株式会社WOWOWのプレスリリース
https://www.wowow.co.jp/takahashi/
1972年にペトロ＆カプリシャスのヴォーカリストとしてデビューし、愁いと艶を内包した比類なき歌声に乗せて「ジョニィへの伝言」や「五番街のマリーへ」などを次々にヒットさせた髙橋真梨子。1978年にソロ転身後も「for you…」や「桃色吐息」「はがゆい唇」など、色褪せない名曲を世に贈り続けている。
女性シンガーとして音楽シーンを牽引し続けてきた髙橋は、2020年3月に突如、2021年以降のツアー活動休止を発表。ファンを驚かせた。休止前に予定されていたラストの大規模な全国ツアーは、コロナ禍で中断を余儀なくされた。
彼女の歌声を待ちわびるファンのためにと、キャリア初となるレコーディングスタジオでのライブを決意。髙橋真梨子を、長年にわたり支えてきた「ヘンリーバンド」とともに収録に挑んだ。歌と演奏の合間には、バンドメンバーとの貴重なトークセッションも行なわれるなど、ここだけのプレミアムなライブ＆トークが堪能できるプログラムとなった。
ライブを披露する前に、番組のナビゲーターを務めるサッシャとのオープニングトークでは、レコーディングスタジオでライブをする心境を吐露。40年以上のキャリアを重ねる彼女にとって、初体験となるライブへの不安をのぞかせる一幕もあった。
しかしながら、80年代を代表するヒットソング「桃色吐息」でライブが始まった途端、ピュアな歌声とヘンリーバンドの織り成す繊細なバンドサウンドが、豊かな音楽がスタジオを満たした。彼女の不安は全くの杞憂で終わったのだった。
ペトロ＆カプリシャス時代のヒット曲を披露するセクションでは、まず「ジョニィへの伝言」を披露。ぽつりぽつりと語りかけるような親密な歌声と、クラリネットやフルートなど生楽器の生み出すウォームな音色が、聴く者をどこか懐かしく切ない気持ちへと誘うだろう。「五番街のマリーへ」では、優しく揺れるような歌声としっとりとしたサウンドに包まれて、いつしか心がほろほろと解されていくのを感じるかもしれない。
曲ごとに表情を変える歌声にぴったりと寄り添いながら、彩り豊かなサウンドを織りなす「ヘンリーバンド」の存在は髙橋真梨子サウンドに無くてはならないものだ。公私ともに彼女を支えるヘンリーバンドのメンバーとのトークセッションでは、始終和やかな空気に包まれていた。
「ヘンリーバンドが一緒にいないなんて想像ができない。でも、コロナ禍で会えなくなって…寂しかった」と、その胸の内を明かした場面は、さりげないけれどバンドへの愛の深さがにじんでくる感動的なシーンだ。
その一方で、コンサートの大人気コーナー「ヘンリーバンド・プレイ」の誕生秘話や、個性豊かなメンバーの失敗エピソードなど、大いに笑える逸話にも事欠かない。それらを微笑みながら聴いている髙橋の、安心しきった表情が彼らとの絆の深さを雄弁に伝えているように思えた。笑いありほろりとさせる本音も飛び出した座談会は、ファンにはたまらないお宝となることだろう。
コロナ禍によって音楽への想いや聴き方、意識が一変したとも語った髙橋。プログラム終盤では、その間にしたためたという新曲「やさしい夢」を、情感豊かに一言ずつに想いを込めるようにして丁寧に歌い届けた。
ラストは、座談会でバンドメンバーが、思わず聴き惚れて演奏をミスしそうになったと語った「フレンズ」。七色に変化する光のカーテンに抱かれながら歌う幻想的な演出と相まって、慈愛に満ちた歌声があたかも心の澱（おり）を融かしてくれるよう…。温かさと安らぎに満ちたエンディングとなった。
ラストツアーの再開を5月に控える髙橋真梨子の、最新の歌と真心が映し出されている「髙橋真梨子 STUDIO LIVE 2020“THE FIRST”」。熟成された極上のワインのように、芳醇な歌声とバンドサウンドに心地よく酔ってみてはいかがだろうか。
撮影：田中聖太郎
【番組情報】
髙橋真梨子 STUDIO LIVE 2020“THE FIRST”
2021年1月2日（土）夜7：00～ WOWOWライブ
【関連番組】
髙橋真梨子 Cover Songs Collection Vol.2
2021年1月2日（土）夜8：00～ WOWOWライブ
邦楽・洋楽を問わずさまざまなアーティストの楽曲を髙橋真梨子が独自のアレンジでお届けする番組の第２弾。 1989年からの「紗」シリーズに始まり、「No Reason」シリーズ、「ClaChic ―クラシック―」 シリーズと、これまで先駆的なカバーアルバムを世に送り出してきた髙橋真梨子によるカバーソングコレクションを放送する。昭和の時代より歌い継がれてきた曲から海外アーティストの名曲まで、髙橋が自らの体温で温め直し、独自のアレンジを施して披露してきたカバーソングの数々をお届けする。
【番組サイト】
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