筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー

すみだ北斎美術館のプレスリリース

 絵師の魂、筆に宿る!

展覧会概要

浮世絵といえば版画が連想されますが、絵師が絵筆をふるった一点ものの肉筆画のほうが発生は古く、複雑で奥深い彩色技法や、描き手の筆づかいを直接感じることができます。本展では、浮世絵の先駆とされる岩佐又兵衛をはじめ、浮世絵の始祖である菱川師宣、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川国芳などの60人に及ぶ浮世絵師の肉筆画約125点を展観します。重要文化財、重要美術品、新発見、再発見、初公開作品約40点を含む見どころ満載の展覧会です。浮世絵の源流である肉筆画を通して、300年に及ぶ浮世絵の歴史を体感いただくとともに、それぞれの絵師の巧みな線の引力、色の魔力、そして絵に宿る筆魂をご堪能いただきます。

 

絵師の魂を感じる「肉筆画」が集結。

肉筆画の「肉」とは「生身」を意味し、錦絵や摺物といった浮世絵版画とは異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描くことを示します。本展は浮世絵の中でも肉筆画のみを約125点あつめ、以下の構成で浮世絵の歴史を縦覧します。

 

◆章立て◆

1章     浮世絵の黎明から18世紀前期まで 2章     浮世絵の繁栄 3章     幕末を彩る両袖 葛飾派と歌川派

 

◆出品浮世絵師ラインナップ(予定)◆

岩佐又兵衛、菱川師宣、懐月堂安度、宮川長春、宮川一笑、奥村政信、川又常行、川又常正、鳥居清長、礒田湖龍斎、窪俊満、北尾政演、勝川春章、勝川春好、一筆斎文調、西川祐信、月岡雪鼎、祇園井特、鳥山石燕、喜多川歌麿、鳥文斎栄之、東洲斎写楽、歌川豊春、歌川豊広、歌川豊国、歌川国貞、歌川広重、歌川国芳、菊川英山、溪斎英泉、葛飾北斎、蹄斎北馬、魚屋北溪、安田雷洲、など、約60人

 

さらに、肉筆画一点一点を通し、絵師たちの意志の赴くままの筆づかいや、面や点であらわされた色づかいをお楽しみいただき、絵師たちが筆に込めた魂までも魂までも感じていただければ幸いです。

 

▶岩佐又兵衛「弄玉仙図」、「龐居士図」|本展では「弄玉仙図」「龐居士図」の二幅を前後期にわけて展示。重要文化財・重要美術品の展示は、すみだ北斎美術館初の試み。

 

▶左・勝川春章「竹林七妍図」|優れた肉筆美人画で知られる勝川春章(北斎の師)の晩年の代表作。

▶中央・喜多川歌麿「夏姿美人図」|歌麿の寛政年間(1789-1801)の代表作のひとつ。

▶右・東洲斎写楽「中山富三郎・市川男女蔵・市川高麗蔵図」|写楽の筆線がわかる貴重な作品。

 

 

▶左・葛飾北斎「合鏡美人図」|実物の公開は本展が初の機会。

▶中央・葛飾北斎「立美人図」|戴斗期(北斎数え年51~60歳頃)の美人画の傑作。

▶右・葛飾北斎「登龍図」|北斎 晩年の 龍の肉筆画。

 

 


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