防疫に成功した台湾、衛武営のソフトパワーでイギリス紙《フィナンシャル・タイムズ》に掲載

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース

《ガーディアンズ》、《ニューヨーク・タイムズ》など欧米各主要メディアに続き、イギリスの《フィナンシャル・タイムズ》も台湾南部の衛武営国家芸術文化センターに関わる記事を掲載した。「斬新で見事な台湾アートセンターにより再び正しく動き出す生活」と題された当記事には、コロナ禍における衛武営の取り組みや、台湾芸術にとっての平等の意義、そして今後の展望について書かれていた。

衛武営の大型屋外公演の様子衛武営の大型屋外公演の様子

「コロナ禍の影響を受けることなく、台湾芸術の取り組みを続けられるのは、医療に関わる全ての方、国民、そして政府の努力がなければ成し遂げることができませんでした。困難なときにも芸術の力は民衆を支え、励みました。皆様を楽しませるだけでなく、台湾から世界へと芸術のエネルギーを届けられるように、精一杯活動しています。一日も早い収束を願っております。」取材に応じた衛武営の芸術監督簡文彬はこう語る。

アジア出身者初のライン・ドイツ・オペラ座終身指揮者の称号を与えられた簡文彬が、長年海外で培った経験を元に、芸術家から国家級劇場のアートディレクターとして、世界最大の単一屋根で構成される衛武営で高雄ならではの舞台芸術のスタイルを生み出すまでの軌跡を辿る。
 

建物の特徴が活用される「木の穴の映画館」を開催建物の特徴が活用される「木の穴の映画館」を開催

欧州から帰国した簡文彬は、衛武営を彼の新たな創作ととらえている。台湾最先端の文化施設で舞台芸術の新たな可能性に着目し、従来のオペラ演出はもちろん、観客と演者が同じ舞台に立つ一体型劇場を作った。

2021年の上半期はジュゼッペ・ヴェルディのオペラ《椿姫》、さらに簡文彬自らが指揮をとる高雄市交響楽団の音楽会《百相変化のオルガン》、バイオリニスト黃俊文とNSO国家交響楽団共演の音楽会、人間国宝廖瓊枝と台湾国楽団の《凍水牡丹Ⅱ—灼灼其華》、明華園戲劇総団とStoryWorksの《海賊之王-鄭芝龍傳奇》、国家表演芸術センター(ナショナル・パフォーミングアーツ・センター)三館第二回共同制作企画阮劇団《十殿》など、多くの演目が目白押しに控えている。

 

《フィナンシャル・タイムズ》の衛武営掲載記事《フィナンシャル・タイムズ》の衛武営掲載記事

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