株式会社新潮社のプレスリリース
第50回日本レコード大賞をはじめ、数々の受賞歴を持つ日本を代表する音楽プロデューサー松尾潔さん。
このたび、新潮社より刊行しました初小説『永遠の仮眠』(2月17日発売)の発売即重版が決定いたしました。発売即重版に続き、今回の増刷で累計③刷となります。
発売直後から、音楽業界の内外で反響が続々!
松尾さんとは旧知の仲であるゴスペラーズの黒沢 薫さんが、Twitterで感想をTweetしてくださいました。
https://twitter.com/K2spicy/status/1362054192932614149
「楽曲制作の悦びと難しさ。音楽業界の裏表。タイアップの仕組み。そして歳を重ね、プライベートでも変化する事への気負いと躊躇い。 赤裸々とも言えるし、理想的にすぎるとも言えますが。
東京の街並み、アーバンライフ、目利きの効いた商品群の羅列。そして実際に起きた出来事との虚実の組み合わせが絶妙で。 まるで主人公の側に立って固唾を飲んで行末を眺めているかのような臨場感でした。そして未来への確かな希望も。 楽しく読ませていただきました。
僕はこの小説が好きです。 お互い多忙な日々ですが、近々またお会いして小説の感想なども交えつつ痛飲したいものです。 出版、本当におめでとうございます。」(黒沢 薫さんTwitterより)
【松尾潔さんと岩田剛典さんの関係、起用の理由】
【松尾潔×岩田剛典】表紙カバー撮影風景(C)新潮社
『永遠の仮眠』の表紙カバーに起用されたのは、松尾さんがデビュー曲をプロデュースした三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典さん。
岩田さんは2010年に「三代目 J Soul Brothers」のパフォーマーとしてデビュー。グループのメンバーを決めるオーディションで審査員を務めたのが松尾さんでした。デビュー当時、まだ大学生だった岩田さんとの交流は、松尾さんに強い印象を与えます。
本書のストーリーでも主人公の悟は新人発掘オーディションの審査員をし、デビューさせたシンガー・義人のプロデュースを担当。作中の重要な人間関係とお二人の関係性には共通項がありました。
デビュー前からお互いを知る深い関係性と、作品との共通項から、松尾さんは岩田さんに表紙カバーで「登場人物の憂いや不安を演じて欲しい」と切望、今回の企画が実現いたしました。
撮影密着動画も公開中
→https://www.youtube.com/watch?v=xqN8wZk21YY&feature=emb_title
【著者からのコメント】
「大人になってわかった。大人だっていつも悩んでいる。いくつもの「あいだ」を揺れ動いている。理想と現実。仕事と家庭。ビジネスとモラル。愛と憎しみ。カバー撮影にあたり、岩ちゃんにリクエストしたのはただひとつ。「あいだ」を表現して欲しいということでした。」――松尾潔
【推薦コメント】
「すべてを手に入れた男が最後まで手放さなかったものを、私も心から信じている。」――ジェーン・スーさん
「渾身で音楽を生み出す主人公の姿に胸が熱くなった。人と人とを結びつけ、自分以外の誰かに深く思いを馳せるために、創作物はあるのだ。」――三浦しをんさん
【三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE岩田剛典さん、今市隆二さん、登坂広臣さんからも推薦コメントが!】
「主人公である音楽プロデューサーとシンガーがスタジオで交わす会話は、本当にリアル。派手ではない、地味な会話の積み重ねで、信頼関係は培うから。自叙伝のような感覚で読みました」――岩田剛典さん
「松尾さんが小説を書かれると聞いて胸が躍りました。三代目 J SOUL BROTHERSのデビュー曲「Best Friend’s Girl」は松尾さんプロデュース。松尾さんが手掛ける歌詞は技術的な部分は勿論、時にはストレートな言葉を使い、物語をしっかり心に届けてくれます。今回の小説では松尾さんが生きてきた証を感じました。物語の登場人物の運命がどうなっていくのか是非楽しんで下さい。多くの方に「永遠の仮眠」が届くことを願っています。」――今市隆二さん
「松尾さんがこの度、初めて小説を発表されるという事で、非常に楽しみにしていました。僕らのプロデュースして頂いた楽曲の歌詞なども改めて読み返し、さらに松尾さんの描く世界観や思いなど、今作を通して強く感じる事が出来ました。」――登坂広臣さん
【プロフィール】
(c)新潮社
・松尾 潔(まつお きよし)
1968年生。福岡市出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。SPEED、MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。その後、プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、東方神起、三代目J SOUL BROTHERS、JUJU等を成功に導く。これまで提供した楽曲の累計セールス枚数は3000万枚を超す。日本レコード大賞「大賞」(EXILE「Ti Amo」)など受賞歴多数。
・松尾潔 オフィシャルTwitter:https://twitter.com/kiyoshimatsuo
・松尾潔 オフィシャルInstagram:https://www.instagram.com/kiyoshikcmatsuo/
・岩田 剛典(いわた たかのり)
1989年生。愛知県出身。2010年、三代目 J Soul Brothers「Best Friend’s Girl」でデビュー。2014年4月27日 日本武道館にて開催された「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」FINALにてEXILE新パフォーマーに決定。現在EXILEと三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEを兼任。2016年6月4日公開映画「植物図鑑」で映画初主演。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマー活動を中心に、俳優業、CM出演等、各方面で活躍中。
【『永遠の仮眠』について──担当編集者より】
著者の松尾潔さんは音楽プロデューサーのトップランナーですが「音楽業界のリアル」は小説だからこそ表現できるものでした。これまでの松尾さんとアーティストとの関係性は本書の中に、否応なしにあらゆる形でにじみでています。業界内にしか知られていないヒットドラマと主題歌の利害が複雑に絡み合う現実も、小説だからこその膨らみをもたせて描かれており、音楽という巨大産業の裏側をこれほどリアルに描いた作品は他にありません。
「僕たちは、常に何かを取り戻し続けなければならない」という想いのもと書かれた本書は、コロナ禍でたくさんの想いが失われている現在、まさにこの社会的喪失を予期していたかのようです。
本書に登場する、すでに名声を得た主人公の音楽プロデューサーは初期衝動や夫婦の絆を、一度は栄華を極めたシンガーは初心を、取り戻そうともがきます。歩んできた道に悔いがあっても、これから先の人生をどう進むか次第で、過去をも変えられるという強い物語性には誰もが心を揺さぶられます。
【『永遠の仮眠』あらすじ】
音楽プロデューサーの悟は、テレビドラマの主題歌制作に苦戦していた。この楽曲がヒットすれば、低迷中のシンガー・義人は大復活を遂げる。悟もすべてを賭けていた。しかしドラマプロデューサーの多田羅は業界の常識を覆す提案を……。そんな折、日本は未曾有の危機に襲われる。社会的喪失の中、三人の運命の行方は――。
【タイトル】『永遠の仮眠』
【著者名】松尾潔
【発売日】2021年2月17日
【造本】四六判(288ページ)
【本体定価】1,700円(税別)
【ISBN】978-410-353841-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/353841/