【映画館でバレエを】ロイヤルバレエ『コンチェルト』/『エニグマ・バリエーション』/『ライモンダ 第3幕』1月17日(金)公開!魅力満載の3演目の見どころを一挙ご紹介!

東宝東和株式会社のプレスリリース

バレエ、オペラともに世界最高の名門歌劇場、英国ロイヤル・オペラ・ハウスの人気公演の舞台映像を『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2019/20』として、東宝東和株式会社配給により、TOHOシネマズ系列を中心とした全国の映画館で今年も順次上映中! 

  • 『コンチェルト』

 

 今シーズンのバレエ作品のトップを飾るトリプル・ビルは、タイプの違う3つの演目を堪能することができる。トップを飾るのはイギリスの振付家ケネス・マクミランによる『コンチェルト』。初演はベルリン・ドイツオペラバレエ団で、1966年にマクミランが監督に就任した直後の事である。音楽はショスタコーヴィッチが務め、彼の息子であるマクシム・ショスタコーヴィッチの19歳の誕生日を祝い作曲された。純粋なクラシックの振付で、活気とエネルギーに溢れている。マクミランの創作活動には常に「ミューズ」と呼ばれる女性ダンサーが存在し、『コンチェルト』においても、美しくスローな楽章はリン・シーモアに振り付けたと言われており、バーレッスンの際にリンのストレッチから着想を得て、作品に取り込んだそう。本演目でピアノ演奏を務めたケイト・シップウェイは「コンチェルト」の素晴らしさについて、「ケネス・マクミランが振り付けたすべてのステップが音楽を見事に反映していることね!」と語り、各楽章の異なる趣を感じながら、ケネスの追求した美に耽ることが出来る。第1楽章アレグロで主役を務めるジェームズ・ヘイとアナ=ローズ・オサリヴァンらが「ダイナミックで迅速な足さばきスタミナが必要なんだ。」と明かすように、闊達でエネルギッシュな演技に注目して欲しい。続いて、オーケストラで始まる第2楽章は全く対照的であり、美しいハ長調の和音はどこか哀愁も感じられ、繊細なピアノの音色にも酔いしれることが出来る。バレエの動きもゆっくりで、とてもたおやかな楽章となっている。第3楽章は高揚感があり、フィナーレに向かい全員で盛り上げていく様は華やかさと雄大さが見事にマッチした圧巻のパフォーマンスとなっている。

 

  • 『エニグマ・ヴァリエーション』

 

 

 続いてはマクミランの「コンチェルト」初演2年後の1968年にフレデリック・アシュトンが振付を手掛けた『エニグマ・ヴァリエーション』。音楽家エドワード・エルガーが芸術に不安や疑問を抱きながらも友人たちに励まされ続けながら楽曲「エニグマ・ヴァリエーション(エニグマ変奏曲)」を仕上げていったというエピソードをベースにした友情物語となっており、男女のラブストーリーを描くことが多いバレエ作品の中でも独特な作品となっている。また本演目でドーラ・ベニー(ドラベラ)を演じるのは、話題の映画『キャッツ』に、ヒロインである白猫・ヴィクトリア役に大抜擢されたフランチェスカ・ヘイワード。さらには2019年に『白鳥の湖~スワン・レイク~』でスワン/ストレンジャー役に抜擢され、来日公演でも日本のバレエファンを熱狂させた、マシュー・ボールがアーサー・トロイト・グリフィス役を演じるなど、注目の若手実力派プリンシパルからも目が離せない。
 

  • 『ライモンダ 第3幕』

 

 トリプル・ビルの最後を飾るのは、マリウス・プティパによるロシア・クラシック・バレエの粋を集めた古典絵巻を、偉大なロシアのダンサー ルドルフ・ヌレエフが再振付した壮麗な作品『ライモンダ 第3幕』。ヌレエフの振付には民族舞踊の影響がみられ、第3幕はハンガリーの踊りが見どころのひとつ。またソロの数々も見事で単独で上演されることも多く、純粋なクラシック・バレエのチュチュと素朴なハンガリー舞踊の混合を味わうことが出来る。物語は前の幕でライモンダを誘拐したサラセンの王子に、勇敢なジャンが決闘を挑み、見事勝利し、ハンガリー流に祝う様子が描かれている。今回、主役であるライモンダを務めるのはナタリア・オシポワ。その卓越したテクニックもさることながら、役に入り込み、感情表現豊かに、情熱的に演じる姿に、瞬く間に心を奪われてしまうことだろう。そして相手役を務めるのはワディム・ムンタギロフ。185cmという長身で、しなやかさの中に気品のある、まるで本物の王子のような姿に思わず見惚れてしまう。オシポワもワディムについて「彼は優れたダンサーですばらしいパートナー。何も言う必要がなく完璧にやってくれます。」と太鼓判を押している。
いずれも全く違った個性をもつ刺激的な3本。ロイヤル・バレエのトップスターによるダンスの最前線を大画面で体験してほしい。
 

  • 英国ロイヤルバレエのスター達>のガラ公演も開催!

 また今月末には ロイヤル・バレエ団元ダンサーの小林ひかる氏がプロデュースする<輝く英国ロイヤルバレエのスター達>のガラ公演が開催されるが、ここでも「ライモンダ第3幕」が披露される。公演ではプリンシパルの平野亮一が出演するが、ダンサーによる個性の違いなど、見比べるのも楽しめるだろう。更に公演には「コンチェルト」に出演したマヤラ・マグリ、ヤスミン・ナグディ、「エニグマ・ヴァリエーション」に出演したアクリ瑠嘉も出演。来日公演の前に彼らの姿をスクリーンでも確かめてほしい。
 

 
<ロイヤル・バレエ 『コンチェルト』 / 『エニグマ・ヴァリエーション』 / 『ライモンダ 第3幕』 作品情報>

■『コンチェルト』

【振付】ケネス・マクミラン 【音楽】ドミトリー・ショスタコーヴィッチ 【美術】ユルゲン・ローゼ

【出演】

第1楽章:アナ=ローズ・オサリヴァン/ジェームズ・ヘイ

第2楽章:ヤスミン・ナグディ/平野亮一

第3楽章:マヤラ・マグリ、 アナ=ローズ・オサリヴァン/ジェームズ・ヘイ、 ヤスミン・ナグディ/平野亮一

【ピアノ】ケイト・シップウェイ

■『エニグマ・ヴァリエーション』

【振付】フレデリック・アシュトン 【音楽】エドワード・エルガー

【出演】

エドワード・エルガー:クリストファー・サウンダース

キャロライン・エルガー夫人:ラウラ・モレーラ

ヒュー・デイヴィッド・スチュアート・パウエル:ポール・ケイ

リチャード・バクスター・タウンゼンド:フィリップ・モーズリー

ウィリアム・ミース・ベイカー:リース・クラーク

イザベル・フィットン:ベアトリス・スティクス=ブルネル

アーサー・トロイト・グリフィス:マシュー・ボール

ウィニフレッド・ノーベリー:ロマニー・パイダク

A.J.イェーガー(ニムロッド):ベネット・ガートサイド

ドーラ・ベニー(ドラベラ):フランチェスカ・ヘイワード

ジョージ・ロバートソン・シンクレア:アクリ瑠嘉

ベイジル・G・ネヴィンソン:エリコ・モンテス

レディ・メアリー・ライゴン:イツィアール・メンディザバル

■『ライモンダ』

【振付】ルドルフ・ヌレエフ(原振付:マリウス・プティパ) 【音楽】アレクサンドル・グラズノフ

【出演】

ライモンダ:ナタリア・オシポワ

ジャン・ド・ブリエンヌ:ワディム・ムンタギロフ

チャルダッシュ:イツィアール・メンディザバル、リース・クラーク

第1ヴァリエーション:金子扶生

第2ヴァリエーション:ミーガン・グレース・ヒンキス

第3ヴァリエーション:クレア・カルヴァート

パ・ド・トロワ:アシュリー・ディーン、イザベル・ガスパリーニ、ロマニー・パイダク

パ・ド・カトル:アクリ瑠嘉、セザール・コラレス、ヴァレンティノ・ズケッティ、ジェームズ・ヘイ

第4ヴァリエーション:ベアトリス・スティクス=ブルネル

第5ヴァリエーション:ワディム・ムンタギロフ

第6ヴァリエーション:ナタリア・オシポワ

【指揮】パーヴェル・ソロキン
 

  •  1月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか、全国公開

 ■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/   ■配給:東宝東和

 

 

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