「第58回ギャラクシー賞」テレビ部門で「よりそい~静寂と生きる難聴医師 2020秋篇」が選奨を受賞!

株式会社CBCテレビのプレスリリース

 6月2日(水)に「第58回ギャラクシー賞」の贈賞式が行われ、CBCテレビ製作のドキュメンタリー番組「よりそい~静寂と生きる難聴医師 2020秋篇~」が、「選奨」を受賞しました。
CBCテレビの作品がテレビ部門で「選奨」を受賞するのは、3年ぶりです。
放送批評懇談会が主催する「ギャラクシー賞」は、日本の放送文化の質的な向上を目的とし、優秀な番組・個人・団体を顕彰する賞として1963年に創設されました。テレビ・ラジオ・CM・報道活動の4部門から構成され、「時代性に優れ、ジャーナリスティックな感覚を持ちえていること、かつ作品として普遍的な力量を備えていること」を選考基準としています。

■「よりそい~静寂と生きる難聴医師 2020秋篇202011月放送
<制作意図>
生まれつきジェット機の爆音ぐらいの音量でないと聞こえない難聴の医師がいる。あえて自ら“過疎の町”、三重県尾鷲市の市民病院の常勤医師の道を選んだ。30代、独身、大食い、太目の医師の最大の苦手は、患者のつけているマスクだ。
2019年1月。“コロナの時代”の混乱を暗示するかのような出来事が医師に降りかかる。インフルエンザの大流行だ。院内がマスク着用者だらけになる問題に苦しんでいた。医師は、人の唇の動きでたいていの言葉は理解する。これで診療時の会話が成り立っているのだ。
そして、“コロナの時代”がやってきた。医師は、窮地に追い込まれることに。「マスクをはずしてください」と言いにくい環境で診療にあたらなければならなくなった。どうすればいいのだろう?
また、驚くべきことに、医師法における医師資格の欠格条項から「難聴」などの障害が外されたのは、わずか19年前のことだった。
「耳が聞こえない者」は医師になれない時代が日本では長く続いていたのだ。
さまざまな壁を乗り越えて自らの道を切りひらいてきた医師に寄り添う人々、そして、医師自らが実践する人に寄り添う診療。そのまっすぐな姿は、見る側に勇気を与えてくれる。
医療の現場を「難聴の医師」の視点から描くと、どう見てもらえるのか?
「多様性」という現代社会の大事なキーワードをリアリティーある映像で表現したい。
医療の仕事とは何か?を改めて考えていただきたい。

<内容>
三重県・尾鷲総合病院の内科医・今川竜二(34)は、読唇術を使って患者や医療スタッフと会話をする。そのため、同僚たちは今川とやりとりが必要になると、その都度、マスクを外す。今川の聴診器は、ほかの医師とは違う。スマートフォンにつなぎ、波形を見てチェックしている。また、電話では相手の声が全く聞き取れないため、院内で着信があるたびに、発信元へ向かう。
夜間当直で仮眠する際は、携帯電話を左手に持ち、靴下で上からかぶせ固定。バイブレーション機能で起きられるようスタンバイして目を閉じる。
様々な工夫をして「壁」を乗り越えてきた。
そんな中、尾鷲でインフルエンザの猛威が・・・。患者も医師もみんなマスク姿。
今川が読唇術を使うことが困難になった。
ほとんど音が聞こえない世界で生きる今川の前にたちはだかる新たな「壁」。
そして、“コロナの時代”の到来。
乗り越えるキーワードは「よりそい」だ。

<スタッフ>
ナレーション 今川竜二医師
声の出演 加藤由香
構成・プロデューサー 大園康志
ディレクター 原 誠
撮影 民部靖人・西島 新
音声 齊藤結菜
編集 村山翔太
MA 今井志のぶ
収録 東海サウンド
タイトル 新田夕岐子

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