能声楽家・青木涼子による新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」

ensemble-noのプレスリリース

能声楽家・青木涼子による新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」をYouTubeライブを開催します。ヨーロッパで再び感染が深刻化し、観客を入れてのコンサートが開催できていない中、「能声楽奉納」をヨーロッパの2つの著名なオーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ)、アンサンブル・ムジークファブリーク(ドイツ)と共に開催いたします。

本企画は青木涼子が世界の現代音楽の作曲家たちと共に発表してきた祈りの芸能ともいえる「能」の謡の曲を、主な活動拠点とするヨーロッパの作曲家や演奏家の暮らす国の人々に向けてオンライン奉納演奏を行うシリーズです。青木涼子は日本から、演奏家は自国から参加するリアルタイムのリモート演奏をYouTubeライブで配信します。これまでにイタリア(第1回5月30日)、フランス(第2回7月4日)、スペイン(第3回7月11日)に向けて行い、国内外で話題となり、合計で4,000以上の視聴回数(2020/11/25現在)を獲得しています。   

第4回「オランダのために」は12月7日に、世界三大オーケストラの一つであるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバーと共に馬場法子「ハゴロモ・スイート」を奉納演奏いたします。2018年2月に青木涼子はアムステルダム、コンセルトヘボウにて同曲をロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と共演し、好評を博しました。アムステルダムの歴史あるコンセルトヘボウと東京のオランダ王国大使館をつなぎます。

第5回「ドイツのために」は2021年2月19日に、ドイツのケルンが本拠地の現代音楽の最高峰グループ「アンサンブル・ムジークファブリーク」と共にハンガリーの著名な作曲家・指揮者であるペーテル・エトヴェシュが青木涼子のために作曲した「くちづけ」を奉納演奏します。2019年9月にベルリン・フィルハーモニーホールにてペーテル・エトヴェシュの指揮のもと、青木涼子とムジークファブリークは同曲を演奏しました。「くちづけ」はイタリアの小説家アレッサンドロ・バリッコのベストセラー小説『絹』を基にした作品で、日本語台本は平田オリザが手がけています。小説『絹』は幕末にフランスで蚕に流行病が発生したため、フランス人商人が絹を求めて日本に訪れる話で、富岡製糸場を思わせる背景になっています。富岡製糸場を経営した原三溪が作った横浜三渓園とケルンをつないで配信します。

公演の映像はライブ配信、アーカイブともに青木涼子の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/c/RyokoAoki)で視聴可能です。

なお、国内外の感染状況の変化に伴う規制による公演の変更や延期、中止になる場合があります。

 

〈公演概要〉

2018年2月1日 馬場法子「ハゴロモ・スイート」コンセルトヘボウ  青木涼子、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバー  Photo  Renske Vrolijk  Royal Concertgebouw Orchestra2018年2月1日 馬場法子「ハゴロモ・スイート」コンセルトヘボウ  青木涼子、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバー  Photo Renske Vrolijk Royal Concertgebouw Orchestra

第4回 新型コロナウィルス終息祈願「能声楽奉納」オランダのために
日時:2020年12月7日(水)19:00-19:30(日本)11:00-11:30(CET)
場所:オランダ王国大使館 / コンセルトヘボウ リサイタルホール
曲目:馬場法子「ハゴロモ・スイート」
出演:青木涼子(能声楽・東京)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバー:ヴァイオリン・内藤淳子、シルヴィア・ホアン、ヴィオラ・小熊佐絵子、チェロ・フレッド エーデレン(弦楽四重奏団・アムステルダム)馬場法子(作曲・ローマ) 
テクニカル・ディレクション/ライブストリーム:LUFTZUG
助成:Kissポート財団助成「文化芸術の力で港区を元気に!プロジェクト」、公益社団法人企業メセナ協議会 GBFund/芸術・文化による新型コロナウィルス災害支援
協力:オランダ王国大使館、AMATI
視聴用URL:https://youtu.be/EDqKapGVgSQ
視聴料:無料 PeatixとPayPalで支援金を受付
Peatix https://honohfornetherlands.peatix.com/
PayPal https://www.paypal.me/nohvoicemusic
 

2019年9月8日 ペーテル・エトヴェシュ「くちづけ」ベルリン・フィルハーモニーホール  青木涼子、アンサンブル・ムジークファブリーク、ペーテル・エトヴェシュ  Photo  Adam Janisch2019年9月8日 ペーテル・エトヴェシュ「くちづけ」ベルリン・フィルハーモニーホール  青木涼子、アンサンブル・ムジークファブリーク、ペーテル・エトヴェシュ  Photo Adam Janisch

 

第5回 新型コロナウィルス終息祈願「能声楽奉納」ドイツのために
日時:2021年2月19日(金)19:00-19:30(日本)11:00-11:30(CET)
場所:神奈川県横浜市 三渓園(予定)/ スタジオ・ムジークファブリーク
曲目:ペーテル・エトヴェシュ「くちづけ」
出演:青木涼子(能声楽・横浜)アンサンブル・ムジークファブリーク(管弦楽・ケルン)ペーテル・エトヴェシュ(作曲・ブダペスト)
テクニカル・ディレクション/ライブストリーム:LUFTZUG
助成:神奈川県文化芸術活動再開加速化事業補助金
協力:AMATI
視聴用URL:https://youtu.be/X2yIQnM_Z2w
視聴料:無料 PeatixとPayPalで支援金を受付
Peatix https://honohforgermany.peatix.com/
PayPal https://www.paypal.me/nohvoicemusic

出演者プロフィール

Photo  Hiroaki SeoPhoto Hiroaki Seo

青木涼子(能声楽家)
世界の主要な現代音楽の作曲家と共に、能の声楽である「謡」を素材にした新しい楽曲を発表している。これまでにペーテル・エトヴェシュ、細川俊夫など19ヵ国50人を超える作曲家が楽曲を提供しており、世界15ヵ国にてオーケストラとの共演、オペラ出演を行っている。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなどのトップオーケストラと共演。パリの秋芸術祭、ムジークフェストベルリン、バルトーク・フェスティバルなどの音楽祭への参加や、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、フィルハーモニー・ド・パリなどの主要なホールに出演するなど、世界的な活躍をしている。東京藝術大学音楽研究科修士課程修了(能楽観世流シテ方専攻)。ロンドン大学博士課程修了。平成27年度文化庁文化交流使。2019年度第11回「創造する伝統賞」受賞。AMATI所属。
青木涼子公式ホームページ https://ryokoaoki.net/
Twitter https://twitter.com/ryoooaoki
Instagram https://instagram.com/ryoooaoki
YouTube https://www.youtube.com/c/RyokoAoki

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバー(弦楽四重奏団)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)は世界屈指のオーケストラである。これまでに、グスタフ・マーラー、リヒャルト・シュトラウス、イーゴル・ストラヴィンスキーといった著名な作曲家たちがRCOを指揮してきた。オーケストラを構成するのは20以上の国から選りすぐられた120人の楽員たち。アムステルダムのコンセルトヘボウにおける年間80回ほどのコンサートのほか、毎年世界各地40か所ほどの主要なホールで演奏している。これまでに、1100タイトル以上のLP、CD、DVDをリリース、その多くが国際的に高い評価を勝ち得ている。2004年には、独自のレーベル「RCO Live」を開始。2013年には125周年記念のワールドツアーを行い、1年のうちに6つの大陸を訪れた。
公式ホームページ https://www.concertgebouworkest.nl/en/concertgebouworkest
 

馬場法子(作曲家)
東京藝術大学卒、同大学院修了。パリ国立高等音楽院作曲科を最優秀で卒業。2003年度IRCAM研究員。アカデミー・シュロス・ソリチュード(ドイツ)に1年、フランス教育省芸術家派遣カサ・デ・ヴェラスケス(スペイン)に会員として2年滞在、フランス外務省「ヴィラ九条山」プログラムで京都に滞在する。フランス学士院ジョルジュ・ウィルデンシュタイン賞、武生国際作曲賞、日本音楽コンクール等の受賞歴がある。2020年度、在ローマ・フランス・アカデミー(旧ローマ賞)に選出された。

 

Photo Katharina Dubno, Lightdesign Joscha BrückPhoto Katharina Dubno, Lightdesign Joscha Brück

アンサンブル・ムジークファブリーク(管弦楽)
世界の現代音楽を牽引するアンサンブルの一つ。1990年に創立され、ドイツ、ケルンを本拠地としている。ムジークファブリークは、名前の通り、特に芸術的な革新に焦点を当てた活動をしている。年に80回のコンサートをドイツと海外で行い、ケルンのWDRで行う「Musikfabrik in WDR」という定期公演、定期的なラジオの録音、CD出版も行っている。ムジークファブリークはノルトライン=ヴェストファーレン州より助成を受けており、Kunststiftung NRW(ドイツの州ノルトラインヴェストファーレン州政府によって設立された財団)が定期公演「Musikfabrik in WDR」を支援している。
公式ホームページ https://www.musikfabrik.eu/en

Photo Marco BorggrevePhoto Marco Borggreve

ペーテル・エトヴェシュ(作曲家)
作曲家/指揮者。1944年、当時ハンガリー領だったトランシルヴァニア地方のセーケィウドヴァルヘイ生まれ。国際的に活躍する指揮者として、また世界の著名アーティストのためにオペラ、オーケストラ作品を書く作曲家として、最も重要で、影響力のある人物の一人として知られている。また、カールスルーエ音楽大学教授、ケルン音楽大学教授を歴任したほか、1991年に「国際エトヴェシュ・インスティテュート」、2004年に「エトヴェシュ現代音楽財団」を設立し、若い作曲家と指揮者のためのマスタークラスを行うなど、教育者としても熱心な活動を続けている。指揮者としても、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ミラノ・スカラ座、ロイヤル・オペラ・ハウスなど、世界の主要オーケストラ・歌劇場に定期的に客演している。これまでにバルトーク賞(1997)、フランス批評家大賞(1998)、ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞(2002)、カンヌ音楽祭「ベスト・リヴィング・コンポーザー」(2004)、モナコ・プリンス・ピエール財団作曲賞(2008)など受賞多数。
公式ホームページ https://eotvospeter.com
 

〈参考:第1-3回公演概要〉

第1回 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」イタリアのために
日時:2020年5月30日(土) 18:00-18:15(日本)11:00-11:15(CET)
曲目:フェデリコ・ガルデッラ「風の声」
出演:青木涼子(能声楽・東京)斎藤和志(フルート・東京)フェデリコ・ガルデッラ(作曲・ミラノ)
アーカイブ動画:https://youtu.be/Fgj8S7Fz4pc

 

第2回 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」フランスのために 
日時:2020年7月4日(土)19:30-19:50(日本)12:30-12:50(CET)
曲目:馬場法子「Nopera AOI葵」
出演:青木涼子(能声楽・東京)斎藤和志(フルート・東京)畑中明香(打楽器・京都)馬場法子(作曲・パリ)
アーカイブ動画:https://youtu.be/5vt-MpzN2r8

 

第3回 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」スペインのために
日時:2020年7月11日(土)18:00-18:15(日本)11:00-11:15(CET)
曲目:ブルーノ・ドッツァ「エウリディーチェ」
出演:青木涼子(能声楽・東京)アルド・マタ(チェロ・マドリード)ブルーノ・ドッツァ(作曲・マドリード) 
アーカイブ動画:https://youtu.be/BZOJNLq9XR0 

 

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。