脚本家5人によるspec scriptが 無料で読めるサイト「クロオビ」ローンチ  spec scriptとは?

クロオビのプレスリリース

この度、日本の脚本家5人によるspec scriptが無料で読めるサイト「クロオビ」がオープンいたしました。
https://www.kuroobi.black

クロオビ

spec scriptとは「脚本家が自発的に書いたオリジナル脚本」のこと。アメリカではこのspec scriptの映像化権を制作会社等が購入し、作品が制作される起点となります。
脚本家は自分のオリジナル脚本が購入されることを期待して、個性と作家性を込めた、自分が面白いと思うものを執筆する。それが良質な作品が生まれる土壌を作っています。

■「ホンが大事」と言うけれど
日本でも「ホンが大事」と言い、脚本の重要性は誰もが説きます。しかし、アメリカのように脚本家が自発的に書いたオリジナル脚本が売り買いされるという文化はありません。
オリジナル脚本の場合でもプロデューサーや監督などの意見を取り入れて作っていくのが通常なので、脚本家が自発的に面白いと思って書いた脚本がそのまま世の中に出ることは極めて稀なことです。「ホンが大事」というのなら、もっと脚本家の個性や作家性を大事にする土壌を作るべきだと考えます。

■クロオビの理念
クロオビでは脚本家に「あなたが面白いと思う脚本を書いてください」とだけ依頼しました。何の制約もなく、リライトも発生しません。自分が書きたいものを書く。そして、対価が支払われる。脚本家にとっては夢のような環境ですが、逆に自分の作家性や個性が試されることにもなります。それに耐え得ることが本来、脚本家にとって必要な資質と言えるのかもしれません。それゆえクロオビのコンセプトとしては既に実績のある脚本家・監督にのみ執筆依頼をしました。プロで活躍している、言わば有段者・黒帯所持者である脚本家が渾身の一撃を繰り出す場所。「クロオビ」というサイト名にはそういう意味が込められています。

■5人の脚本家
クロオビではローンチに合わせて、5人の脚本家の作品を揃えました。
これらの作品は誰でも無料で閲覧することができます。
今後はクロオビが窓口となり、脚本の映像化を希望するパートナーを探していきます。

■脚本リスト*五十音順
「川崎ゴム通り」相澤 虎之助
映画監督・脚本家。1974年生まれ。埼玉県出身。早稲田大学シネマ研究会を経て空族に参加。『国道20号線』『サウダーヂ』『チェンライの娘』『バンコクナイツ』『典座』など富田 克也監督作品の共同脚本を務めている。監督作に、『バビロン2 THE OZAWA』など。瀬々 敬久監督と共同脚本を務めた『菊とギロチン』で、キネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞を受賞。

相澤 虎之助
「私が失われる前に踊って」狗飼 恭子
作家・脚本家。1974年埼玉県生まれ。高校在学中より雑誌などに作品を発表し、95年に小説第一作『冷蔵庫を壊す』を刊行。主な作品に映画『風の電話』、映画『ストロベリーショートケイクス』、ドラマ『大阪環状線・新しい海の発見』、小説『一緒に絶望いたしましょうか』など。

狗飼 恭子
「コンクリート・キャビン」佐々木 誠
映像ディレクター/映画監督。1975年生まれ。兵庫県宝塚市出身。主にPV、CM、テレビ番組などを制作。映画作品に『フラグメント』『インナーヴィジョン』『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』『プレイルーム(「熱海の路地の子」)』『ナイトクルージング』などがある。

佐々木 誠
「パートタイム・スーサイド」「ニューマン禍」真野 勝成
1975年3月13日生まれ。東京都出身。週刊誌記者を経て、第21回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作入賞、脚本家となる。主な作品ドラマ『新参者』、ドラマ『相棒』、映画『デスノート Light up the New world』。

真野 勝成
「聴いたことのある初めての歌」向井 康介
1977年、徳島県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。主な作品 映画『リンダ リンダ リンダ』、映画『聖の青春』、ドラマ『深夜食堂』。主な著作小説『猫は笑ってくれない』(ポプラ社)、ノンフィクション『大阪芸大 破壊者は西からやってくる』(東京書籍)。

向井 康介

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