「OFUKU」海外富裕層向け日本旅行エージェント「TARO」のアンバサダーに就任。

ハセガワエスティのプレスリリース

昨年12月には仏カンヌで開催の富裕層旅行業界の一大イベント「ILTM」に3日間登場。セレブ相手のプロフェッショナルエージェントやホテルGMの間で大人気に!

 

 

笑顔と幸福の使者OFUKU、世界中のリッチな人々に日本の素晴らしさをアピール! 亡き母の面影を求めて360年以上前の江戸時代から現代日本に生き続けるOFUKUが、出版社「オータパブリケーションズ」(東京都中央区、太田進社長)が運営する海外富裕層向けの日本旅行エージェント「TARO」のアンバサダー(大使)に就任。昨年12月初旬にはフランスのカンヌで開催された富裕層旅行業界の一大イベント「International Luxury Travel Market(ILTM)Cannes 2019」に登場し、その艶姿は世界中から集まった関係者の高い関心を集めた。

TAROはホテル・レストラン業界唯一の専門誌『週刊ホテルレストラン』を刊行しているオータパブリケーションズが、「体験(コト)・モノ・ヒトと旅人を繋ぐ訪日富裕層向けオンライントラベルブッキング&コンシェルジュサービス」のエージェントとして立ち上げた、新しいラグジュアリーブランドである。

世界各国の一流ホテル経営者やオーナーらと太いパイプを持ち、富裕層マーケティングやホスピタリティに精通した経営チームが、東京、ロンドン、北京を拠点に、日本を訪れる富裕層に最高水準のトラベルコンシェルジュサービスを提供。付加価値の高い体験や宿泊、予約の取れない高級レストランの手配、日本の高級品などを実際に購入・予約できるマーケットプレイスとして、世界各国のリーダーやインフルエンサー(社会に与える影響力が大きい行動をとる人物)、さらには文化的好奇心の高い富裕層と、日本最高級のモノ・コト・ヒトに繋げるという。

「OFUKUがおりますので大丈夫」

 登録会員数3万人を目指すTAROが顧客のターゲットとしているのは、世帯年収2000万円以上の会社経営者、会社役員、投資家、それに年収5000万円以上の自由業や開業医といった富裕層だ。国際感覚豊かで海外旅行が大好きな彼らは食や旅行、さらにはコト・モノといった文化・生活体験の情報に関心を持ち、好奇心を行動に移す。海外旅行には年3回以上出掛け、宿泊するホテルはスイートクラス、飛行機はビジネスクラス以上、プライベートジェットも利用して自由に移動する。彼らが海外旅行の絶対条件として重視するのは、高水準の価格に見合った顧客一人ひとりに対するきめ細かなサービス、快適さ、利便性、気密性だ。

 富裕層の訪日客は従来の欧米豪・中近東・ロシア・中国だけでなく、近年は中南米からも増加しており、年収2500万円以上の富裕層が訪日客全体に占める割合は4・9%に達している。TAROはこれに年収1500万~2500万円の富裕層予備軍を合わせた訪日客数の約1割をターゲットに据えている。会員の75%が年収3000万円以上で、訪日経験は2・5回以上、日本を10日以上旅行した場合の平均消費額は150万円以上というのがTAROの具体的なイメージのようだ。

 さて、そのTAROのPR映像に高名な料理評論家の山本益博氏や建築家の丹下憲孝氏、さらには東京・新宿2丁目の老舗バー「BAR GOLD FINGER」オーナーの小川チガ氏、そして、OFUKUである。

2017年11月のオープン後、新たな「オトナの社交場」として人気を集める銀座1丁目の「PLUSTOKYO」。メインフロア「LOBBY(ロビー)」の壁面には、日本に現在2人しかいないと言われる銭湯絵師の中島盛夫氏の手になる富士山が美しく描かれている。その富士山の壁画を背景に、力強い波濤模様が付いた黒の引着と、柳で締めた西陣織の帯を纏ったOFUKUは、手に持った黄金色の扇子や自らの和装を例に挙げて、メディアにはなかなか登場しない日本の職人芸の素晴らしさを力説した。

「例えばこの扇子とかあるじゃない? こんな扇子を作ってもう30年とか、40年とか、50年やっているよっていう職人さんとか、いっぱいいるんですよ。例えばこの着物を染めている染の方、また縫っている方とか、柄を描いている方とか。そういう普段はなかなか表に出てこない方々に、皆さんに会っていただきたい」

肩書を「年齢不詳の芸者/コメディエンヌ」と紹介されたOFUKUは、30秒間のコメントをこんな言葉で締めくくった。

「ぜひぜひ、皆さんに日本にお越しいただいて、OFUKUがおりますので大丈夫でございます。どこでもかしこでも連れて参りますし、一緒にお食事楽しみましょ!」

最後にOFUKUは、五穀豊穣を願う「三番叟鈴(さんばそうすず)」を右手で振りながら、満面の笑顔を浮かべた。

「日本に興味持ってもらえれば、どこへでも」

 19 年12月初め、OFUKUは思い出深いカンヌを訪れた。何と言ってもここは、映画「OFUKU」が16年制作の第1作目からショートフィルム部門で3年連続入選を果たしたカンヌ映画祭が開催されている、OFUKUにとっての聖地なのだ。

 

 

ただ、今回のカンヌ訪問の目的は「ILTM Cannes 2019」にTAROのアンバサダーとして参加すること。このイベントは、世界の富裕旅行業界の中で最も権威ある最大規模のBtoB(業者間)イベントの一つとして、つとに知られた存在。約1800社の旅行業者や約200社のメディアのキーパーソンなど、富裕層向けの旅行を取り扱う世界中の旅行業界関係者が、欧米を中心に一堂に集う。同様の商談会には「PURE」「LEMiami」「The Essence of Luxury Travel」などがあり、こうした商談会に定期的に参加することは、敷居の高い富裕層旅行業界内の人脈を確実に拡げられる好機と見做されている。

しかもこのイベントの会場は、カンヌ映画祭が毎年開催されるパレ・デ・フェスティバル・エ・コングレ。カンヌの大規模な催し物会場で、ここを訪れた映画スターの手形を会場広場前で見ることもできる。建物の中にはカジノ、会議場、放送スタジオ、劇場などが存在している。

OFUKUが参加した12月3~5日も、世界的なホテルグループやエージェントの殆どに加え、富裕層専門のエージェントやラグジュアリーホテルが会場内にブースを出展。それぞれのホテルの代表者らが高級シャンパンなどでエージェントをもてなしながら、スイートルームなど高級客室に関する2020年分の宿泊滞在プランをセールスしていた。日本からも「ザ・リッツ・カールトン東京」「フォーシーズンズホテル京都」のゼネラルマネージャーをはじめ、「ホテルオークラ」「パレスホテル」「帝国ホテル」など有名ホテルの海外営業担当者がセールスのため訪れていた。

 

 

そんな中でOFUKUもオータパブリケーションズの太田社長自ら紋付袴姿で、TAROのブースで世界中のエージェントに向けた宣伝に努めた。ハセガワエスティの長谷川高士会長扮する女形のOFUKUと太田社長の華やかな和服姿はイベント参加者の大きな話題となり、TAROのブースは連日大盛況。普段は滅多に触れ合う機会のない、世界中のホテル経営者やエージェントが、ユニークなOFUKUに無心で微笑んでいる。その姿を目の当たりにしたOFUKU=長谷川会長はILTMの終了後、興奮気味にこう話した。

「言葉の通じない、もちろんOFUKUのことも、映画のことも知らない、本当に数多くの世界中の方々とお会いして、日本で27年前にOFUKUを始めた頃のことを思い出しました。そして言葉では言い表せないOFUKUの、演じている自分でさえ説明できない特別な説得力、存在感、パワー……国や文化や性別などすべてを超えた、人と人とのシンプルな共感を改めて覚えました。瞬間で心が通じる! 自分でもそんなOFUKUに驚いています。OFUKUが日本により興味を持ってもらえるきっかけになるのなら、どこへでも出掛けて行こうと思いました」

 素晴らしい日本の文化を海外に向けて発信するOFUKUの役割には今後、一段と期待が寄せられそうだ。

 

(文/田中周紀)

 

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