【国立映画アーカイブ】上映企画「NFAJ所蔵外国映画選集 2021」会期変更および企画開催のお知らせ

文化庁文化庁のプレスリリース

 国立映画アーカイブでは、一度中止とお知らせしておりました上映企画「NFAJ所蔵外国映画選集 2021」を、
再開館に伴い、6月8日(火)より約二週間にわたって開催いたします

 本特集では、当館が所蔵する外国映画の中から、これまで上映する機会の少なかった映画を中心に、13作品(12プログラム)を上映します。音声表現の様々な可能性を探る創意に満ちたトーキー初期の『予審』『脱走者』といった作品から、第二次世界大戦の緊迫をダイレクトに伝える戦中の傑作『戦火の大地』、また、戦後に「赤狩り」でハリウッドを追放された映画人が残した異色作『地の塩』、さらに、これらの映画を見ていたかもしれない、映画が大好きな青年を描いた90年代アメリカのインディペンデント映画の必見作『イン・ザ・スープ』まで、幅広くラインナップしました。世界各国の映画を35㎜フィルムでお楽しみいただけるこの機会に、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

 

  • 本企画の見どころ

1990年代アメリカを代表するインディペンデント映画『イン・ザ・スープ』を上映!
昨年の東京国際映画祭でも上映された新作『愛しい存在』(2020)など、現在も旺盛に活躍しているアレクサンダー・ロックウェル監督の代表作『イン・ザ・スープ』を上映します。本作はサンダンス映画祭グランプリ(1992)に輝き、90年代のアメリカ・インディペンデント映画を象徴する1本となりました。スティーヴ・ブシェミと、ジョン・カサヴェテス作品でも有名なシーモア・カッセル、『フラッシュダンス』(エイドリアン・ライン、1983)で一躍有名になったジェニファー・ビールスの主演3人の名演と素敵なダンスシーンをお見逃しなく!

 キャスト全員が女性のドイツ映画『制服の処女』を35㎜フィルムで!
女性同士の恋心と、抑圧的な教育制度を描いた『制服の処女』は、監督、原作者、そして出演者が全員女性という大変珍しいドイツ映画です。日本でも当時、川喜多かしこの尽力により公開され大ヒットし、1933年の『キネマ旬報』外国映画1位にもなりました。傑作として名高い本作を、ぜひ35㎜フィルムでの上映でお楽しみください!

 世界各国の名作や珍しい作品など、一挙に楽しめます!
フランス、ドイツ、ハンガリーといったヨーロッパの映画から、アメリカ、ソ連、インド、中国の作品まで、幅広くお楽しみいただけます。有名作に加えて、上映機会の希少な作品も多くラインナップしましたので、これまでご覧になったことのない国の作品にもぜひ足をお運びください。とくに、のちにハリウッドに渡りフィルム・ノワールを中心に活躍したローベルト・ジーオトマク(ロバート・シオドマク)監督の『予審』(1931)は、国立映画アーカイブ所蔵の可燃性フィルムを不燃化して作製したニュープリントでの上映となります。ぜひこの貴重な機会にご鑑賞ください。
 

  • 企画詳細

NFAJ所蔵外国映画選集 2021
Foreign Films Selection from the NFAJ Collection 2021
会期:2021年6月8日(火)-6月23日(水)※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/foreignfilms2021/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
 

  • 前売指定席券

[Pコード:551-444]
6月3日(木)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:無料
*前売指定席券のみ販売いたします。館内でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。
 

  • 上映作品(12プログラム、13作品)

1『予審』(ドイツ、1931年、ローベルト・ジーオトマク(ロバート・シオドマク))

2『制服の処女』(ドイツ、1931年、レオンティーネ・ザーガン)
3『春の驟雨』(ハンガリー・フランス、1932年、パウル・フェヨシュ)
4『脱走者』(ソ連、1933年、フセヴォロド・プドフキン)
5『旅する人々』(ドイツ、1938年、ジャック・フェデー)
6『続・深夜の歌声』(中国、1941年、馬徐維邦)
7『戦火の大地』(ソ連、1944年、マルク・ドンスコイ)
8『諜報員』(ソ連、1947年、ボリス・バルネット)
9『2エーカーの土地』(インド、1953年、ビマル・ラーイ)
10『世界大藝術家シリーズ ピアノ篇 アレクサンドル・ブライロフスキイの華麗なるワルツ』(フランス、1936年、マックス・オフュルス)/『たそがれの女心』(フランス・イタリア、1953年、マックス・オフュルス)
11『地の塩』(アメリカ、1954年、ハーバート・J・ビーバーマン)
12『イン・ザ・スープ』(アメリカ・日本・ドイツ・フランス・スペイン・イタリア、1992年、アレクサンダー・ロックウェル)

※上映作品にはすべて日本語字幕が付いています。
※詳しい上映スケジュールに関しては、HPかプログラムをご覧ください。

 

 

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