレエ団「M」、10年ぶりに上演!

NBSのプレスリリース

パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座・・・世界有数の歌劇場で喝采をあびた名作がキャストを一新し、三島没後50周年というメモリアル・イヤーに新たな姿をみせる

東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付『M』
https://www.nbs.or.jp/stages/2020/m/index.html

2005年の舞台より2005年の舞台より

2020年は三島由紀夫の没後50周年。映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』のロングラン・ヒットも記憶に新しく、コロナ禍で制作された舞台『MISHIMA2020』には今をときめく豪華俳優陣が集い、改めて”三島由紀夫”という巨星の輝きを再確認させるものでした。三島由紀夫に関連した、今年上演される一連の芸術作品の掉尾を飾るのが、東京バレエ団による『M』。国内のみならず、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラなど、世界の著名な歌劇場でこれまでに上演を重ね、絶賛を博してきました。
 

1993年、ベルリン・ドイツ・オペラ公演のカーテンコール1993年、ベルリン・ドイツ・オペラ公演のカーテンコール

タイトルの『M』は三島のイニシャルであり、振付家モーリス・ベジャールの「M」であり、三島作品を語るうえで欠かせない”海”をあらわすフランス語の「Mer」、そして「死=Mort」など、複合的な意味をこめてつけたものだとベジャールは語ります。

振付家ベジャールは「私は詩人を愛するためにこれを創作した」と生前語っており、本作はこの偉大な作家の生涯や著作を物語るのではなく、三島由紀夫の人生・文学・思想・美学をまるごと一つのバレエにするという、大胆な試みのもとに創作されました。作品中には『金閣寺』、『鹿鳴館』、『禁色』、『仮面の告白』そして『豊穣の海』など、様々な作品を想起させる場面がもりこまれ、まるで美しい絵画のような場面が次々と展開し、やがては三島の自決へとつながる壮大なドラマをみせます。
 

東京バレエ団『M』より、「鹿鳴館」の場面東京バレエ団『M』より、「鹿鳴館」の場面

本作の上演にあたり、東京バレエ団では1993年の初演時に「Ⅳーシ(死)」の役を演じた小林十市(元モーリス・ベジャール・バレエ団)をはじめ、初演時から作品に関わってきた5名がリハーサルを指導しています。バレエ作品では珍しく、上野水香柄本弾をはじめ、バレエ団のプリンシパル(最高位ダンサー)が全員同じステージにたつという、まさに56年の伝統を誇る東京バレエ団の総力を結集した舞台となります。また、演奏には日本を代表するピアニストの一人、菊池洋子も特別に参加することが発表されました。10年ぶりに蘇る傑作『M』。今年随一の見逃せない舞台です。
 

作品を指導する小林十市作品を指導する小林十市

バレエ作品では珍しく、男性の群舞が活躍バレエ作品では珍しく、男性の群舞が活躍

東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付「M」
【公演日程】
2020年
10月24日(土)14:00 東京文化会館
10月25日(日)14:00 東京文化会館
11月21日(土)15:00 神奈川県民ホール

■作品紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=C2uKbqgTOYs&feature=emb_logo

【コチラも要注目】
●『婦人画報』対談 美輪明宏×柄本弾 ~いま、舞台芸術にできること~
https://www.fujingaho.jp/culture/interview-celebrity/a33600146/mimwaakihiro-tukamotodann-mishimayukio-200903/

●美輪明宏さんに聞く三島由紀夫とベジャールの『M』
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/articles/20201007-01.html

●Precious.jp対談 上野水香×管原小春 ~踊ることは人と分かり合う喜びでもある~
https://precious.jp/articles/-/22045
 

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