カバー株式会社のプレスリリース
2020年12月21日(月)12月22日(火)、VTuber事務所「ホロライブ」の全体ライブ「hololive 2nd fes. Beyond the Stage Supported By Bushiroad」がTACHIKAWA STAGE GARDENにて、無観客・配信限定ライブ形式で開催された。
コロナウイルスの影響で配信限定という形で開催されてはいるが、今年1月に開催された全体ライブから、もう一度みんなでライブがしたいという気持ちの強さの現れが実を結んだライブでもある。今回は、STAGE1とSTAGE2の2部制に別れており、前回ほどの人数が一堂に会することはないが、その分より濃密なライブパフォーマンスを体験できるようにセトリから演出まで細かいところで様々な工夫が施されていた。
前回のライブでは、ときのそら、裏方の友人A、マスコットキャラクターあん肝のわずか3名でスタートしたホロライブが、今ではたくさんの仲間たちに囲まれたんだという箱自体の成長を再確認するようなライブであったが、今回はそんな仲間たちを引き連れてどこまでやれるのか挑戦の意味が強いライブだと感じている。配信限定ではあるものの、彼女たちが今やれることをどこまで追求していったのか、挑戦の先にあるものはなんなのかを、まずはSTAGE1の様子からレポートできればと思う。
▼関連 : 「hololive 2nd fes. Beyond the Stage Supported By Bushiroad」STAGE2 ライブレポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000347.000030268.html
天音かなた、桐生ココ、角巻わため、常闇トワ、姫森ルーナ『千本桜』
2020年の集大成とも呼べるライブの1曲目に登場したのは、ちょうど1年前にデビューを飾ったホロライブ4期生の天音かなた、角巻わため、桐生ココ、常闇トワ、姫森ルーナの4人だった。まだ記憶に新しいhololive 1st Fes. 『ノンストップ・ストーリー』の舞台に上がることができなかった4人だからこそ今回のライブにかける思いは計り知れなかったはずだ。『千本桜』のイントロが流れるのと同時に、和気藹々と舞台を駆け回る姿は印象的で、歌、ダンス、全てにおけるパフォーマンスに迷いは感じられなかった。堂々とした立ち振る舞いと、何よりも楽しもうとする様子がオンライン上であろうとも汲み取ることができた。これほどにない最高のスタートを無事に勤め上げていた。
常闇トワ『-ERROR』
ソロパートのトップバッターとして、4期生の常闇トワがMCの流れからそのままステージに上がった。3Dお披露目ライブでも涙ながらに披露し、彼女自身活動の中で思い入れの強い曲であろう『-ERROR』をこの大舞台に持ってきたのは必然だった。芯に響く力強い常闇トワの歌声が、立川ステージガーデンのフロアを支配した。大舞台のプレッシャーに気負いすることなく、彼女のポテンシャルが最大限発揮されたパフォーマンスを見ることができた。
桐生ココ『ECHO』
続いて登場したのは、ホロライブ内でも絶大なる存在感を誇る同じく4期生の桐生ココ。歌い出しから妖艶な雰囲気と、歌唱力の高さで一気に自身の世界観へと引き込んでいく。普通に歌っているだけでも十分すぎるほどのクオリティなのだが、そこに独特な動きを組み入れた、桐生ココにしかできない唯一無二のパフォーマンスを炸裂させていた。画面を多い尽くす英語歌詞の映像演出も相まって、不思議な感覚で目が離せない空間を目撃することができた。
角巻わため『愛昧ショコラーテ』
4期生によるSTAGE1最後のソロパートに角巻わためが登場。前奏が流れ出すと、フレッシュな雰囲気がフロア内を一気に包み込む。そこに両手を広げ、全力の笑顔で角巻わためが颯爽と登場する。丸三角四角のPOPな映像演出が、掛け声に合わせ飛び交い、そこに元気一杯の歌声が心地よく響き渡る。今年7月に公開された自身初のオリジナルソング『愛昧ショコラーテ』を楽しみながらも全力で歌い上げる姿が印象的で、黄色いスポットライトと共に躍動する角巻わための姿に感動した。
『Shiny Smily Story』
4期生からのバトンを受け継いだ、ときのそら、AZKi、さくらみこ、夜空メル、赤井はあと、湊あくあ、癒月ちょこ、紫咲シオン、兎田ぺこら、潤羽るしあ、宝鐘マリンの11人がSTAGE1の大舞台に舞い降りた。そして、ホロライブ初の全体曲『Shiny Smily Story』が静寂の中から突然披露される。センターのときのそらを中心に、細かい歌い分けと振り付けが見ているだけでもとにかく楽しい。横一列に並んだメンバーたちが全力で自身のパートを歌い上げ、息のあった振り付けとサビのユニゾン、そして盛大でカラフルな映像の羅列はまさに絶景だった。
宝鐘マリン『Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆』
ホロライブ3期生の宝鐘マリンが登場。「アイドルステップを習得した」とMCで豪語した通り、自身のオリジナル曲『Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆』を可憐に、そしてダイナミックに歌い上げていく。いい意味で独特のエンタメ性を兼ね備え持ち、幅広い知識と幅広い層から絶大な人気を誇る宝鐘マリンの全てが詰まったオリジナル楽曲に合わせ、印象深いワードの演出が飛び交う、ソロパートとは思えない情報量の多さが印象的なパフォーマンスだった。
兎田ぺこら『青空のラプソディ』
水色のスポットライトが光り輝くステージ上に登場したのは、同じくホロライブ4期性の兎田ぺこら。序盤、細かく元気一杯にステップを刻みながら歌い、サビに近づくにつれて動きが大きくなったりと、アイドルらしい振り付けで魅了していくパフォーマンスが印象的だった。間奏には、「ラストまで全力でいくぞー!」と大舞台の緊張なんて感じさせない煽りを見せる場面もあった。まるで観客がそこにいるかのような錯覚を見てしまうほど、ライブ感の強い歌を披露してくれた。
潤羽るしあ『恋の才能』
ステージの袖からゆっくりと登場した潤羽るしあは、ボカロ曲の『恋の才能』を披露。優しい歌声が楽曲に見事にマッチしており、潤羽るしあの持つ可憐さが最大限発揮されたパフォーマンスが印象的だった。サビの転調では、綺麗な高音ボイスがフロア内に響き渡り、Aメロの優しい感じからのギャップが感じられた。最後には、「みんなにるしあの思い届け!」とハートの映像演出とのコンビネーションが素晴らしく、最後の最後まで癒しの空間がそこにはあった。
さくらみこ『サクラカゼ』
続いてステージに上がったさくらみこは、2ndオリジナル曲『サクラカゼ』を披露した。桜が舞い散る映像をバックに、哀愁漂うオリジナル楽曲を一生懸命歌い上げる。活動2周年となった今年は、活動休止という大きな壁にぶつかりつつも、3D復帰ライブを成功させたりと、さくらみこ自身色々な思いが詰まった1年だったに違いない。様々な逆境を乗り越えた成長の集大成をこの大舞台で披露するかのような、生き生きとしたパフォーマンスを見せてくれた。
癒月ちょこ『ファンサ』
大人っぽい歌声をフロア内に響かせたのは、ホロライブ2期性の癒月ちょこだ。配信や企画など活動を重ねていく上で常にギャップを見せてきた癒月ちょこが、この日も『ファンサ』でまさにアイドルを意識した選曲でギャップを見せた。それでも楽曲のアイドル感に負けることなく、自分らしいアイドルらしさをしっかりとパフォーマンスに落とし込んでいる姿はさすがとしか言いようがなかった。大人っぽい立ち振る舞いと、ハートが飛び交う演出で、彼女らしいアイドルが見られる時間だった。
夜空メル『バイオレンストリガー』
光り輝く黄色の閃光がステージを多い尽くすと、『バイオレンストリガー』の激しい前奏と同時に夜空メルがフロアを煽っていく。先ほどまでのアイドルらしい雰囲気を一気に変貌させるドラムン系の楽曲と、力強い夜空メルの歌声が攻撃的かつ、純粋な格好良さが全面に伝わるパフォーマンスを見せてくれた。ひたむきで常に一生懸命な夜空メルらしい全力のパフォーマンスと、楽曲に彩られた妖艶な立ち振る舞いのコンビネーションが印象的だった。
赤井はあと『REDHEART』
ワールドワイドな最強アイドル赤井はあとが、1stオリジナル楽曲『REDHEART』を提げて登場した。真っ赤なハートがステージ全体を多い尽くす中、彼女らしいネイティブな発音から放たれる特徴的な楽曲が、一気にフロアを赤井はあとの世界に染めていく。間奏の煽りから、まさにアイドルと言わんばかりのパフォーマンスと可愛いらしさが全面に表現されており、無観客ライブであることが勿体無いと思わず思ってしまうほどのライブ感溢れる最高のステージングを披露してくれた。
紫咲シオン『おじゃま虫』
続いて登場した紫咲シオンは、内に秘める強い思いがひしひしとパフォーマンスを通して伝わるようなライブを見せてくれた。紫のスポットライトが綺麗に並ぶようにステージを彩りながらも、ハートの映像が楽曲に合わせて演出していく。腕を広げ、サビでは体を左右に動かしながら、極端にダイナミックさや力強さがあるわけではないが、丁寧に一生懸命歌っているのが見ていて心を打たれてしまう。曲の展開に合わせて笑顔を振りまくパフォーマンスも魅力的で芯に響くようなライブが紫咲シオンらしいライブだなと感じた。
AZKi『青い夢』
アーティストであり、アイドルとしての側面も兼ね備えもつAZKiが圧倒的なポテンシャルをこの大舞台で披露する。メッセージ性の強い『青い夢』を感情でとにかく殴っていく姿は印象的で、暗めの映像から曲が進むたびに徐々に光がこぼれていく演出が施されており、それに合わせてAZKiの感情も爆発していった。透き通る歌声が静寂を切り裂くかのように鳴り響き、淡い赤い光がAZKiのパフォーマンスに合わせて包み込むかのように彩る姿が、圧倒的な存在感を演出していた。
湊あくあ『#あくあ色ぱれっと』
今年アニバーサリーライブを成功させ、ライバーとしての活動だけではなくアイドルとしても頭角を現してきた湊あくあがオリジナル楽曲『#あくあ色ぱれっと』を披露。ゆったりした歌い出しから徐々に火がつくように盛り上がる楽曲に合わせて、アイドルらしい可憐なステップが炸裂する。優しさと力強さを曲に合わせて細かく使いこなしており、振り付けも相まって最初から最後まで魅了されてしまう。湊あくあのジェスチャーに合わせてカラフルな映像が展開され、とにかくアイドルとして急成長した姿を堪能することができるライブだった。
ときのそら『ぐるぐる・ラブストーリー』
ホロライブ創設から活動し、大所帯となったメンバーを常に先導し続けるときのそらがSTAGE1ソロパートのトリを務めた。彼女がトリを務めたり、センターに立ち続けるのは、VTuberとしての経歴が長いからという理由だけではない。一つ一つの動作から、立ち振る舞い、アイドルとしての素質が群を抜いているのは一目瞭然だろう。ときのそらに憧れてホロライブに加入したメンバーがいるほど、彼女は常に目標であり、等身大として引っ張ってきた。その魅力の所以が、この日のライブを見ればわかってしまうほど、とにかく圧巻のパフォーマンスを披露してくれた。
AZKi、ときのそら、夜空メル『adrenaline!!!』
ユニットパートのトップバッターを務めたのは、ときのそら、AZKi、夜空メルの3人。『adrenaline!!!』を元気一杯に歌い上げ、とにかく楽しんでほしいという気持ちをファンに向けて呼びかける場面が印象的で、アイドルらしさが全面に押し出されたパフォーマンスだった。
潤羽るしあ、赤井はあと『夜に駆ける』
この日しか見ることができないという意味では、この組み合わせが1番印象深かった。ホロライブ1期生の赤井はあとと3期生の潤羽るしあが『夜に駆ける』を熱唱した。このステージングでは、赤井はあとの可憐さと、潤羽るしあのクールなパフォーマンスの組み合わせが絶妙にマッチしていた。
癒月ちょこ、湊あくあ、紫咲シオン『ハレ晴レユカイ』
癒月ちょこ、湊あくあ、紫咲シオンの2期生ユニットが『ハレ晴レユカイ』を完璧な振り付けで堂々と歌い上げた。これまで数多くのコラボを行ってきた3人の息のあったユニゾンもそうだが、この3人が同じ舞台で歌う姿はファンからするとたまらない光景だったに違いない。
宝鐘マリン、兎田ぺこら、さくらみこ『とまどい→レシピ』
ハレ晴レユカイに対抗するかのようにアニメの名曲を宝鐘マリン、兎田ぺこら、さくらみこの3人が歌い上げる。ステージを縦横無尽に使いこなしており、円を描くように走り回ったり、両手を広げてダイナミックな振り付けが印象的で、3人の声質が絶妙にマッチしたパフォーマンスを見ることができた。
夜空メル、紫咲シオン、癒月ちょこ、潤羽るしあ『今宵はHalloween Night!』
夜空メル、紫咲シオン、癒月ちょこ、潤羽るしあの4人がオリジナルハロウィン曲『今宵はHalloween Night!』を披露。ハロウィンにちなんだスペシャルユニットで、楽曲の雰囲気とステージ演出もまさにハロウィン一色となった。4人の息のあった元気いっぱいの歌声がフロアに鳴り響いた。
さくらみこ、ときのそら『マイオドレ!舞舞タイム』
オリジナル限定ユニットとしてこちらも負けじと音楽ゲーム「maimai でらっくす」と楽曲コラボした『マイオドレ!舞舞タイム』をときのそらとさくらみこが披露した。アップテンポの楽曲に合わせて可愛らしい振り付けが印象的で、まさにスペシャルなライブを堪能できるのもこの日の特別さが伺えた。
赤井はあと、湊あくあ、兎田ぺこら『Hacha-Mecha ミラクル』
この日でしか見られないという意味では、大空スバルの代わりに赤井はあとが代打を務めた『Hacha-Mecha ミラクル』もスペシャル感が満載だった。正規のメンバーでなくても、シャッフル感があるユニット曲はアイドルのライブではよく見られる光景ということもあってこのスペシャル感に歓喜した人も多かったはずだ。
宝鐘マリン、さくらみこ、AZKi『Kiss me! Choose me!』
先月発売されたアイキス2のOP『Kiss me! Choose me!』ももちろん披露された。ステージ上は3人のイメージカラーに沿った赤がステージを染め上げていった。ユニット曲の中でも意外性の高い3人の親和性が見られた楽曲で、3人がそれぞれ可憐に歌い上げる姿が印象的だった。
『キラメキライダー☆』
STAGE1の最後は、今年1月に開催された「hololive 1st Fes.『ノンストップ・ストーリー』」と同じく『キラメキライダー☆』が披露された。この日のサプライズとしてARを使ったハイクオリティのライブ演出が披露され、配信を見ていたファンからは驚きの声が絶えなかった。最後の曲の前に行われたMCで、「本当はみんなの前で歌いたかった。それでもみんなの応援は届いている。」とときのそらが語る場面があったが、その言葉通り無観客ではあるものの、みんなの応援に答える形で、配信でしかできないARを使った最高のライブを最後の最後に披露して見せた。これは演者であるホロライブメンバーに限らず、この日のライブを作り上げたスタッフ陣の集大成であり、形は違えど前回のライブをこえていくという意味での「#こえていくホロライブ」だったんだと解釈できた。
取材・文・編集 / 森山ド・ロ( https://twitter.com/doro0157 )
写真 / Ayo Kajino( https://twitter.com/ayokajino )、 Kota Hirano ( https://twitter.com/_kota_0508 )
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- 【hololive 2nd fes. Beyond the Stage アーカイブ 配信チケット / グッズ購入】
ニコニコチケット購入URL : https://secure.live.nicovideo.jp/event/hololive_2nd_fes
ニコニコ視聴枠(STAGE1):https://live.nicovideo.jp/watch/lv328633290
ニコニコ視聴枠(STAGE2):https://live.nicovideo.jp/watch/lv328633398
SPWNチケット購入URL : https://virtual.spwn.jp/events/201221-2201-hololive-2ndfes
●グッズ詳細 : https://beyondthestage.hololive.tv/goods/
●グッズ購入(日本) : https://items-store.jp/hololive-beyond-the-stage
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■ホロライブプロダクション
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