トルコ共和国大使館・文化広報参事官室のプレスリリース
トルコの映画文化の中心として知られているイスティクラル通りにあるアトラス映画館(英表記:Atlas Movie Theater)は2年間の修復工事を終え、本年2月26日、同建物内に新しいイスタンブル映画博物館(英表記:The Museum of Cinema, Istanbul)が開館しました。歴史的な本映画館は2019 年から 2020 年にかけて、文化観光省の支援によって元の構造を復元し、細部の至るところまで改修を施しました。イスタンブル映画博物館には、8千本以上のトルコ映画の歴史概要を展示しており、世界のシネマ歴史についても学ぶことができます。同博物館は映画芸術愛好家用の教育体験以外にも、限定コレクションの展示会、ガラやプレミアイベントが開催できる多目的イベント施設としても機能します。
アトラス映画館
アトラス映画館の開館式の様子
イスタンブル映画博物館には、トルコ映画の過去から現在までの全ての情報を含むデジタルメモリが存在し、映画文化に大きく貢献するでしょう。世界の映画に関する重要な情報や資料、トルコ映画傑作の特別詳細も展示しており、若い映画愛好家のための教育の 拠点として建設しました。トルコ映画が長年にわたって国内外で受賞してきた多くの賞や栄誉も展示されています。
1948年に初めて開館したアトラス映画館は、今回の修復工事で舞台から客席、音響システム、ロビーを含む本館全面的に改装されています。本館があるこの建物は、1870年代にオスマン帝国第32代皇帝、アブデュルアズィズの時代に建設されました。ベイオールの再建過程の最初の重要な例の一つである同建物は、19世紀末の新古典主義建築の特徴を持つファサード設計(建物の正面から見た外観)となっており、ユニークな天井装飾、漆喰彫刻、大理石の暖炉、寄木細工の床、そして多くの建築的要素などを含む当時の芸術を反映しています。この伝説的な映画館は、アトラス・パサージュと名づけられた屋内アーケードの中にありました。タクシムで集う人々の人気の待ち合わせ場所です。本館の新しい施設概要は下記にて、ご確認いただけます。
<アトラス映画館の詳細>
- 客席数:483席
- 4K画質の映画上映可
- ライブシアターや多様なアートショーを開催できる多目的舞台
- 舞台の大きさ:13m x 7m
本映画館は何十年にも渡りトルコの映画の中心地であったイェシルチャム通りに隣接し、ベイオール・カルチャー・ロード・プロジェクトの重要な一角になるでしょう。
開館式は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によって開催しました。世界的に有名な映画監督のガイ・リッチー氏をはじめ、俳優のジェイソン・ステイサム氏とジョシュ・ハートネット氏、モデルのジャッキー・エインズリー氏、そして現在アンタルヤで撮影中のリッチー監督の新作映画「ファイブ・アイズ」の出演者も出席しました。
ガイ・リッチー監督の新作映画「ファイブ・アイズ」について
アクション映画「ファイブ・アイズ」は、世界に大きな脅威をもたらす新兵器技術の商業化を阻止するため、国際的な諜報機関に雇われた MI6 のエージェント、オーソン・フォーチュンの姿を追う映画です。文化観光省の努力の結果、巨大な映画セットとなったトルコのアンタルヤ万博エリアと歴史あるカレイチで撮影しました。脚本はアイヴァン・アトキンソン氏とマーン・デイヴィーズ氏が担当しました。主演はジェイソン・ステイサム氏、オーブリー・プラザ氏、バグジー・マローン氏とケイリー・エルウィス氏が務めました。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2019 年には約5,200 万人の観光客をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。
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