カバー株式会社のプレスリリース
アイドルVTuberクルーブ「ホロライブ」を初期から支えてきた1期生の5人、夜空メル、アキ・ローゼンタール(アキロゼ)、赤井はあと、白上フブキ、夏色まつりが出演する「hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」」が5月28日(金)に開催。当初は、東京の「EX THEATER ROPPONGI」での有観客公演となる予定だった初めての1期生ライブは、新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」の再発令などにより、完全オンラインライブとしてSPWNで配信された。
デビューからの3年間、配信活動の中で全員が顔を揃えることはほとんどなかった5人だが、ついに実現した同期だけのライブでは、一人一人が異なる魅力を持った歌声ともに、複雑なフォーメーションも取り入れたダンスや、MCでのテンポ良い掛け合いを披露。個々のステージパフォーマンス力の高さと同時に、5人の絆をしっかりと感じさせるステージだった。初の1期生オリジナル曲を含む全12曲、約2時間にわたる最先端のバーチャルライブをレポートしよう。
- ホロライブの全体曲「夢見る空へ」でライブが開演!
1期生5人による影ナレから公演がスタート。一人一人順番に、このライブのために描き下ろされた郵便配達員姿のビジュアルとともに、過去配信のダイジェストや短いメッセージの記された手紙が映し出されていくと、配信のコメント欄はメンバーの名前や最高潮のテンションだけが伝わる言葉にならない文字列で埋まっていった。
カメラがバーチャル空間に切り替わり、明かりが灯ると、特設ステージの上にお揃いのアイドル衣装を着て並ぶ5人の姿が。同時に、ホロライブファンにはお馴染み「夢見る空へ」のイントロが流れ出す。ホロライブの全体曲であるこの曲が初披露されたのは、2020年1月に開催されたホロライブ初の全体ライブ「hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』」。そのとき、お披露目を担当したのもこの5人。1期生が初めて一緒にライブに出演したときの思い出の曲を初の単独ライブで開幕に持ってくる。この先のセットリストへの期待感が爆上がりする完璧な導入だった。
また、歌っている楽曲は同じでも、ステージパフォーマンスは大きく進化。初披露の際はアキロゼをセンターに横一列で並んで歌う形だったが、今回はフブキをセンターにV字のフォーメーションでスタート。1番だけでも、まつり、アキロゼとセンターが自然に入れ替わり、2番以降も次々とフォーメーションを変えていく。「全員主役」というライブコンセプトを宣言するような1曲目だった。また、「hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』」など過去の大規模ライブと比較し、3Dライブという特性を生かした、奥行きの広がったステージになっている。ダンスのフォーメーションも、この新たなステージだからこそ、映えるものだった。
2曲目は、メル、アキロゼ、フブキによる「至上主義アドトラック」。「hololive IDOL PROJECT」というプロジェクトから生まれた楽曲で、オリジナル版(夏色まつり、大神ミオ、不知火フレアが歌唱)の持つ魅力に、この3人ならではのかわいさや艶も加わったステージだった。また、この曲でもステージの奥行きを生かした複雑なフォーメーションのダンスを披露。今年2月に開催された「hololive IDOL PROJECT 1st Live.『Bloom,』」でオリジナルメンバーがライブ初披露したバージョンとはまた違った魅力の溢れる振り付けになっていた。
3人と入れ替わりで登場したまつり&はあとが披露したのは、かわいすぎる煽りあい。貴族の子供の兄弟喧嘩を描いた人気ボカロ曲「おこちゃま戦争」だ。掛け合い台詞をそのまま歌詞にしたミュージカルのような構成がユニークな曲だが、身体全体も使ってかわいく相手を挑発しあう二人の姿を見て、こんなにもステージ映えする曲だったのかと新鮮な驚きを感じた。後のMCで、この曲を歌いたいと提案したのはまつりだったことを明かしたが、はあととのデュエット曲にこの曲を選ぶセンスも素晴らしい。煽る姿も、煽られてむきになる姿もかわいい二人だからこその魅力的なステージだった。
最初のMCでは再び5人が集合。順番に自己紹介とライブへの意気込みを語っていくが、全員ハイテンションで、わちゃわちゃとした雰囲気が楽しい。ライブどころか、この5人が3Dの姿でお喋りしているだけでもレアなことなのだ。順番にファンとのコール&レスポンスをした後は、続いての楽曲を務めるはあとを残して、他の4人は退場していった。
- 選曲からも個性の伝わるソロ曲3連続!
MCコーナーが終わり、全編英語詞のはあとによる1stオリジナルソング「RED HEART」でライブが再開。かわいさの中にも、有無を言わせぬ勢いや強さがあり、英語の意味がわからなくても謎の力でぐいぐいと前に引っ張られるように元気が出る。まさに「赤井はあと」という存在を、そのまま音楽にしたような曲だ。当然、かわいい笑顔で踊るはあちゃまの姿も見られるライブでは、破壊力も数倍増しになっている。
続いて登場したのは、自称天才バンパイアのメル。甘くかわいい声が大きな魅力だが、「hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』」など過去のライブのソロでは力強く勢いのある楽曲をチョイス。今回も同様の傾向かと予想していたが、MONGOL800の国民的名曲「小さな恋のうた」というまさかの選曲。しかも、低音を強調した入りから、曲の進行とともに徐々に持ち前のかわいさが発揮されていくという1曲の中で二度美味しいパフォーマンス。オリジナルの振り付けもキュートだった。
かわいくウインクで締めたメルと入れ替わるように、ギターを手にしたフブキがテレポートして登場。オタクなら一度は聞いたことがある中川翔子の大ヒットアニソン「空色デイズ」のイントロが流れ出すと、コメント欄も即座に反応。普段はかわいいフブキの強くロックなボーカルに合わせて、ますます盛り上がっていく。大サビの伸びやかな歌声も印象的だった。ちなみにパフォーマンス中、ずっと左手に握られていたギターは弾かれることがなく、楽器として活躍する機会は一切なし。続くMCでメンバーから「筋トレしてるのかと思った」などと突っ込まれると、中川翔子がこの曲のMVでギターを持っているのにまったく弾いてないという本家へのオマージュだったことを明かした。
2度目のMCでは、ここまで披露した曲を振り返り、選曲の理由やパフォーマンスの感想などを語っていく。その曲を歌ったメンバー以上に、聴いていたメンバーの方がテンション高く感想を話す場面も多く、5人の相思相愛ぶりを感じさせる。ライブ前半戦の振り返りの後は、リスナーから届いたデジタルフラスタをチェック。部屋一杯に並んだフラスタは壮観だった。続いて、メンバー自身が選んだ過去配信の映像を流しながら、デビューからの3年間の振り返り。ホロライブサマーといった懐かしい場面や、生誕祭の思い出など、さまざまなシーンがステージ後ろのスクリーンに映し出されていった。
- カオスアニメ『ホロぐら』の生アテレコも披露!
後半戦は、アキロゼ、メル、はあとの「金髪組」による「チューリングラブ」でスタート。VTuber界でも男女カップルの歌ってみた動画などで人気の楽曲だが、女性ボーカルトリオのパフォーマンスは斬新。トリオでのフォーメーションを活かしたダンスも巧みでかわいく、オリジナルとは少し印象が変わってアイドルソングのステージを観ているようだった。
3人揃ってのかわいい決めポーズの後、明かりが落ちたステージからメルとはあとが退場し、アキロゼのソロ曲に。2月に発表された2曲目のオリジナルソング「ヒロインオーディション」を艶やかな美しい歌声で披露。ホロライブの全体の中でも特にダンス巧者として知られるアキロゼだけに、華麗なターンやステップで広いステージが狭く感じるほどの存在感を放っていく。比較的長身で手足がスラリと長いことも、華のあるパフォーマンスに繋がっているのだろう。ソロ曲を歌い終えたアキロゼが暗闇の中で深くお辞儀をして、手を振りながらステージから退場した様子も薄らと見えていた。
続いては、ステージから伸びる花道の先にある円形のセンターステージに、フブキ&まつりが登場。このときを待ってましたとばかりに、ユニット名「夏色吹雪」の文字がコメント欄を流れていく。二人が歌ったのはガールズバンドSILENT SIRENの「KAKUMEI」。コラボをする機会が比較的少なかった1期生の中では珍しく、活動の初期から行動をともにすることが多かった二人のデュエットは爽やかで、センターステージを存分に活かした回り込むようなカメラワークや、ときに背中合わせになったり向かい合ったりする振り付けも、二人の絆の濃さを感じさせた。
歌い終えた「夏色吹雪」が決めポーズのまま立っているセンターステージに、他の3人が三者三様のポーズでテレポートして合流。このブロックの3曲を振り返った後は、突然、『ホロぐら』こと『ホロのぐらふぃてぃ』の生アテレココーナーに突入した。『ホロぐら』は、ホロライブ公式YouTubeチャンネルで配信されているシュールでカオスなショートアニメ。最新回では「from 1st」直前の1期生たちのドタバタぶりを描いており、その映像に声を当てることになったのだ。最初は普通にアテレコしたが、2回目はメンバーをシャッフルして声マネをしながら挑戦。予想通り、カオス度合いはさらに増したが、メルの演じるフブキと、アキロゼの演じるメルは違和感が少なかった。
- 特設ステージには、サプライズのギミックが!
カオスなコーナーの後、「hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」フレーム切手セットの販売開始や、ホロライブメンバーの新作フィギュア最新情報などを紹介する告知コーナーを挟み、音楽ライブが再開。
一人だけセンターステージに残ったまつりが「君のために歌います」という言葉に続いて披露したのは、HoneyWorksの「ファンサ」。新人アイドルのファンへの想いを歌った楽曲で、「hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』」をはじめ、さまざまな大舞台で披露してきた、まつりの十八番だ。歌唱力は高く、一つ一つの仕草やダンスもかわいい。そして、全身から、「まつりす」(夏色まつりファン)への真摯な想いが伝わってくる。「まつりす」にとっては、このパフォーマンス自体が最高のファンサになっているはずだ。また、後のMCで明かされたが、サビで聞こえた「もっと!」のコールは、同期の4人の声だったらしい。
続いては、メインステージに5人全員がテレポートで登場!全員で人気ボカロ曲の「愛言葉Ⅲ」を披露した。1番のサビでの5人のユニゾンの綺麗さと、歌詞に合わせてステージ後ろのスクリーンに映し出された「ありがとう」の文字に感動していると、2番ではこの日、最大級の驚きが。5人が客席に手を振りファンサをしながら花道を歩き、センターステージへと移動したのだ。リアルのライブやアイドルアニメなどでは、普通に目にする光景だが、バーチャルライブのステージで、ここまで自然に花道を使った演出を観たのは初めての経験だった。
さらに、花道の先にあるセンターステージの中央が5人を乗せたまま、せり上がっていく。ここまではメンバーのパフォーマンスに焦点を当てていたため、特に触れてはこなかったが、曲ごとに細かく調整されたステージ演出のクオリティも高く、メンバーだけでなく、制作スタッフによる表現力にも驚かされたが、ライブのクライマックスの二段重ねのサプライズ演出は、その評価をさらに高めるものだった。
- 1期生オリジナル曲もライブ初披露!
最後のMCでは、曲の振り返りの後、メンバーがファンへの感謝の想いを伝えるために書いてきた手紙を読むという展開に。コメント欄のファンも含めて感動的な雰囲気になる予感が漂う中、最初に手紙を読むことになったはあとは、冒頭で「すごく照れくさいので、エモは期待しないでください」と宣言。しかし、本人は最後まで「エモくはないんけど」と話していたものの、手紙にはファンへの真っ直ぐな想いが詰まっており、十分に感動的だった。その後も、アキロゼ、フブキ、メル、まつりとファンや同期の仲間への想いを綴った手紙が披露されていく。このライブがもし有観客で開催されていたら、5人が立つステージの上だけではなく、会場のあちこちからも、すすり泣く声が聞こえてきたことだろう。
全員が手紙を読み終えて、しんみりとした空気が漂う中、気持ちを切り替えるように「イエーイ」などと大声を上げて、最後の曲に向けてテンションを上げる5人。フブキの「最後まで楽しむぞ~」という掛け声の後で披露されたのは、5月14日に公開されたばかりの1期生オリジナル曲「Plasmagic Seasons!」。イントロのダンスから全員の息がぴったりで、改めて、この日のために費やされた5人の努力や時間を感じさせる。また、その歌詞からも、今回のライブのために作られた楽曲であることを実感。初の1期生ライブを締めくくるのに相応しい曲であり、パフォーマンスだった。
また、メンバー個々のパフォーマンスとしても、ホロライブというアイドルVTuberグループ全体としても、ある意味で現在の最高到達点を示した「hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」」。1期生たちを中心としたホロライブの新たな歩みは、文字通りこの「1st」を新たな出発点として続いていくことだろう。
取材・文/丸本大輔 https://twitter.com/maru_working
- 【hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」アーカイブ 配信チケット / グッズ購入】
【配信チケット】
SPWNチケット購入/視聴URL : https://from1st.hololive.tv/tickets
※21/6/28 23:59まで購入・視聴可能。購入後、期限内であれば何度でも視聴可能。
【グッズ】
グッズ詳細 : https://from1st.hololive.tv/goods
グッズ購入(日本) : https://items-store.jp/hololive-from1st
グッズ購入(海外) : https://www.geekjack.net/hololive-from-1st
※日本・海外共に21/6/6 23:59まで申し込みが可能。
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■ホロライブプロダクションについて
「ホロライブプロダクション」は、弊社システムを活用して「YouTube」などで動画投稿やライブ配信を中心に活
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