「地球愛より地元愛」グローバルかローカルか?5G&インターネット普及で2極化するメディアの行方。視聴者は世界中の面白いコンテンツにリーチする一方で、身近な情報を求める。

有限会社ワンダーハーツプラネットのプレスリリース

高速通信が可能になったことで、情報がグローバルに共有される一方で、身近でコアな情報は必要とされる。
それは、地域情報のフリーペーパーのニーズが途絶えないように、、、。
インターネットの普及によって容易になった地域テレビ局の開局。
地域の活性化手段と動画メディアのあり方は変化するとワンダーハーツプラネットのマツムラケンゾーは語る。

TVドラマ「勇者ヨシヒコシリーズ」映画「大洗にも星は降るなり」などにプロデューサーとして携わった有限会社ワンダーハーツプラネットの映像プロデューサー・松村憲三|マツムラケンゾーが千葉県勝浦で外房地域密着型テレビ局「うららんのほほんTV」の開局を目論み、主に広告宣伝目的で現在クラウドファンディング実施中だ。
https://faavo.jp/chiba/project/4098
本年2月20日にテレビ局サイトオープン予定。動画のプラットフォームはYouTubeを主に利用する。
https://www.youtube.com/channel/UCwtiIMA9fejf-V7fUqtEdlw?view_as=subscriber
マツムラは言う。
「高速インターネットの普及によって、言うまでもなく動画のニーズはもちろんのこと、より広い範囲の情報にリーチ出来るようになった一方で、地域に密着したコアな情報ニーズも高まっていると思います。
また「地域活性化」は地方に暮らす人間が共通して抱いている課題。情報発信に対する周囲の期待はとても高いものがあります。その要望に応えていけば、おのずと地域内にとどまらず地域外にも情報発信力を持つメディアとして成長出来るはずです。
開局前の現在でも取材要望の問い合わせが絶え間なく来ています。発信したい側と情報を求める側をつなぐプロットフォームとしての存在意義はあるはずです。
僕はいままで携わってきたテレビドラマや映画でもニッチを狙ってマスをとる。そんな作品作りを目指してきました。そうとしか生き残る術がなかったとも言えますが(笑)、今回のTV局開局もいままで歩んできた自分の道から外れていないと思います。地域のコア中コアなコンテンツを作ることで、面白いものが生まれる可能性はあります。地上波のテレビ番組ですが [水曜どうでしょう]のように地方から発信されて、全国で認知される。そんなコンテンツが生まれるといいですね」

マツムラケンゾーマツムラケンゾー

何故、開局の地として勝浦を選択したのか?

「3つの理由があります。ただ自分が好きなだけとも言えますが(笑)
1.地域のポテンシャルの高さ。透き通る海、海の幸、山の幸に恵まれ温泉もある。都内から90分の距離にありながら、まだ知られていない良いところがたくさんある。そのことを地域外の人どころか、地域内に暮らす人も知らなかったり、自覚がなかったりする。知らすこと伝えることの必要性と無限の可能性があると考えた。
2.勝浦には熱血!!勝浦タンタンメン船団というB1グランプリin十和田でグランプリをとった団体があります。勝浦に来ると、船団ののぼり旗があちこちに棚引いているんですね。僕はそれが地域活性化に頑張っている地域の証だと思いました。頑張っている人を応援するTV局を作りたいのだから、頑張っている人がいなきゃいけませんからね。勝浦を含む外房にはそうしたパワーを感じられました。
3.災害に強い都市としてのポテンシャル。これは多くの人が知らないことですが、勝浦の地盤はとにかく堅いんです。珍しいリアス式海岸が残っているのもその為です。それはつまり地震に強い地域ということです。関東大震災でも、沿岸の津波被害を除けば、勝浦の家屋倒壊数は周囲と比べて圧倒的に少ない。また大きな川がないので、水害も少ない、異常気象や首都直下地震の危機が迫る中、東京に近くて比較的安全な勝浦にはバックアップオフィスとしての利用価値や、救済都市としての存在可能性を感じています。僕は常々、地域のみならず日本のためにもなりたいと思っているので、この地域の安全性の価値を知らすことは意味がある活動だと思っています」

 

とはいえ、採算的に事業として成功するのか?ハードルの高さも感じているそうだ。

「僕は生まれも育ちも横浜の片田舎で、外房とは縁もゆかりもない人間。いわゆる「よそ者」です。外房は人が良い地域とはいえ、信用を得ていくには時間がかかる。信用を得るためにジネス臭さをなるべく消して、採算の見込めない「地域の要望」にもこまめに対応していく覚悟がなければならない。マンパワーも不足していますし、収益面での結果を出すには時間がかかると思っています。
ただの情報の垂れ流しだけでも成功しないでしょうし、成功の道しるべもありません。地域TV局としての情報発信方法はトライアンドエラーを繰り返して、まわり道でもガムシャラに歩いていくしかありません。
僕はこのTV局のスローガンを「日出ずる地より日本を今一度照らし参り候」としました。この地域は朝日が昇る地域。この地域を明るく照らすことで日本全体を明るく照らし直したい。また衰退する地方の目線から、政府の緊縮財政やグローバリズムの弊害も訴えていきたい。大きすぎる夢ですが、この地域にはそんな夢を一緒に抱ける仲間がいますし、くじけず頑張りたいと思っています」

YouTubeを動画プラットフォームで使用するのに、わざわざwebサイトを開く意味について。
「YouTubeはコンテンツがたまってくると、こちらの意志がどうしても伝え辛くなります。新しいものばかりではなく、いまのイチ押しはこれだという形でコンテンツを紹介するページが必要だと思いました。
また、地域の情報コンテンツを作るとなると、グルメもあり、商品もあり、美容もあり、趣味もありと、どうしても方向性が絞れなくなってしまいます。YouTubeはチャンネルの企画性やターゲットにバラつきがあるものを求めていないと思うので、単純にYouTubeのチャンネル登録者数を伸ばすというやり方は、地域密着型チャンネルにはそぐわない面があるので、Webサイトの必要性を感じました。
更に、Webサイトにすることで、私たち以外の地域のクリエイターが自分の動画も掲載できる可能性もあります。
我々以外の外房で活躍するユーチューバーの方々が、外房の情報を動画で発信するプラットフォームになれば良いですね」

 

400年続く勝浦朝市の存続危機に代表される伝統文化の継承問題の解消。自然景観の保全の訴求など、地域TV局の配信における課される社会的役割も大きく、だからこそ意味のある挑戦だという。
うららんのほほんTVでは、主に関東圏の消費者に対し、勝浦朝市買い物代行、ECサイトの開設なども行うという。
今後5Gの普及が進むことで動画トラフィックの割合は今以上に増して行くことが予測される。ネット上における地域メディアのあり方の先を見て、うららんのほほんTVが出航する。
(地域インターネットTV局の代表的なものに茨城のいばキラtvなどがある)

※TV局では面白い地域の情報などを募集中。
mail:ganbaresotobo@gmail.com
 

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