公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団のプレスリリース
2020年2月、東京フィル2020シーズン最大のハイライト公演『カルメン』
チョン・ミョンフン指揮オペラ演奏会形式ベートーヴェン『フィデリオ』カーテンコールより 撮影=上野隆文
公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団(1911年創立/東京都新宿区3-20-2 東京オペラシティタワー8F/理事長:三木谷浩史)(以下、東京フィル)は2月、世界的指揮者チョン・ミョンフン氏を迎え、フランスの作曲家ビゼーが生んだ傑作オペラ『カルメン』を演奏会形式で3公演、上演いたします。
古くからオペラでの演奏実績を数多く重ねている東京フィルは、その演奏活動の柱の一つとして、オペラを「演奏会形式」で上演することで高い実績を重ねてきました。今回、2001年以来協働を重ねている世界的指揮者チョン・ミョンフン氏のもと、世界で最も有名なオペラの一つ『カルメン』を演奏会形式で上演いたします。
チョン・ミョンフン氏は2001年より東京フィルのスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2016年9月より同 名誉音楽監督に就任し、ベートーヴェンやマーラーをはじめとする交響曲作品に加え、オペラ作品ではプッチーニ『蝶々夫人』、ベートーヴェン『フィデリオ』等を演奏会形式で取り上げ、どの公演も熱狂的な喝采をいただいてまいりました。
チョン・ミョンフン指揮オペラ演奏会形式プッチーニ『蝶々夫人』公演より 撮影=上野隆文
2020年2月には、同氏がミラノ・スカラ座やウィーン国立歌劇場、フィレンツェ歌劇場、ヴェニス・フェニーチェ歌劇場、パリ・オペラ座バスティーユなど世界の名だたる劇場で繰り広げているオペラレパートリーから、日本で最も愛されている作品の一つ、ビゼーの歌劇『カルメン』を取り上げます。奔放なヒロイン「カルメン」役のマリーナ・コンパラートはじめ、世界各地で活躍するソリストに加え、合唱では世界的な指揮者や歌手からも高い評価を得る新国立劇場合唱団と杉並児童合唱団が出演。東京フィルとともに一丸となって公演を創り上げます。
チョン・ミョンフン氏は語ります。
「『カルメン』は熱いオペラですね。とても情熱が求められる。有名すぎて、軽くみられることもありますが、スコアを読むと、深い情熱が込められたオペラであることが分かります。ビゼーのイマジネーションには驚嘆させられます。彼はジプシーの生活を知っていたわけではないでしょうが、その音楽は生まれた頃からジプシーやスペインの生活に慣れ親しんでいたように感じられます。
オペラの演奏会形式での上演は、視覚的な楽しみはありませんが、完全に音楽に集中することができます。すなわち、目をつむってシーンを想像し、耳で音楽に集中するのです。音楽的な見地からすれば、オペラの舞台上演は、歌手の動きなどもあり、妥協をしなければなりませんし、音楽の親密なディテールも犠牲にされます。とてもよく知られたオペラは、時々コンサート形式で演奏するのが良いと思っています」(インタビューより)
世界から注目と喝采を浴びるチョン・ミョンフンの『カルメン』、本邦では東京フィルでの3公演のみ実現します。ぜひ多くの皆様のご来場を賜りたく、貴メディアにおかれましてもお取り上げくださいますよう、お願い申し上げます。
【動画】
チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
ビゼー:『カルメン』序曲(アンコール)(2018年10月5日 サントリーホール)
【主要出演者のプロフィール】
指揮:チョン・ミョンフン
チョン・ミョンフン 撮影=上野隆文
韓国ソウル生まれ。マンネス音楽学校とジュリアード音楽院でピアノと指揮法を学ぶ。1974年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門で第2位。その後、ロスアンジェルス・フィルにてジュリーニのアシスタントとなり、後に副指揮者となる。ザールブリュッケン放送響の音楽監督および首席指揮者(1984~1989)、パリ・オペラ座バスティーユの音楽監督(1989~1994)、ローマ・サンタチェチーリア管の首席指揮者(1997~2005)、フランス国立放送フィルの音楽監督(2000~2015。現在は名誉音楽監督)にも就任、1997年に本人が創設したアジア・フィルの音楽監督も務める。2001年東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2010年より桂冠名誉指揮者、2016年9月に名誉音楽監督に就任。韓国では2006年より2015年までソウル・フィルの音楽監督を務めた。また2012年、シュターツカペレ・ドレスデンの首席客演指揮者に就任。ピアニストとして室内楽公演に出演するほか、アジアの若い演奏家への支援、ユニセフ親善大使、アジアの平和を願う活動など、多岐にわたり活躍している。
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
東京フィルハーモニー交響楽団 撮影=上野隆文
1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏、各地学校等での訪問コンサート等により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、国内外から高い評価と注目を得ている。1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
【公演情報】
東京フィル 2月定期演奏会
チョン・ミョンフン指揮
オペラ演奏会形式
ビゼー/歌劇『カルメン』
【日時・会場】
2/19(水)19:00
東京オペラシティ コンサートホール
2/21(金)19:00
サントリーホール
2/23(日・祝)15:00
Bunkamura オーチャードホール
【出演】
指揮:チョン・ミョンフン (東京フィル名誉音楽監督)
カルメン(メゾ・ソプラノ):マリーナ・コンパラート
ドン・ホセ(テノール):キム・アルフレード
エスカミーリョ(バリトン):チェ・ビョンヒョク
ミカエラ(ソプラノ):アンドレア・キャロル
スニガ(バス):伊藤貴之
モラレス(バリトン):青山貴
ダンカイロ(バリトン):上江隼人
レメンダード(テノール):清水徹太郎
フラスキータ(ソプラノ):伊藤晴
メルセデス(メゾ・ソプラノ):山下牧子
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:杉並児童合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
公益財団法人花王芸術・科学財団(2/21)、公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団(2/21)、公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション(2/21)
後援:駐日韓国大使館 韓国文化院、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
【チケット問合せ】
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平日10時~18時/土日祝休)
https://www.tpo.or.jp/
【フライヤー】
フライヤー表面
フライヤー裏面
【ビジュアルイメージ】
イラスト=ハラダ チエ
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公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団