ロングランプランニング株式会社のプレスリリース
シアターΧ提携 ピープルシアター第68回公演『花のもとにて春死なん』が2021年6月30日 (水) ~ 7月4日 (日)に東京・両国シアターΧ(カイ)(東京都墨田区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。
カンフェティにてチケット発売中
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=61287&
公式ホームページ
http://peopletheater.jp/
■公演内容
古ぼけた老人ホームに入居している個性豊かな老人たち。嫉妬、相愛、憎しみのるつぼのような人間喜劇が展開し、踊ることが生きるあかしであるかのように老人たちは、ことあるごとに踊りつづける。そんな中、突如、日本国に姥捨山法が施行され、、、。
1985年に初演され、1989年、1993年にも再演された森井睦の代表作。高齢者を支える若者の負担が最高潮に達しようとしている今こそ、老人問題を扱った本作の上演は大きな意義のあるものと考えます。今回は脚本を一部書き直し、配役も全員新規メンバーで、演出も新たに上演します。
■ 団体概要
ピープルシアターは1981年1月に設立され、5月、森井睦の「異説・酒呑童子」をもって旗揚げ公演をしました。新しい手話表現を取り入れた実験的な演出が評判となり、10月には、この作品をもってハンガリーのブダペスト演劇フェスティバルに参加。それ以来、森井睦のオリジナル作品を中心に、多くの評判作品を創りだしてきました。なかでも 2人の在日韓国人政治犯を息子に持つ1人の女性の生涯を描いた「鳥は飛んでいるか」は、特殊な状況を描きながら普遍的な母子の愛が共感を呼び、10年間に渡り、10都市で上演されました。また、“姥捨山法“というショッキングな法律を想定した「花の下にて春死なん」では、“殺老の時代”という言葉が脚光を浴び、新聞の見出しにも使われました。
森井のオリジナル作品だけでなく、移民系カナダ人作家の作品にも、いち早く取り組みました。レバノン出身のワジディ・ムアワッドの「焼け焦げるたましい」や、フィリピン出身、ジェイソン・マガノーイの「バグダッドの兵士たち」、同じくレバノン出身のラウィ・ハージの「嘆きのベイルート」などです。
それと並行して、直木賞作家、船戸与一氏から全作品の上演許可を認められ、山本周五郎賞受賞作「砂のクロニクル」をはじめ、「蝦夷地別件」「新宿・夏の渦」と上演してきました。また、2017年から2019年の3年間に渡って、氏の遺作である「満州国演義」を3部作として上演しました。
本公演とは別に2013年から開始したM2公演「言葉と音楽のセッション」は、多くの俳優、ミュージシャンに参加頂き、池袋や四谷のバーで地道に上演を重ね、2019年には70ステージを越えました。
ピープルシアターは、鋭く時代を見つめ、今日の社会を深く捉えかえそうと、受難の人たちを描き続け、難を被せたこの世を撃ち続ける森井睦の作品を、創造活動の柱として続けられてきた劇団です。また、表現の問題としては、俳優の全ての演技は、その俳優にとっての「詩的行為」でなくてはならないとの考えから、私たちは、その詩的行為を肉体化、表現化するために「天真五相」という独自のメソードを創りだしました。
■ 出演者
志賀澤子(東京演劇アンサンブル) / 加藤久雅(愛企画) / 二宮聡 / 片平光彦(Dotoo!) / 谷川俊之 / 蓉崇 / 山本篤(プロダクション・タンク) / 乃池ヒロシ(劇團88號) / 松田崇 / みとべ千希己(QUEENS’LEAGUE) / 前田真里衣(劇団民藝) / 越山深喜(希楽星) / 大宙舞(M.M.P芸能プロダクション) / 菅原修子(青年劇場) / 喜田美奈(劇団アルファー) / 宇佐美雅司 / 仲野恵子 / 鴨崎信幸 / 伊集院友美(シネマクト) / 亀井千寛 / 松下真弓(撃弾家族)/ 宮本杏子(10・Quatre)
■スタッフ
作・演出・美術: 森井睦 / 照明: 日高照明 / 音響: 鳥居慎吾(アトリエ・シャノアールトリイ) / 振付: 松永茂子 / 衣装: 川村昌子 / 制作協力: 飯野よしえ / 舞台監督:川口浩三(俳優座) /企画・制作: ピープルシアター
■ タイムテーブル
6月30日(水)19:00
7月 1 日(木)14:00/19:00
7月 2日 (金)14:00/19:00
7月 3日 (土)14:00/19:00
7月 4日 (日)14:00
※開場は、開演の30分前です。
※上演時間:約2時間
■チケット
全席自由:4,500円(税込)