株式会社小学館のプレスリリース
時代とともに走り、常に第一線で作品を発表し続ける世界の写真家・篠山紀信が“初めて”にこだわり、話題を呼んだ写真集「première」(プルミエール)シリーズ。新たにRina&Mariと組んで、篠山紀信自ら監督・撮影をおこない、創り上げた美の世界が初めて劇場公開される。かつて見たことのない全編モノクロームの世界は、数々の映像音楽を手がける音楽家・平本正宏とアートディレクター宮坂淳とのエッジの効いたセッションで魅せる衝撃の35分。本作品はコロナ禍の直前に発表されるも、公開が延期となり、9月にアップリンク吉祥寺で公開された“奇跡”の問題作がついに美の都・京都で劇場公開された。
トークショー開催
公開を記念して、11月28日(土)にはトークショーを開催。
15時30分の回 上映後 / 17時20分の回 上映後の二回。
詳しくはこちら
https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2020/1972
<以下、篠山氏よりメッセージ>
今、世界はコロナに覆われてしまった。
「ヴェニスに死す」のようなイタリア。スケートリンクに遺体が安置されるスペイン。無人の電光板だけが眩しいタイムズスクエア。志村けんのいないトーキョー。
りな&まり。姉妹が辿り着いた溶岩の黒い島は暗く、人は家に籠り、風だけが強く吹き抜けていた。
時代だなぁ、と強く感じる。
本気(まじ)、二人には幸福(しあわせ)になってもらいたい。
篠山紀信
「イル・ノワール ÎLE NOIRE 黒い島」
監督・撮影 篠山紀信
出演 Rina&Mar
音楽 平本正宏
構成・編集・アートディレクション 宮坂淳
製作 小学館 (2020年/日本/モノクロ/35分)
篠山紀信
1940年東京生まれ。写真家。写真集&著作は300冊を超える。『Death Valley』『Twins』『Nude』にはじまり、ジョン・レノンの生前ラストアルバム『ダブル・ファンタジー』ジャケット、『激写』シリーズ、150万部を超えた宮沢りえ『SantaFe』はじめ、数々の社会現象を起こす。歌舞伎、さらには福島第一原発まで、作品の幅広さはとどまるところを知らない。没後50年の今年文豪・三島由起夫『OTOKO NO SHI』を刊行。日本中を巡回した展覧会『写真力』は100万人を動員し、2020年菊池寛賞受賞。
※『première』は仏語で〝初めての″、〝最初の″の意。この『première』シリーズは文字通りモデル達にとってはじめての体験、挑戦であり、写真家にとっても従来のアプローチとは違った、女性に寄り添った視点で撮られた作品。スタイリスト、ヘア、メイクアップアーティスト、アートディレクターらも、世界で活躍するスタッフが集結し、篠山紀信との初のセッションとなった。
DVD「イル・ノワール ÎLE NOIRE」
A5変形 35分 本体価格4500円+税
https://www.shogakukan.co.jp/books/09480367
写真集「première sister rina&mari」
B5判128ページ 本体価格4500円+税
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682329
ともに小学館より好評発売中