【追悼】中村哲先生 一周忌を経て、今なお止まらない反響。アフガン支援に半生を捧げた医師・中村哲による自伝『天、共に在り』が増刷決定。

株式会社NHK出版のプレスリリース

アフガニスタンで長年、支援活動を行ってきた医師の中村哲さんが2019年12月4日に銃弾に倒れてから一年、アフガンNGOガフワラ著の絵本『カカ・ムラド~ナカムラのおじさん』や『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』の英語版が出版され、テレビや新聞、雑誌で特集が組まれるなど、今も多くの人がその死を悼んでいます。

2020年12月、NHK出版は、書店や読者からの多くのお問い合わせに対応し、中村哲医師の著書『天、共に在り』の17刷増刷(累計6万8500部)を決定しました。

合わせて、担当編集者が本書制作時の中村医師とのやり取りを回想した寄稿文「中村哲さんとの思い出」をNHK出版WEBマガジン「本がひらく(https://nhkbook-hiraku.com/n/n58f84ead1aa2)」に公開いたします。
中村医師の実直な人柄がうかがい知れるエピソードと、編集者が本書に込めた思いに溢れたエッセイです。共感の輪を広げる一助として、ご一読ください。
 

  • 最近になって、初版時の帯のメインコピーについて尋ねられる機会が増えてきました。そのコピーとは、「道で倒れている人がいたら手を差し伸べる――それは普通のことです」というもので、(中略)あの言葉の出典は何かと聞かれるようになったのです。実はあの一文は、『天、共に在り』や中村先生のほかの本に出てくるものではありません。私が何度かうかがった先生の講演会で幾度となく耳にしたのが、あの言葉だったのです。ーー(特別寄稿より抜粋)

12月27日にはNHK総合にて中村医師と過ごした若者たちのドキュメンタリー「中村哲の声がきこえる」が、12月28日にはNHK BS1にて中村医師のドキュメンタリー「良心を束ねて河となす ~医師・中村哲73年の軌跡~」が放送予定です。

[NHK 総合] 中村哲の声がきこえる
2020年12月27日(日) 午前10:05~午前10:55(50分)

[NHK BS1] 良心を束ねて河となす~医師・中村哲 73年の軌跡~
2020年12月28日(月) 午後9:00~午後10:50(110分)

日本から6000キロ彼方のアフガンの地で1600本の井戸を掘り、25.5キロに及ぶ用水路を拓いた日本人医師の唯一の自伝を、ぜひお手に取りください。

第1回 城山三郎賞受賞・第4回 梅棹忠夫 山と探検文学賞受賞
『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』

■著者
中村 哲(なかむら・てつ)
1946年福岡県生まれ。医師・PMS(平和医療団・日本)総院長。九州大学医学部卒。84年にパキスタンのペシャワールに赴任。91年よりアフガニスタン東部山岳地帯に診療所を開設し、98年に基地病院PMSを設立。2000年からは水源確保のための井戸掘削とカレーズ(地下水路)復旧を行う。03年より09年にかけて灌漑用水路を建設。マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」、第61回菊池寛賞、第24回福岡アジア文化賞大賞など受賞多数。著書に『ペシャワールにて』『医は国境を越えて』『医者 井戸を掘る』『医者、用水路を拓く』(以上、石風社)など。

 ■目次
はじめに──「縁」という共通の恵み
序 章 アフガニスタン二〇〇九年
◉第一部 出会いの記憶 1946~1985
  第一章 天、共に在り
  第二章 ペシャワールへの道
◉第二部 命の水を求めて 1986~2001
  第三章 内戦下の診療所開設
  第四章 大旱魃と空爆のはざまで
◉第三部 緑の大地をつくる 2002~2008
  第五章 農村の復活を目指して
  第六章 真珠の水──用水路の建設
  第七章 基地病院撤収と邦人引き揚げ
  第八章 ガンベリ沙漠を目指せ
◉第四部 沙漠に訪れた奇跡 2009~
  第九章 大地の恵み──用水路の開通
  第十章 天、一切を流す──大洪水の教訓
  終 章 日本の人々へ
アフガニスタン・中村哲 関連年表

■商品情報

出版社:NHK出版
発売日:2013年10月26日
定価:1,760円(本体1,600円)
判型:四六判上製
ページ数:260ページ(内カラー4ページ)
ISBN:978-4-14-081615-8
URL:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000816152013.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4140816155

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