株式会社 ザ・シネマのプレスリリース
<『悪魔のいけにえ』をヌーベルヴァーグ作品のように観よう>
◆『悪魔のいけにえ』はクラシック!?
「なぜこんなホラー作品を??…」と思うかもしれないが、『悪魔のいけにえ』は、その表現の芸術性の高さから、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にフィルムが所蔵されている、クラシック映画なのだ。
◆ヌーベルヴァーグ作品のように
カメラの構図や色彩、1シーン1シーンの持っている映像の強度。通常、ホラー映画として紹介される本作をザ・シネマメンバーズでは、「まるでヌーベルヴァーグ作品でも観るように鑑賞して欲しい!」という思いから、ジャン・ルノワール 『ピクニック』、クリス・マルケル『ラ・ジュテ』とともに、“映画におけるリアリズム とは?”と題してお届けする。
「ロケ主体で、BGMを極力抑えた、ドキュメンタリー的な生っぽさ。」この、エリック・ロメールやホン・サンス、ダルデンヌ兄弟の作風を紹介する際にも使われてきた表現が、『悪魔のいけにえ』にもそのまま当てはまる。
◆映画の「本当らしさ」は、さまざま
今、見ているものが「映画」であり、「現実ではない」とわかった上で感じる「本当らしさ」ってなんだろう? 様々な難しい言葉で語られ、書かれてきた「リアリズムとは何か」という問いは、つまりは「本当らしさ」へのアプローチのこと。
そうした視点で観るとき、『悪魔のいけにえ』は、「世界中の映画のなかで最も残酷で最も美しい瞬間のひとつ(アンドレ・バザン)」と評された『ピクニック』のラブシーン、全編が静止したモノクロ写真によって構成されているSF映画『ラ・ジュテ』と並列で鑑賞されて良いのだ。これら3作品の、非常に異なる「本当らしさ」へのアプローチを楽しもうというのが、今回のザ・シネマメンバーズのプレゼンテーション。
◆安心のラインナップ
セレクションの軸が意味不明だと思った方もご安心を。年末にかけては、イタリア映画傑作選として、アントニオーニ『夜』、フェリーニ『8 ½』、ベルトルッチ『暗殺のオペラ』を順次配信開始する。従来の意味でのクラシックス、オルタナティブな視点、独自のセレクションによるクラシックス、両方を楽しめる映画体験を提供していくのが、ザ・シネマメンバーズ。
「ザ・シネマメンバーズ」サイト: https://members.thecinema.jp/video_list/line-1603101782028
《配信作品情報》
●『悪魔のいけにえ』 12月1日~配信
スプラッターホラーの原点にして金字塔!チェーンソーを振り回す殺人鬼レザーフェイスに震えよ
ホラー映画の巨匠トビー・フーパーの監督デビュー作であり、殺人鬼が暴れ回るスプラッター映画の原点。チェーンソーを振り回すレザーフェイスの脅威を、BGMを用いないドキュメンタリータッチでリアルに映す。
●『ピクニック (1936) 』 12月1日~配信
豊かな自然の中で紡がれる男女の恋…まるで絵画のような映像美!巨匠ジャン・ルノワールが残した珠玉の中編
印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの息子ジャン・ルノワール監督が、父の絵画世界がそのまま動いているような映像美を魅せる。シルヴィア・バタイユが光を浴びながらブランコに乗る名シーンは必見。
●『ラ・ジュテ』 12月1日~配信
過去と未来を行き来する男がたどり着く衝撃の事実とは?後世の映画作家に絶大な影響を与えた幻の名作SF
テリー・ギリアム監督作『12モンキーズ』にインスピレーションを与えた中編SF。ほぼ全編スチル写真のスライドにナレーションのみという異色のスタイルで、人類を救うため時空を超える男の旅をクールに綴る。
その他のラインナップ
ミケランジェロ・アントニオーニ『夜』、フェデリコ・フェリーニ『81/2』、ベルナルド・ベルトルッチ『暗殺のオペラ』
『悪魔のいけにえ』© MCMLXXIV BY VORTEX, INC. 『ラ・ジュテ』© 1962 ARGOS FILM
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ザ・シネマ メンバーズとは
「ザ・シネマメンバーズ」は、ミニシアター・単館系作品を中心に、大手配信サービスでは見られない作品を“映画が本当に好きな人”へお届けする配信サービスです。様々な理由で、見たくても見れなかった作品をいつでも・どこでも楽しめます!
❝映画はスクリーンで見るのが最高なのはわかっているけれど、他のやりかたで、今もう一度、あの頃のミニシアターみたいなものができないものか・・・。❞
そんな想いで、ザ・シネマメンバーズという配信サービスのコンセプトをリニューアルすることにしました。
毎月お届けする作品は、ごく限られた本数になりますが、しっかりとセレクトした作品のみを提供。500円(税別)で1カ月、好きな時に好きな場所で観られる、デジタル上のミニシアターです。
【公式WEBサイト】 https://members.thecinema.jp/
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