コニカミノルタプラネタリウム株式会社のプレスリリース
宮木朝子が音響設計を担当
この『星空ラウンジ』上映作品のひとつとして、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(以後:バッハ)の「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」全48曲を宮木朝子が立体音響化し、1年半をかけて公開していくプロジェクトが始動します。本作は、プラネタリアで上映されている作品の当日鑑賞券をお持ちの方、または「星空パスポート」をお持ちの方は無料でお楽しみいただけます。
プラネタリウムでしか味わう事の出来ない、これまでに類を見ない音楽と宇宙をご体感ください。
【空間音響作家・宮木朝子が手掛ける
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 22.2ch remix】
クラシックの歴史の中で最高傑作のひとつとみなされ、音楽の旧約聖書ともよばれる『平均律クラヴィーア曲集(※)』。空間音響作家・宮木朝子がプラネタリウムを舞台に、その一音一音を解釈し、バッハの意図を空間として再構築しようという壮大なプロジェクトです。
本作品が上演されるプラネタリア TOKYO(Dome1)は、24個のスピーカーが半球状に配置されており、世界でもまれな常設の立体音響施設です。ここでしか得られない、音楽によって作られた空間にたたずみ、その一部となるような新しい音楽体験を提供します。全曲がひとつの物語であるかのように、1年半をかけて完結するバッハの偉大な宇宙をお楽しみください。各回、その日の星空と共に上演いたします。
(※)「平均律クラヴィーア曲集」とは
バッハが作曲した2巻から成る鍵盤楽器のための作品集(本プロジェクトで立体音響化するのは1722年に発表された「第1巻」)。各巻それぞれ24の全ての調による前奏曲とフーガで構成される。
【本プロジェクトに際し、有識者の方よりコメントを頂戴しました】
星々は音・音楽を奏でています。ふつう、ひとには耳にすることができません。
視覚をとおして星の軌跡をたどってくれるとともに、星々の音楽をきかせてくれる場が、プラネタリウムです。
作曲家・宮木朝子さんは、耳にとらえられない波動を、音に、音楽に、翻訳してくれます。
バッハの数と精神=星辰とを結びつけた作品を、最新の立体音響を介して、古代のひとびとが抱いてきた星々と音楽のつながりへのおもいと、「いま」のひとたちが抱いている宇宙の感覚との結びつきを、体感させてくれるのです。
小沼純一(音楽・文芸批評/早稲田大学教授)
2017年に坂本龍一氏、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]とともに行った「設置音楽展 コンテスト」は、マルチチャンネルの音楽作品を募集するというかなりハードルの高いコンテストでしたが、クオリティの高い作品が多く集まり主催者一同驚くほどでした。
中でも最優秀賞に選ばれた宮木朝子氏の「Afterimage」は空間表現が素晴らしく、今でも記憶に残っています。今回、22.2chという最高のイマーシブ環境を得た彼女が、果たしてバッハをどう再構築し、どんな空間へと連れて行ってくれるのか、今から体験するのが楽しみでなりません。
國崎晋(RITTOR BASEディレクター)
降りそそぐ星々が地上で無数のホロスコープを形成するように、J.S.バッハは宇宙にさざめく音の微粒子を人が知覚できる有機体へと構築しました。奏者も聴き手も、多様なバッハの作品すべてから自然や宇宙との一体感を得るのです。
星の光とバッハの音楽は共に、遠い彼方の世界から現れた過去と未来をつなぐ無限の波動です。プラネタリアの澄み渡った映像と宮木朝子さんの立体音響は “響きあう星々”と“音の輝き”の根源へと誘ってくれるでしょう。
鈴木大介(ギタリスト)
●『星空ラウンジ』詳細●
※『平均律クラヴィーア曲集 第1巻 22.2ch remix』は『星空ラウンジ』内で上映します。
上映開始:2021年2月18日(木)~
所要時間:各回、約1時間(途中入退場自由)
鑑賞料金:無料(当日鑑賞券をお持ちの方、または『星空パスポート』をお持ちの方のみ)
『星空ラウンジ』詳細
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻 22.2ch remix』詳細
https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariatokyo/bach222ch/
『星空パスポート』詳細
※『星空パスポート』をご購入いただくと、1年間を通じて追加される新作をお好きなだけお楽しみいただけます。
●宮木朝子 プロフィール●
作曲家、空間音響作家。
ソロアルバム『Virtual Resonance』は「磨き上げた鮮烈な響きの音像(CDジャーナル)」「雅楽とエレクトロニカ、現代音楽が交差する宇宙レベルのアンビエント(Beams Records)」と評される。近作に5.1ch サラウンド音響作品〈Afterimage〉(「坂本龍一|設置音楽展コンテスト」最優秀賞)、〈Echolalia II -for audiovisual〉(共作・映像:小阪淳 / Societe des arts technologiques [SAT] Experimental Art Films for “le Foyer” Satosphere 受賞)など。
●コニカミノルタプラネタリア TOKYO 概要●
■名称:コニカミノルタプラネタリア TOKYO
■所在地:東京都千代田区有楽町 2 丁 5-1 有楽町マリオン 9 階
■営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)
■営業時間:10:30~22:00(最終受付は 21:00)
※土日祝のみ 22:30 まで営業。(最終受付は 21:30)
※詳細はWEBサイト等でご確認ください。
https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariatokyo/
■ご案内/インフォメーション:Tel 03-6269-9952(10:00~19:00)
【施設名称表記上のお願い】
見出し、本文で施設名称を記載いただく場合は次の優先順位で省略形をお使いください。
(1)コニカミノルタプラネタリア TOKYO
(2)プラネタリア TOKYO
※「プラネタリア」と「TOKYO」の間には半角スペースが必要です。