楽天グループ株式会社のプレスリリース
URL: https://insight.rakuten.co.jp/report/20210518/
楽天インサイト株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:渡邉 秀文、以下「楽天インサイト」)は、「音楽に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2021年4月9日(金)から4月11日(日)の3日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に行いました。新型コロナウイルスの感染拡大による音楽の聴取環境に関する変化の実態を調査しました。
(注)本レポートでは、「総務省 人口推計(2019年10月1日現在)」をもとにしたウェイトバック集計を行っています。
■□ 調査結果概要 □■
■普段音楽を聴く頻度は4割弱が「ほぼ毎日」。音楽を聴く1日の平均時間は50分程度、20代では1時間以上
普段音楽を聴く頻度を聞いたところ、37.7%が「ほぼ毎日」と回答した。20代が特に多く、61.5%がほぼ毎日音楽を聴いていることがわかった。また、普段音楽を聴く人に音楽を聴くシーンを聞いたところ、「車の運転中」と回答した人が最も多く56.9%となり、次いで「家事をしながら」(35.1%)、「電車やバスなど移動中」(25.4%)、「自宅での仕事・勉強中」(24.2%)が続いた。音楽を聴く時間について、1日あたりの平均時間は平日が51分、休日が54分とほぼ同程度となった。20代は聴取時間が他年代より長い傾向にあり、1日あたりの平均時間は平日が68分、休日が78分となった。
■平日の音楽聴取時間は「増えた」人が19.2%。音楽聴取が増えたシーンのトップは「家事をしながら」。減ったシーンのトップは「電車やバスなど移動中」
普段音楽を聴く人に、第1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月よりも前と比較した音楽の聴取時間の変化を聞いたところ、平日で「増えた」人は19.2%、休日で「増えた」人は14.2%となった。「減った」人は平日が6.4%、休日で6.7%とほぼ同程度だった。また、若い年代ほど「増えた」と回答した割合が高かった。
2020年4月以降に音楽の聴取時間が増えたシーンは、「家事をしながら」と回答した人が最も多く21.9%、次いで「自宅での仕事・勉強中」(18.4%)となった一方で、減ったシーンは「電車やバスなど移動中」と回答した人が最も多く13.8%、次いで「車の運転中」(9.8%)となった。新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言発出による在宅時間の増加、および外出機会減少の影響がうかがえる結果となった。
■音楽の聴取方法は「インターネット動画配信サイト」が最多。20代はその他に「ストリーミング型定額制」、「ダウンロード型」の音楽配信サービスの利用者が多い傾向
普段音楽を聴く人に音楽の聴取方法を聞いたところ、「インターネット動画配信サイト」と回答した人が最も多く46.2%となり、次いで「音楽CD / DVD」(41.9%)、「テレビ」(34.7%)が続いた。
年代別でみると、20代は「インターネット動画配信サイト」(50.8%)、「ストリーミング型定額制音楽配信サービス」(41.4%)、「ダウンロード型音楽配信サービス」(31.1%)の順で利用者が多かった。他方、50代は「音楽CD / DVD」(52.7%)、「テレビ(有料放送を含む)」(46.1%)、「インターネット動画配信サイト」(38.4%)、60代は「音楽CD / DVD」(44.5%)、「インターネット動画配信サイト」(41.2%)、「ラジオ(インターネットラジオを含む)」(40.3%)の順となり、年代によって聴取方法の傾向に違いがみられた。
2020年4月より前の聴取方法と比較すると、全体では大きな増減はないが、年代別では30代が「テレビ(有料放送を含む)」(現在:33.6%、2020年4月以前:28.4%)、「ラジオ(インターネットラジオを含む)」(現在:20.0%、2020年4月以前:14.2%)でそれぞれ5ポイント以上上昇した。
■音楽を聴くためにお金を使っている人は4割超。1回目の緊急事態宣言以前と比べ、使う金額は「変わらない」と回答した人が多数。「オンラインライブ」への課金は増加
普段音楽を聴く人に、音楽を聴くためにお金を使うかどうかを聞いたところ、「お金を使っている」と回答した人は42.9%となった。また、20代は「お金を使っている」と回答した人が過半数で、59.3%だった。
1カ月の利用金額について、音楽を聴くために「お金を使っている」と回答した人に絞ってみると、1カ月の平均金額は2,651円となった。年代別では20代と50代が高い傾向にあり、それぞれ3,442円、3,206円だった。
普段音楽を聴く人に、第1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月よりも前と比較して音楽を聴くために使うお金の変化を聞いたところ、85.4%が「変わらない」と回答した。「増えた」(5.5%)および「減った」(9.1%)割合はそれぞれ1割未満だが、年代別でみると、20代は11.1%が「増えた」と回答しており、他の年代より割合が高い結果となった。
提示した音楽の聴取方法を現在使っている、または2020年4月より前に使っていたと答えた人を対象に、音楽の聴取方法別に金額の増減を聞いたところ、アーティストのコンサートやライブについて「会場での生演奏」を聴くために使う金額が「減った」と回答した人が68.5%となった一方で、「オンラインライブ」に費やす金額が「増えた」と回答した人は61.0%となった。また、「ダウンロード型音楽配信サービス」、「ストリーミング型定額制音楽配信サービス」に費やす金額が「増えた」と回答した人はそれぞれ13.7%、14.4%となった。
■普段音楽を聴く人のうち、オンラインライブの利用経験は19.7%、20代では3割超。経験者の7割以上が「今後も利用したい」と回答
普段音楽を聴く人に、オンラインライブの利用経験を聞いたところ、「ある」と答えた人は19.7%だった。年代別では、20代の利用経験者(33.4%)が最も多く、60代(10.9%)が最も少ない結果となった。
オンラインライブの利用経験者に、今後、コロナ禍以前のように従来のアーティストのコンサートやライブ(会場での生演奏)が行われるようになった場合の利用意向を聞いたところ、「今後も積極的に利用したい」(23.0%)、「会場開催と使い分けて利用したい」(18.5%)、「なるべく会場に行きたいが条件によっては利用したい」(35.6%)の合計値で77.2%が利用意向を示した。年代別にみると、50代の利用意向が82.9%と他の年代より高く、特に「なるべく会場に行きたいが条件によっては利用したい」と回答した人が5割を越えた。
オンラインライブの利用経験者で今後の利用意向がある人を対象に、オンラインライブの魅力を自由回答で聞いたところ、場所や時間の融通がきくメリットに対しての意見が多くあがった。そのほか「周りを気にせず聴くことができる」、「好きなものを食べ飲みできる」など気軽に参加できることも魅力に感じられているようだった。機能面では、「普段見られない角度からステージを見ることができる」、「アーティストの表情が近い」など、オンラインライブならではのメリットがあがった。また、「見逃し配信」や「コメント機能」を活用している様子もみられた。
■音楽の情報源は「インターネット動画配信サイト」が最多。20代では他の年代と比べて、SNSの活用が多く、テレビが少ない結果に
普段音楽を聴く人に、音楽に関する情報源として活用しているものを聞いたところ、「インターネット動画配信サイト」と回答した人が最も多く61.0%、次いで「テレビ」(49.8%)、「音楽配信サービス」(32.8%)となった。20代では、「SNS」(37.9%)を活用していると回答した人が他の年代よりも多く、「テレビ」(34.9%)の活用が他の年代よりも低い結果となった。
最も活用する情報源については、「インターネット動画配信サイト」(33.8%)がトップであることは変わらず、次いで「音楽配信サービス」(19.1%)、「テレビ」(18.7%)の順となった。
より詳細な調査結果は以下よりご覧いただけます。
https://insight.rakuten.co.jp/report/20210518/
【調査概要】
調査エリア : 全国
調査対象者 : 20歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ: 1,000サンプルサイズ(性年代構成比を人口構成比率に合わせてウェイトバック)
調査期間 : 2021年4月9日(金)から4月11日(日)
調査実施機関 : 楽天インサイト株式会社
(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。
以 上