教育に悪い番組、子供がいる方の約6割が「放送すべきではない」、一方「反面教師となる場合もある。何を学ぶかは本人次第」との声も【テレビ番組についての調査】

株式会社NEXERのプレスリリース

日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「テレビ番組」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので、その中から一部を紹介します。

■教育に悪い番組を放送することについて、どのように思いますか?
2012年まで、日本PTA全国協議会が行っていた「テレビ番組に関する小中学生と親の意識調査」の中で「子どもに見せたくない番組」というコーナーがあり、毎年、バラエティー番組やアニメなどいわゆる「子供が好む番組」がランクインしていました。

2013年以降、「本来の調査名よりも、その部分ばかりがクローズアップされるから」という理由でアンケートは取りやめになったそうですが、その後もインターネット上ではたびたびアニメやバラエティーの内容が「不適切である」と炎上することがありました。

最近でも、2月14日に鬼滅の刃のアニメ新シリーズが「遊郭編」であることが発表になると、SNS上では一部の方から子供への悪影響を心配する声や、「女性差別ではないか」などの声が見られました。

全国の皆さんは「教育に悪いと思われるテレビ番組」について、どのように考えているのでしょうか。

今回は、全国の男女2,300名を対象に、「子供の教育に悪いテレビ番組」についてアンケートを実施しました。

※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/7532/)へのリンク設置

「テレビ番組に関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年3月6日~9日
質問内容:
質問1:あなたにはお子さんがいますか?
質問2:“子供の教育に悪いテレビ番組”はあると思いますか?
質問3:どのような番組が“子供の教育に悪い番組”だと思いますか?
質問4:テレビで、子供の教育に悪いと思われる(言われる)番組を放送することについて、どのように思いますか?
質問5:その回答の理由を教えてください。
質問6:「教育に悪い番組」と思われる(言われる)ような番組を、あなたは子供のころに見たことがありますか?
質問7:子供の頃に見た「教育に悪い番組」は、あなた自身の成長や人格形成などに、悪い影響があったと思いますか?
質問8:どのような影響がありましたか?
質問9:現在は、「子供の頃に『教育に悪い番組』を見なければ良かった」と思いますか?
質問10:その回答の理由を教えてください。
集計対象人数:2,300人
集計対象:男女

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

■「教育に悪い番組は放送すべきでない」と考える人のほうが多い?
はじめに、今回のアンケート対象者のお子さんの有無について紹介します。

48.5%が「子供はいない」と回答しました。
その他の51.5%の方が、いずれかの年代のお子さんが「いる」と回答しています。

まずは、そもそも“子供の教育に悪いテレビ番組”はあると思うか、ということについて聞きました。

66.9%が「ある」と回答しました。
“子供の教育に悪いテレビ番組”はあると思っている方が多いようです。

これをお子さんがいる方、いない方別に集計したところ、以下のようになりました。

 

子供がいない方は61.5%が「ある」と回答したのに対し、子供がいる方は71.9%が「ある」と回答しました。
やはり子供がいる方のほうが「教育に悪いテレビ番組」について敏感になっているということでしょうか。

どのような番組が“子供の教育に悪い番組”だと思うかについても聞いたので一部を紹介します。

“子供の教育に悪い番組”

  • 意地悪ないじりをする。無理やり高いものを買わすとか。見た目をいじるとか。(40代・女性)
  • アクションに偏っている番組。刑事物でもサスペンスでも、殴ったり殺したりあるいは暴力的要素の強い物や刺激の強い物はあまり良くないと思う。(60代・女性)
  • ドッキリ系です。子供なので真似して事故に繋がらないか不安です。(30代・女性)
  • 内容のどぎついアニメ、特撮。(50代・男性)
  • 食べ物を粗末にするなど、物や人を粗末に扱う番組。(40代・女性)
  • お笑いでもすぐ下ネタを言ったり、頭を叩いたり、MCの言葉使いが乱暴だったりする番組。(70代・男性)
  • バラエティでドッキリやいじめに近いものや、言葉遣いが極端に悪い出演者が出るもの。(50代・男性)
  • アイドル番組、アイドルが出る音楽番組、女子小学・中学生美少女のセクシーシーンがあるアニメ。(40代・男性)
  • サスペンスドラマなど、暴力シーンや出血シーンが含まれるものは余りみせたくない。保育園で真似してもらいたくない。(20代・女性)
  • 大食いや激辛食いの番組。(70代・男性)
  • 性的な表現や下品なもの。暴力的なものや人をバカにして笑う番組。食べ物や資源を無駄にする番組。(40代・女性)

バラエティ番組やアニメなどを挙げている方が多くいました。

続いて、テレビで、子供の教育に悪いと思われる(言われる)番組を放送することについて、どのように思うかについて聞きました。

53.9%が「放送すべきではない」と回答しました。
「放送すべきではない」と考えている方のほうが多いようです。

これをお子さんがいる方、いない方別に集計したところ、以下のようになりました。

 

子供がいる方は59.2%が「放送すべきではない」と回答しました。
こちらも実際にお子さんがいる方のほうが、より否定的な意見を持っているようです。

この回答の理由についても聞いたので、一部を紹介します。

「放送すべきではない」回答理由

  • それらを見て、実際に犯罪行為や自殺をしてしまう人が居るかもしれないから。(30代・男性)
  • ある程度なら親がチョイスしたり子供に教えることもできるが、一人で見ているときなどに制限できないので困る。放送の時間帯を考えてもらえればよい。(60代・女性)
  • その番組が流行ってしまうのが怖い。(60代・女性)
  • その番組が、見せたくない中のどれくらいのレベルかにもよるが、悪の道へ導く(誘発)ような番組は放映するべきではないと思う。(40代・女性)
  • 殺人や暴力などの生々しい描写はトラウマを引き起こす場合があると思うから。(20代・女性)
  • テレビでやっていたのだから、(悪い事と認識があるないに関わらず)罪悪感が無くなる、薄れると思います。(30代・女性)
  • あくまで子供が見られる時間に放送するのはよくないという考え。夜遅く、深夜ならいいと思うが再放送で日中に放送されているのはどうかと思う。(50代・男性)
  • 学校内でのいじめに繋がりそう。(30代・男性)
  • 1度見かけてしまってそれ以降みたいと言われたら嫌だから。(30代・女性)
  • 子供はすぐに真似をしたり、面白そうだと行動に移すから。(50代・男性)

「放送してもよい」回答理由

  • さまざまな価値観を取り入れることによって自由に成長していくことができるから。(30代・女性)
  • 教育はテレビがするものではなく親がするもの。いいものも悪いものも大人になるにつれて必ず出会う。それを見極める目は実際に見てみないとわからないもの。(20代・女性)
  • 親が見せないようにさせれば良いし、現在の番組内では子供に悪い影響するものは少ないと思われる。(70代・男性)
  • それぞれの番組をどう感じるかは各々違うし、自分とは違う価値観に触れるポジティブ機会になる可能性もある。(20代・女性)
  • 結局は親が見せなければいいだけの事で分別つく大人が見るには構わないと思うから。(40代・女性)
  • いろんな環境や境遇を小さい時から経験し、自分で良し悪しの判断ができる感性を身に着ける。(70代・男性)
  • 何が悪いのか、どこが悪いのか、それを考える題材が必要だと思う。悪いから排除して終わりというのでは、何も考えなくなってしまい、本当に善悪の判断ができなくなると思っている。(50代・男性)
  • 子供が見ない時間帯であればよいと思う。(50代・女性)
  • ある適度の免疫は必要だと思う。ある程度の年齢からなら受け入れたい。(50代・女性)
  • テレビ以外にも、教育に悪いと思われる情報は、インターネットを通じていくらでも入手できる。情報を遮断するのではなく、受けての子供達に自分で情報の良しあしを判断できる教育の方を充実・強化すべき。問題ありと思われる番組があれば、それを題材に子供達に議論させるような教育もあってもいいのではないか。(70代・男性)

■子供のころに教育に悪い番組を見ていない人のほうが、現在「放送すべきではない」と思う割合が高い
次に、「教育に悪い番組」と思われる(言われる)ような番組を、自分が子供のころに見たことがあるか聞きました。

55.5%が「ある」と回答しました。
この回答別に、質問4の回答を集計してみました。

 

自分が子供のころ「教育に悪い番組」を見たことが「ある」人は過半数の方が、「放送してもよい」と思っているようです。
一方、自分が子供のころ「教育に悪い番組」を見たことが「ない」人は、6割近い方が「放送すべきではない」と回答していました。

自分が子供のころ「教育に悪い番組」を見ていた人よりも、見たことがない人のほうが、今の子供たちに「教育に悪い番組」を見せたくないと思っているようです。

■子供のころに「教育に悪い番組」を見たことを後悔している人は少ない
次に、自分が子供のころ「教育に悪い番組」を見たことが「ある」と回答した方に、子供の頃に見た「教育に悪い番組」は、自身の成長や人格形成などに、悪い影響があったと思うか聞きました。

 

 

66.2%の方が「あったと思わない」と回答しました。
悪い影響はなかったと考えている方のほうが多いようですが、実際に影響があったと考えている方もいるようです。
「あったと思う」と回答した方に、どのような影響があったか聞いています。

どのような影響があったか

  • いじめにあう人を面白がってみたりしていたように思う。今にして思うと申し訳けなく感じる。(50代・男性)
  • わざと行儀が悪いことをするなど悪ぶったりした。(60代・男性)
  • エッチなことにより興味がわく。(50代・男性)
  • ある番組観てあまり勉強しなくなってしまった。その当時、少し暴力的になりました。(40代・女性)
  • 女芸人が叩かれたりブスと言われたりするのを見て、面白ければやっていいと思っていた。人を蔑んだ発言でスタジオが盛り上がっていたので、それが面白いと勘違いしていた。(30代・女性)
  • スカートをめくったり、あまり相手のことを考えずにやった記憶がある。(70代・男性)
  • その時、何らかの刑事ドラマで首吊りをするシーンがあった。当時「それは自殺というんだ。」という事を知り、学校でも自殺ごっこが流行ってしまった。特別授業でも「自殺ゲーム」をしたいです、という意見が挙がった事もあって、先生を困らせてしまった。(20代・女性)
  • いたずら好きになってしまった。(50代・男性)
  • 「男性の大人は女性の若い人にこのようにセクハラ行為をしているのだ、そういうものだから女性は我慢しなければならないのだ」と思い込んでいた時期がある。(30代・女性)
  • きたない言葉を覚えて、使った。(30代・女性)

では、「子供の頃に『教育に悪い番組』を見なければ良かった」と思っている方はどのくらいいるのでしょうか。

 

 

 

72.1%の方は、「思わない」と回答しました。
見たことを後悔しているという方は多くないようです。

この回答の理由についても聞いているので、一部を紹介します。

「子供の頃に『教育に悪い番組』を見なければ良かった」と「思う」回答理由

  • きたない言葉に染まってしまったから。どこかでそれらを是認しているところがあります。(70代・男性)
  • 嫌な影響を受けなければ、人を傷つけることも少なくなったと思う。(50代・女性)
  • いい思いはしなかったからです。(40代・女性)
  • 食べ物を粗末に扱う番組を見ることを親は大変嫌がっていたが、子供の自分は楽しく番組を見ていた。貧しい時代を過ごした親世代がそのような番組を見ることによって複雑な思いをさせたことを今になり申し訳なく思う。(40代・女性)
  • その番組を見なければ悪い行動は行わなかったのではないかと思う。(50代・男性)
  • アニメや普通のドラマでも、何かしら影響が出る事を知りました。(30代・女性)
  • その番組観てなければ、違う人生歩んでたと思ったので。(40代・女性)
  • 大人になって正しい男性像が持てたが、高校時代はまだその残像が頭に残っていて、大人の男の人を恐れていた。(60代・女性)
  • すぐに叩いてしまい、周りに嫌われた経験があるので。(30代・男性)

「子供の頃に『教育に悪い番組』を見なければ良かった」と「思わない」回答理由

  • 反面教師となる場合もある。何を学ぶかは本人次第。(40代・男性)
  • 教育は親がする事何を見て何を感じるかは子供達の自由。間違った方向に進んだら止める事はできる。(20代・男性)
  • 「こういう考え方や価値観もあるんだな」と考える事が出来たから。(20代・女性)
  • 自分で見て感じたものは、人から聞いて言われるより確かなものだから。(30代・女性)
  • 海外の某グロアニメを見ていたが、それを見たからと言ってグロいものが好きになったわけでも道徳を失ったわけでもない。(20代・女性)
  • そういうものを経験して善悪を判断できる。(60代・男性)
  • 親から聞いていたから「いけないことだ」と理解できたから。(30代・女性)
  • 悪いものから遠ざけてばかりいると、打たれ弱い人間になる。(50代・男性)
  • 「教育に悪い」と言われた番組ほど喜んで見ていたように思います。それでもりっぱな大人に成長しました。(60代・男性)
  • いい刺激にしかなっていない。この世の裏の部分や闇の部分、エログロな部分は子供にとって「悪い」だけのものではない。(40代・男性)
  • その番組やシーンに対して、友人との話題にもなったから。(50代・男性)
  • その手の番組ほど楽しく、ほんの少し大人の仲間入りが出来た気がしたのが嬉しかったから。何より、見たからといって今の自分に直接的な悪影響を及ぼしてはいないから。(30代・女性)
  • 良し悪しの判断は親が区別してくれた。それによってこれは良いこと悪いことと認識できるきっかけであったと思う。(20代・男性)

実際にお子さんがいるほうが、過激な表現のドラマ・アニメ、“いじり”の場面があるバラエティー番組など「子供に見せたくない番組」がある方が多いようです。

しかし、今回の調査では「子供に見せたくない番組」だとしても、「親子で話し合うことで教育の一環になる」「善悪の判断が自分でできるようになる」などの意見も見られました。

「子供に見せたくない番組」として挙げられるバラエティー番組やアニメなどの多くは、「子供が好む番組」です。
子供が好きなものに熱心になることは、好奇心を成長させるために重要だと言われています。
そうした番組を一切避けたり、放送を止めるよう働きかけたりするのではなく、子供に見せながらフォローすることが親には求められるのかもしれません。

本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
https://trend-research.jp/7532/

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