東京新橋組合のプレスリリース
東をどりは新橋花柳界の芸者衆が日頃、精進して磨きます技芸を披露する場として大正14年(1925年)に始まりました。近年は五月の下旬に演舞場で四日間、10公演を催し、そこには芸者衆の踊りに点茶、料亭は食に旨酒など、花柳界の文化に触れる遊びの場となっていると自負をします。
さて、コロナ禍により中止を余儀なくされた昨年から一年を経て、コロナへの知見は増えましたが未だ根本の解決には至りません。五月の東をどりは、国や都より示された感染拡大の防止方針に照らしますとここでの開催は困難と思い至りました。
唯、コロナに対して何も分からずに中止の判断を下した昨年と違い、一年の間に培う知見を活かせば開催も叶うものと存じております。夏、暑くなり湿度が上がるとコロナが弱まるのは既に経験した事。五月の開催は取り止めますが、敢えて秋へ向けた開催の延期と伝えさせて頂きます。
新橋花柳界は今までを進取の気風で歩んできた街、秋にはこれまでの東をどりらしさをきちんと残した新たな形で開催を目指します。未だ云うには尚早ながらコロナ禍の下の開催への模索は既に始まりました。それは安心、安全を担保した上で中止ばかりの現況を打ち破るものであるべきです。詳しき日程と内容の詳細をお伝えするには未だ時間も必要、しばらくご猶予を頂きたく延期のお知らせをする次第でございます。
想いは同じく、コロナ禍の終息と皆様方のご健勝を合せてお祈り申し上げます。
東京新橋組合 頭取 岡副真吾
画像:令和元年第95回東をどり
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□公式:ホームページ:http://www.azuma-odori.net (検索:東をどり公式)