株式会社朝日新聞出版のプレスリリース
株式会社朝日新聞出版は2020年12月16日、週刊朝日ムック「映画にかけた夢 石原プロモーション58年の軌跡 石原裕次郎・渡哲也」を発売しました。映画とテレビで様々な作品を残してきた株式会社石原プロモーションは、1963年1月16日に創設。2021年の1月16日に解散することが決まりました。多くの人に愛された石原プロモーション、58年の足跡を振り返る完全保存版の一冊です。
戦後の映画界でひときわ輝きを放ったスター・石原裕次郎が1963(昭和38)年1月16日、「自分の撮りたい映画を撮る」と創設した石原プロは、68年に「黒部の太陽」という前人未到のプロジェクトを成功させます。日本映画が斜陽と言われた時代には「大都会」「西部警察」などでテレビでも存在感を示し、裕次郎が87年に亡くなった後は渡哲也が中心となって、その志を受け継ぎました。
本ムックは、
(1)「石原プロモーション58年の軌跡」
(2)「石原裕次郎の映画史」
(3)「渡哲也の映画史」
(4)石原プロの映画紹介
(5)石原裕次郎・渡哲也の秘蔵写真
(6)「石原プロの音楽史」
(7)舘ひろし独占インタビュー
などで構成されています。
(1)石原プロ58年の軌跡は、時代背景も踏まえて上・下に分けて37ページ展開。石原プロが非売品として出版した『石原裕次郎・渡哲也 石原プロモーション50年史 1963―2013』(2014年)のメインライター、娯楽映画研究家の佐藤利明さんが膨大なデータの蓄積に新たな取材を加えて執筆しました。
(2)石原裕次郎の映画史は1956年のデビュー作「太陽の季節」、初主演の「狂った果実」「嵐を呼ぶ男」など日本映画の黄金時代を作った日活作品の数々、石原プロ作品の「太平洋ひとりぼっち」「黒部の太陽」「栄光への5000キロ」などをポスターとともに紹介し、裕次郎映画のすべてを網羅しています。
渡哲也「拳銃無宿 脱獄のブルース」 (1965年)=(C)日活
(3)渡哲也の映画史では1965年のデビュー作「あばれ騎士道」から吉永小百合との初共演を果たした「愛と死の記録」、アウトロー役として人気を博した「無頼」シリーズなど全作品を紹介します。
(4)石原プロの映画の中から9本を選んで紹介する「9 Movies 石原プロモーション」では、DVDコレクション「石原裕次郎シアター」(小社刊)で来年1月から4月にかけて初めてDVD化される「影狩り」「反逆の報酬」「影狩り ほえろ大砲」も紹介します。
「裕次郎の記憶」(1958年「赤い波止場」撮影現場)=(C)日活
大判の誌面をぜいたくに使った写真も見応えがあります。多くのスターに信頼された写真家・ムトー清次さんが長年にわたって撮影したフィルムから選び抜いた「素顔の渡哲也」。日活が保存しているスチル写真などから時代を感じさせるショットを掲載した「裕次郎の記憶」では、独自に入手した驚くほど達筆な裕次郎の直筆の手紙が見どころです。
裕次郎直筆のお礼状=撮影・高橋奈緒(写真部)
読み物も充実しています。2017年に発行した週刊朝日ムック「没後30年 永遠のスター 石原裕次郎」に掲載した渡哲也のインタビューを再掲。生前最後のロングインタビューで裕次郎をリスペクトする自身の思いを語っています。
石原プロモーションの中核を担ってきた俳優・舘ひろしの独占インタビューでは、石原裕次郎と渡哲也から受け継ぐ「映画への思い」など現在の心境を明かしています。また、闘病生活を続けた晩年の石原裕次郎と新作映画のシナリオについて話し合った脚本家の倉本聰さんに取材をして、石原裕次郎が撮りたかった映画を探っていく佐藤利明さんの特別寄稿「倉本聰と石原裕次郎『最後のシナリオ』~幻の映画企画『船、傾きたり』~」は必読です。
「素顔の渡哲也」=撮影・ムトー清次
石原裕次郎、渡哲也のファンの方はもちろん、「太陽にほえろ!」「西部警察」などテレビの石原プロモーション関連作品に親しんできた世代にとっても、二人の「映画にかけた夢」を知ることで、新たな発見があるはずです。幅広い世代に楽しんでいただけるムックに仕上がりました。ぜひ一冊、お求めください。
「映画にかけた夢 石原プロモーション58年の軌跡 石原裕次郎・渡哲也」(週刊朝日ムック)
編著:週刊朝日編集部
監修・執筆:佐藤利明(娯楽映画研究家)
特別協力:石原プロモーション、日活
発売日:2020年12月16日(水曜日)
定価:1500+税
判型:A4判変型・148ページ
ISBN:978-4-02-277060-8
https://www.amazon.co.jp/dp/4022770600