東京フィルハーモニー交響楽団、6月の定期演奏会(6/17・18・20)は日本を代表するマエストロと世界最高峰コンクールの覇者を迎え、オール・ラフマニノフ・プログラムで開催

東京フィルハーモニー交響楽団公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団のプレスリリース

 平素は公益財団法⼈ 東京フィルハーモニー交響楽団(理事⻑:三⽊⾕浩史/東京都新宿区)(以下、東京フィル)の活動に格別のご理解とご⾼配を賜り、誠にありがとうございます。

 東京フィルでは、2021シーズン6⽉定期演奏会(6月17日・18日・20日)を、桂冠指揮者・尾高忠明の指揮で開催いたします。

  

  • 東京フィルの2021年6月定期演奏会について

 6月定期演奏会のテーマは「復活を遂げた作曲家」。19世紀末から20世紀前半に活躍し、ロシア・ロマン派を代表する作曲家セルゲイ・ラフマニノフの人気高い2作品をお届けします。
 
 前半は、2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で、アジア人として、また女性として初めて第1位を獲得したピアニスト上原彩子さんを迎え「パガニーニの主題による狂詩曲」を取り上げます。この曲は「ロシア音楽を知悉していること」が求められる同コンクールでも演奏し、見事に優勝を勝ち取った彼女の“勝負曲”。2022年のデビュー20周年を前に向き合うラフマニノフに期待が高まります。
◎関連記事:連載『私が知る、ピアニスト上原彩子』 https://www.japanarts.co.jp/news/p4552/

 そして後半は、マエストロ尾高忠明が得意とする「交響曲第2番」。
「交響曲第2番は初演時より大成功を収め、ラフマニノフの管弦楽曲の代表作として広く人気を獲得している。(中略)むせかえるような濃密なロシア的詩情とメランコリーが雄大なドラマを紡ぎ出す。憧憬に満ちた第3楽章のアダージョは、ほとんど神々しいと言ってもよいほど。第4楽章のフィナーレはこの上もない高揚感にあふれている」「このラフマニノフの交響曲第2番はマエストロ尾高がさまざまなオーケストラで取り上げてきた得意のレパートリーでもある。国内のオーケストラはもちろんのこと、メルボルン交響楽団とBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団とは録音も残している。長年の信頼関係を築く東京フィルとの共演となれば、いっそう期待が高まろうというもの。オーケストラに新たな名演の歴史が刻まれるのではないだろうか」(音楽評論家・飯尾洋一氏)。
 どうぞご期待ください。
 

  • 公演概要

6月17日(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
6月18日(金)19:00 サントリーホール
6月20日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール
指揮:尾高忠明(桂冠指揮者)
ピアノ:上原彩子*

― 復活を遂げた作曲家 ―
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲*
ラフマニノフ/交響曲第2番

名匠・尾高忠明と贈る「復活を遂げた作曲家」ラフマニノフの濃厚なロシアン・ロマン(記事=飯尾洋一)
https://www.tpo.or.jp/information/detail-201210514-01a.php

<当団の実施する新型コロナウイルス感染症予防対策について:定期演奏会>
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20210309-01.php
 

  • 出演者について

尾高忠明 指揮 Tadaaki Otaka, conductor(東京フィル桂冠指揮者)

尾高忠明 (C)Martin Richardson尾高忠明 (C)Martin Richardson

 1947 年生まれ。国内主要オーケストラへの定期的な客演に加え、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団、ベルリン放送響など世界各地のオーケストラに客演。1991 年度サントリー音楽賞受賞。1997 年には英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。その他1999 年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されたほか、1993 年ウェールズ音楽演劇大学より名誉会員の称号、ウェールズ大学より名誉博士号、2012 年有馬賞(NHK交響楽団)、2014年北海道文化賞、2018年度関西音楽クリティック・クラブ賞本賞、大阪文化祭賞、日本放送協会放送文化賞、2019 年第49 回JXTG音楽賞洋楽部門本賞等を受賞。
 現在NHK交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団桂冠指揮者、札幌交響楽団名誉音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、読売日本交響楽団名誉客演
指揮者、紀尾井ホール室内管弦楽団桂冠名誉指揮者。また複数の大学で後進の指導を積極的に行っている。

上原彩子 ピアノ Ayako Uehara, piano

上原彩子 (C)武藤章上原彩子 (C)武藤章

 第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18 回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。これまでに国内外での演奏活動を行ない、ヤノフスキ、ノセダ、ルイジ、ラザレフ、ブラビンス、ペトレンコ、小澤征爾、小林研一郎、飯森範親、各氏等の指揮のもと、国内外のオーケストラのソリストとしての共演も多い。2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004 年度ベスト・ソリストに選ばれた。
 CDはEMIクラシックスから3 枚がワールドワイドで発売された他、キングレコードから「上原彩子のくるみ割り人形」「ラフマニノフ13の前奏曲」「上原彩子のモーツァルト&チャイコフスキー」がリリースされている。 東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授。
オフィシャル・ホームページ:https://www.japanarts.co.jp/artist/AyakoUEHARA

東京フィルハーモニー交響楽団 管弦楽 Tokyo Philharmonic Orchestra

東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文

 1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティコンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏の他、2020年にはドキュメンタリー番組『情熱大陸』や『NHK紅白歌合戦』にも出演。また、各地学校等での訪問コンサート等により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。
 海外公演も積極的に行い、近年では2014年3月のアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアー、そして2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市でソウル・フィルハーモニー管弦楽団と合同で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を行い、国内外の注目を集めた。
 1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

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