SpotXの市場調査レポート:アジア太平洋地域のOTT動画ストリーミングの利用者数が3億9,200万人を突破

SpotX,Inc.のプレスリリース

業界をリードするグローバル動画広告プラットフォームを運営するSpotX(https://www.spotx.tv/jp/)は本日、レポート「OTT for Everyone APAC(OTTの普遍化: アジア太平洋版)」を初めて発表し、アジア太平洋地域における動画ストリーミングサービス利用者数が4億人近くに達したことが明らかになりました。

本レポートは、SpotXがインドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、日本、オーストラリアなどのアジア太平洋地域でのOTT(over-the-top)動画視聴傾向と広告受容について調査しました。各国のオーディエンス像の詳細、視聴行動、広告の影響度と効果に関する分析に加え、プラットフォームプロバイダや広告代理店のエグゼクティブからのコメントがまとめられています。 

OTTサービスによって、視聴者はスマートテレビ、PC、携帯電話など、様々なデバイスからインターネット上で動画コンテンツをストリーミング再生することが可能になりました。本レポートは、ヨーロッパとは特徴が異なるアジア太平洋地域のOTT視聴傾向について、広告主やメディア企業の理解を深める情報の提供を目的としています。 

SpotXの日本のカントリーマネージャーを務める原田健は次の通り述べています。「人口の半数以上がストリーミングサービスを視聴する日本において、OTT は昨今主流になってきているサービスです。日本の動画の視聴者は、動画共有プラットフォームよりもOTTコンテンツを頻繁に視聴しており、OTT動画視聴者の53%が平日2時間以上視聴しているのに対し、動画共有プラットフォームでは50%、テレビでは54%です。 OTTの視聴時間は週末に急増し、71%が2時間以上視聴しています。」

また、原田は「AVOD(アドバータイジングビデオオンデマン:広告付き動画配信)は、OTT分野の成長の原動力となるでしょう。リーチが難しいオーディエンスに、ロングフォームでブランドセーフな有料コンテンツ環境を使って働きかけたい広告主にとって、AVODは大きなチャンスとなります」と述べています。

なお、本レポートの調査結果のポイントは以下の通りです。
 

  • アジア太平洋地域における動画視聴者の3分の2以上(69%)が、週に1回以上動画をストリーミング視聴しており、OTT市場は視聴者数、頻度ともに成熟を遂げメインストリーム化したことを裏付けています。OTTが最も普及している市場のトップ3は、シンガポール(91%)、オーストラリア(81%)、インドネシア(76%)となっています。 
  • OTT利用者の半数以上が1日に2時間以上コンテンツを視聴しており、従来のテレビやその他の動画配信プラットフォームを上回っています。1日に2時間以上にわたってOTT動画コンテンツを視聴している人が多い上位の市場は、フィリピン、インドネシア、オーストラリアです。 
  • 発展途上国を中心に、アジア太平洋地域のOTT視聴者の66%が、動画のストリーミング視聴デバイスにモバイルデバイスを使用する時間が最も長いと回答しました。スマートテレビも急速に成長しており、特にオーストラリア、シンガポール、ベトナムでは、5人に1人以上がスマートテレビで動画をストリーミング視聴しています。 
  • 視聴者の67%は広告付きの無料コンテンツの視聴を選び、広告なしの有料サービスを選ぶ視聴者は23%にとどまりました。無料でコンテンツを視聴する代償としての広告表示は明らかに受容されており、視聴者の86%が、読み込みが重くなければ、広告を視聴しても構わないと回答しています。 
  • OTT広告にはテレビ広告に匹敵する価値があり、インドネシアとタイでは、アテンションにおいてOTTは既にテレビを上回っています。 
  • OTT広告は購入行動を喚起しています。OTT視聴者の3分の1以上(35%)が、OTTの番組で見た広告の商品・サービスを購入したことがあると回答しています。その上位は、ベトナム、シンガポール、インドネシアでした。 

日本の女性のOTT視聴者は、男性の視聴者よりも長時間視聴していることも明らかになりました。 16〜34歳の女性の視聴者のうち、32%が平日3時間以上の動画を視聴しているのに対し、男性は24%となっています。週末においても同様に、女性の視聴割合のほうが高いです。

なお、OTT広告はインパクトがあり、日本の動画視聴者の24%が、OTT広告は注目を集めていると回答している一方で、動画共有プラットフォームでは17%です。

株式会社サイバー・コミュニケーションズ マネジメントオフィスでエグゼクティブスタッフを務める梶原理加氏は次のように述べています。「OTTの使用は、パンデミックとそれに続く日本での外出自粛の結果として、2020年に大幅に増加しました。 OTTは、特定の年齢層だけでなく、すべての年齢のユーザーによって、動画コンテンツを日常的に消費するための一般的な方法になっています。 その結果、OTT広告は、広告主と代理店の双方とって必須なマーケティング戦略の1つになりました。」

なお、本レポートの日本版サマリーは、こちら(https://spotxinc.showpad.com/share/MzVGPzhcd2WSNnbPdc6HB)より確認できます。

調査方法について
本調査は、シンガポールを拠点とする調査会社、Milieu Insightsに委託して行われました。11の市場から、何らかのデバイスで動画コンテンツを視聴する16歳以上の7,000人を対象に、オンラインアンケートによる定量調査を実施しました。

SpotXについて
SpotXは、業界をリードする動画広告プラットフォームを運営し、世界のデジタル動画とテレビの未来を形作ります。SpotXのソリューションを利用することで、メディアはあらゆるデバイス上やストリーミング配信のコンテンツを収益化でき、広告主に対してブランドセーフかつプレミアムな在庫への直接アクセスを提供することを可能にします。SpotXのソリューションは、動画広告に特化したクラス最高の技術で、信頼性が高く、プライバシーにも配慮しているため、ABS-CBN、A+E Networks、Astro、Channel Nine、Crackle Plus、The CW Network、CCI、Discovery、Fox Corporation、fuboTV、GMA、LG、LiTV、Mediacorp、Microsoft、MX Player、Newsy、POPs、Pluto TV、Roku、Samsung、Sling TV、TVB、Vidio、Viettel、Viu、Vudu、WeTVなど、世界最大級のメディア企業に採用されています。SpotXはOTTのほぼすべての大手事業者と提携しており、広告に対応しているコネクテッドTVの米国の視聴者のうち、5人中4人、7,000万世帯にリーチしています。SpotXは、BertelsmannのRTLグループ傘下の企業です。デンバーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、中東、アフリカおよびアジア太平洋地域に10のオフィスを展開しています。詳細はhttps://www.spotx.tv/jp/にて確認できます。

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