世界で活躍する障害のあるアーティスト13名が共演する ミュージックビデオ「You Gotta Be」をYouTubeで公開

公益財団法人 日本財団のプレスリリース

日本財団(東京都港区、会長 笹川陽平)は、世界で活躍する障害のあるアーティストたちがR&Bの名曲「You Gotta Be(ユー・ガッタ・ビー)」で共演し、コロナ禍による不安が長期化する中で、未来への希望を持って日常をひたむきに生きる尊さをうたったミュージックビデオを制作しました。6月14日(月)10時よりTrue Colors FestivalのYouTube公式チャンネルにて配信します。

 

本ミュージックビデオは、シンガポール在住の音楽ディレクター・作曲家のシドニー・タン氏が監督として制作に当たりました。世界各国の障害のあるアーティストたちのパフォーマンスだけでなく、彼らのコロナ禍の日常も紹介することでより身近な存在として感じて欲しい、という思いが込められています。

出演した アーティストは、 米国のコンペティション番組「アメリ カズ・ゴット・タレント」でファイナルまで勝ち残った 、 ろう者のマンディ・ハーヴェイ氏、グラミー賞に2度ノミネートされた盲目のラウル・ミドン氏、ろう者のアーティストとして初めて大手レコード会社と契約したサインマーク氏、「アメリカズ・ゴット・タレント」 のフランス版で3位に入賞した アリエネット・コールドファイア氏が出演しています。 日本からは、2016年リオデジャネイロ・パラリンピック閉会式に出演した車いすダンサーのかんばらけんた氏 、2 歳で自閉症の診断を受けた異才ピアニストの紀平凱成氏も参加し 、総勢9か国計13名で作り上げました 。

■配信日:2021年6月14日(月)10:00
■使用曲:Des’ree 「You Gotta Be」
■参加アーティスト:9ヶ国13名
■動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=nRvxvh37yCQ
■特設サイトURL:https://truecolorsfestival.com/jp/program/you-gotta-be-music-video/
※動画データのご提供が可能です。ご入用の方は、個別にお問い合わせください。

動画は二次元バーコードからもご覧になれます。

出演者の声
マンディ・ハーヴェイ(Mandy Harvey)/歌手

米国のコンペティション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の裸足でのパフォーマンスは、サイモン・コーウェルのゴールデン・ブザーを獲得し、何百万回も再生されています。彼女の歌への情熱は「私はここまで来た、あなたたちにもがんばってほしい」という人を励ますことからきているそう。

このミュージックビデオ制作にかかわる関係者にはまだ実際に会ったことはありませんが、全員が心を込めてかかわっていることが伝わってきます。今回参加して、自分の中にあるものが、直面する障壁を越えることのできる、遙かに強いものであるということを改めて実感しました。より遠くに到達し、さらに大きな夢を持つことを思い出させてくれるました。みなさんも、自分もやってみようと思っていただけたら嬉しいです。

紀平凱成(Kyle Kihira)/ピアノ

これまでに聞いたすべての音楽を刻むカイルの世界観から、美しいハーモニー、メロディー、リズムがあふれ出す。現在19歳の若き天才ピアニストは、呼吸をするように作曲し、ジャズクラブからフェスティバルまで、繊細でありながらエネルギッシュな音色で会場を満たしてきた。

この曲は、”前を向いていれば、きっと元気になれる”というみんなの応援曲だと思います。僕もいつもそんな気持ちで、毎日、笑顔で音楽を楽しんでいます。そんなメッセージが伝わると嬉しいです。そしてこの映像で、世界中のみんながひとつになれるということも感じて欲しいです。みんながバラバラに演奏したのですが、映像を見たら、離れていても音楽でつながれる不思議な感じで、とても面白かったです。今度はみんなと一緒のステージに立ちたいです。

かんばらけんた(Kenta Kambara)/ダンス

腕で歩く空中パフォーマー、車いすダンサー、大道芸人、パラスポーツ選手、スイマー、ダンス教師、システムエンジニア、夫、そして父親であるかんばら氏。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック閉会式に出演し、東京パラリンピック開会式の舞台も目指す。1986年生まれ、神戸市出身。

世界各地の方と連携することができ、大変光栄でした。シンガポールのチームとビデオ会議しながら、スマートフォンで撮影する位置や角度をリモートで指示を受けながら踊るなど、コロナ禍だからこその経験ができたと思います。普段の生活風景も撮影しましたが、子供が生まれて2ヶ月くらいの時に撮影したので、個人的にも特別な映像となりました。世界中の方に観て頂いて、心が明るくなる映像であれば嬉しいです!
 

原曲「You Gotta Be」歌手、デズリー(Des’ree)より
スペシャルコメント!

このミュージックビデオは、本当に心を動かすものですね。彼らの演奏は観る人に元気を与え、活力を満たし、この歌に込めた情感とメッセージをより高めています。また、最後のアーティスト紹介は、彼らの演奏にさらなる深みを与えており、素晴らしいです。

関係者の声
シドニー・タン(Sydney Tan)/クリエイティブ&ミュージック・ディレクター

私たちは、誰であろうと、世界のどこにいようとも、一日の始まりに目を覚まし、耳を澄まして空を仰ぎ、様々な選択をすることで人間としての存在を全うします。私たちは、どんな境遇にあっても、人生の一見平坦な日々の中に光るすばらしい瞬間を経験し、祝福する力があります。このミュージックビデオを制作するにあたり、様々なコミュニケーションツールを駆使しながら言語の壁を越え、世界中からパフォーマンスの映像と音声を集めてつなぎ合わせる作業を行いました。しかし、本当の課題は、各々のアーティストと信頼関係を築き、彼らの魂とエネルギーが純粋に伝わってくるようなパフォーマンスを、自由に、ありのままに演じてもらうことにありました。

樺沢 一朗(Ichiro Kabasawa)/True Colors Festival総合プロデューサー、日本財団 常務理事
90‘sの名曲「You Gotta Be」。あえて30年近く前のこの曲を選んだ理由は、今の時代にぴったりの詩(うた)だと思ったからです。個人的にはサビの前の「Try and keep your head up(顔を上げて前に進もう[意訳])」という部分が好きです。先が見えず、人と会えず気分が落ち込みかけた私にとってはまさに応援歌でした。この曲を知らない若い人たちにも、ぜひ聞いてほしいと思います。

鑑賞サポート
本ミュージックビデオは、多くの人がアクセスできるよう日本語字幕、英語字幕、聴覚障害者のためのクローズドキャプション、視覚障害者のための音声ガイド、盲ろう者のためのビデオ・トランスクリプトがご利用いただけます。

True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭について

「True Colors Festival -超ダイバーシティ芸術祭」(以下、True Colors Festival)は、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭で、誰もが居心地の良い社会の実現につなげる試みです。世界的なパンデミックを受けて、新たな環境でアーティストと観客がどのように体験を共有し、共に楽しむことができるのか、多様な人たちと共に考えながらプロジェクトを展開しています。

関連リンク
True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭
公式ウェブサイト https://truecolorsfestival.com/jp/
公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/c/truecolorsfestival
公式Instagram   https://www.instagram.com/truecolorsfestival/
公式Twitter  https://twitter.com/TrueColorsFest
公式Facebook  https://www.facebook.com/TrueColorsFestivalOfficial

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