寺田倉庫のプレスリリース
寺⽥倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)は、文化庁が公募した文化芸術収益力強化事業に「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(以下、EPAD)」を提案し総額7.5億円で受託、緊急事態舞台芸術ネットワーク(東京都豊島区 代表世話人:池田篤郎 野田秀樹 吉田智誉樹)と協業のうえ、芸術団体の支援事業を広く推進いたします。
新しい生活様式の中、舞台芸術のオンライン鑑賞は有効な選択肢としてその存在感を増しています。EPADは、公募・審査を経て10月下旬に採択された17団体の協力のもと、公演映像・Eラーニング・戯曲・舞台美術の4種3,000点近くの舞台芸術資料を収集、その大部分は早稲田大学演劇博物館に収蔵され未来に継承されます。また、そのメタデータは、2021年2月に同館が公開する予定の特設サイト「Japan Digital Theatre Archives 2020」にて多様な検索が可能となります。くわえて、主催団体の協力を得て新旧の公演映像などの収集・配信を実現し、権利処理を行うことで商用配信プラットフォームでの活用を促進、関係者に対価を還元してまいります。
コロナ禍は「つどい」「非言語的なエネルギーを得たい」という舞台芸術の根幹を揺るがしました。両社はEPADという事業を通じて、人類が対面する未曾有の待機時期において、芸術を守り、人間の感覚再生装置としての文化保存と活用方法を提案し、文化と共に生きる社会を目指してまいります。詳細は、以下ご確認下さい。
【EPAD事業概要】
実施団体:寺田倉庫株式会社
取 組 名:緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)
U R L: https://epad.terrada.co.jp
①公演収録・既存の公演映像の配信可能化事業
■舞台公演の映像収集・アーカイブ化
■商用配信のための権利処理手続き・協力対価・権利対価の支払い
■今後上演される舞台公演の新規収録
②スタッフ技術のEラーニング動画の制作・教育連携事業
■スタッフ技術のEラーニング動画の制作と教育連携
■戯曲の収集とデジタル化
■舞台美術作品の写真・デザイン画の収集・デジタルファイル化
③アーカイブサイト「Japan Digital Theatre Archives 2020(仮)」の公開
■舞台映像や諸資料の集約・横断的検索可能化
【EPAD協力団体採択結果一覧※】※五十音順
公演収録・既存の公演映像の配信可能化事業
■演劇部門
有限会社アゴラ企画
アット・ザ・シアター株式会社 /(配信プラットフォーム)シアターコンプレックス
株式会社 オフィス鹿
株式会社 キューブ
特定非営利活動法人 芸術公社
公益社団法人 日本劇団協議会
日本児童・青少年演劇劇団協同組合
株式会社 ネクステージ / (配信プラットフォーム)観劇三昧
株式会社 WOWOW
■舞踊部門
特定非営利活動法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
特定非営利活動法人 ダンスアーカイヴ構想
■伝統芸能部門
一般社団法人 沖縄県芸能関連協議会
公益財団法人 日本伝統文化振興財団
スタッフ技術のEラーニング動画の制作、教育連携事業
■スタッフ技術のEラーニング動画の制作、教育連携
一般社団法人 日本演出者協会
株式会社 流
■戯曲の収集とデジタル化
一般社団法人 日本劇作家協会
■舞台美術作品の写真、デザイン画等の収集とデジタル化
一般社団法人 日本舞台美術家協会
【緊急事態舞台芸術ネットワークについて】 https://www.jpasn.net
緊急事態舞台芸術ネットワークは、今回の新型コロナウイルスのような緊急事態にのみ活動します。すなわち、舞台芸術全体が公演中止に追い込まれそうな時、もしくは追い込まれた時においてのみ活動します。主たる目的は社会と共にいかにして舞台芸術の公演を再開していくかにあります。表現方法の違いを越えて「ライブの舞台を通しての表現者」として、舞台芸術界がその緊急事態から脱却し、安全な状況で再開され再生していくために、互いに連携し協力し、情報を共有し合い、交渉事、会議などに臨んでいきます。これは、個々舞台芸術団体の権利、経済的自由を守るためだけでなく、舞台芸術界全体、ひいては日本文化を守るためでもあります。勿論、こうした舞台芸術の公演の再開に当たっては、同時に緊急事態で危機的な状況にある社会との親和性を図りながら進めていきます。
【寺田倉庫について】
社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代 表 者:代表取締役社長 寺田 航平
所 在 地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年10月
U R L:http://www.terrada.co.jp