SSFF & ASIA 2021 グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」はフィリピンの新鋭ラファエル・マヌエル監督による『フィリピニャーナ』に決定!

株式会社パシフィックボイスのプレスリリース

 

今年23年目を迎えた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)は、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じながら、オンラインとリアル会場のハイブリッドで開催。CINEMADventureをテーマに、スマートフォンや縦型映像といった映像制作の新たな潮流を紹介するとともに、オンライン会場から国内外への作品配信、トークイベントのLIVE配信、バーチャル空間での作品上映や交流会など、映画祭ならではの新たな展開にも挑戦しました。本日、明治神宮記念会館で行われたアワードセレモニーでは、19のアワードの受賞発表・授与が行われました。

コロナ禍にもかかわらず集まった6,000本以上の中から選ばれた、世界で唯一のジョージ・ルーカスの名を冠したグランプリには、ラファエル・マヌエル監督による『フィリピニャーナ』(制作:フィリピン・イギリス)が選ばれました。

翌年のアカデミー賞短編部門ノミネート候補となる、オフィシャルコンペティション supported by Sonyの各部門(インターナショナル、アジア  インターナショナル、ジャパン)およびノンフィクション部門の各優秀賞も発表されました。

「膨大なショートフィルムを拝見して思うのは、コロナ蔓延以前に制作された作品とそれ以降に制作された作品が入り混じっていたことが、今年のフェスティバルの特色だということ。来年以降には国ごと置かれている状況が違えど、こんなことはあり得ないのだから。」(公式審査員 真理子哲也)、「今回、全部門で現代生活の状況に深い感性と知性で対応するフィルムメイカーに出会うことが出来ました。」(公式審査員 クリス・フジワラ)と評された今年のオフィシャルコンペティション supported by Sonyほか、各部門の受賞結果を以下にお知らせいたします。

なお、各受賞作品は6月30日(水)まで、映画祭オンライン会場グランドシアターにて特別延長配信をいたします。ぜひご紹介いただけますと幸いです。 https://www.shortshortsonline.org/

SSFF & ASIA 2021グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」受賞作品
オフィシャルコンペティション supported by Sony アジア インターナショナル部門 優秀賞 /  東京都知事賞
【第94回アカデミー賞短編部門ノミネート候補】

『フィリピニャーナ』(Filipiñana))監督:ラファエル・マヌエル
23:59 / フィリピン、イギリス / ドラマ / 2020
全てを備えているゴルフコースは、社会構造を反映している。
新入りの“Tee Girl” イザベルは、ルールを学ばなければならないのに、すでにシステムを覆す手段を探している。

【ラファエル・マヌエル監督】
ロンドン、アムステルダム、マニラを拠点に活動するフィリピン人のフィルムメーカー。彼の作品は、Arte、Screen Daily、Cineuropa、Viceで特集されている。現在、カンヌ映画祭主催“シネ・フォンダシオン”のレジダンス制度で長編デビュー作品を準備中。

【受賞理由】仕事、階級社会、アイデンティティなどのテーマを愛おしい主人公の姿を通して控えめに描いた作品。カラーリング、構図、音楽と細部にまでフィルムメイカーのこだわりを感じた。ショートフィルムというメディアで社会の構図をきちんと見せたそのアイデアと構成力、ユーモアのセンスと細かな演出力を高く評価したい。

インターナショナル部門 優秀賞 / 東京都知事賞 【第94回アカデミー賞短編部門ノミネート候補】

『天空の下で』(Under the Heavens) 監督:グスタヴォ・ミラン(Gustavo Milan )
17:04 / ブラジル / ドラマ / 2020
若くして出産を経験したマルタは、ベネズエラから移住するためブラジルに向かっていた。道中、赤ん坊を抱えて困っている若い夫婦に出会う。マルタが母乳を与えたことによって新たに紡がれていく運命の糸。

【グスタヴォ・ミラン監督】
ニューヨークを拠点に活動するブラジル人フィルムメーカー。ニューヨーク大学芸術学部、映画修士課程に在学中。2014年、フランスの映画学校、アトリエ・ヴァランを卒業後、映画制作を始める。2016年、Maine Medhia Workshops(メイン州)の映画撮影プログラムを修了。

【受賞理由】素晴らしい演技、オリジナルな演出、優れたシネマトグラフィーと全てが見事。様々な社会問題が浮き上がってくるストーリーから最後のシーンの余韻までショートフィルムならではの力がある作品であった。

【ジャパン部門 優秀賞(東京都知事賞)【第94回アカデミー賞短編部門ノミネート候補】

『フレネルの光』(Return to Toyama) 監督:平井敦⼠ 
24:34 / フランス、日本 / ドラマ / 2020
ベッドの上で一日を過ごす寝たきりの老人。ある冬の夜、老人は窓の外に降る雪を見て思い出す。それは先立った妻との最後の時間。

【平井敦士監督】
1989年、富⼭市⽔橋⽣まれ。 東京の映像専⾨学校(バンタン映画映像専⾨学院・映画監督本科) を卒業し、2012年に渡仏。パリの映画学校(ESEC)で学んだ後、 映画監督ダミアン・マニヴェルに師事。助監督として多くの撮影 現場に参加し映像制作を学ぶ。地元富⼭市⽔橋で撮影した短編映 画「フレネルの光」が、第73回ロカルノ国際映画祭のインター ナショナルコンペティション部⾨にノミネートされる。

【受賞理由】少ないセリフと素朴な描き方で人間の感情・葛藤を丁寧に表現していた。多くの人が共感できるが日本にいると見過ごしてしまいそうな視点を発信してくフィルムメイカーの力と可能性を感じた作品。

■オフィシャルコンペティションの応募数と上映数(米国アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象部門)
・インターナショナル部門    応募数:2,354作品(81の国と地域) 上映数:37作品
・アジア インターナショナル部門   応募数:580作品(23の国と地域) 上映数:21作品
・ジャパン部門             応募数:322作品   上映数:22作品
■優秀賞賞金:60万円
■公式部門審査員(五十音順/敬称略):阿部純子、勝地涼、濱田英明、藤真利子、クリスフジワラ、真利子哲也

ノンフィクション部門 優秀賞  【第94回アカデミー賞短編部門ノミネート候補】

Cinematic Tokyo部門 優秀賞(東京都知事賞)

CGアニメーション部門 優秀賞

スマートフォン映画作品部門 supported by Sony 優秀賞

バーティカルシアター部門 supported by smash. 最優秀賞

HOPPY HAPPY AWARD

バイオジェン・アワード

U-25プロジェクト優秀賞

ベストアクターアワード

 

 

オーディエンスアワード

【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア  2021 概要】
■映画祭代表:別所哲也
■フェスティバルアンバサダー:LiLiCo(映画コメンテーター)
■開催期間:6月11日(金)~6月21日(月)
※オンライン会場は4月27日(火)~6月30日(水)
■上映会場:オンライン会場および
表参道ヒルズ スペースオー、iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ、
渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURT、
赤坂インターシティコンファレンス(赤坂インターシティAIR)含む都内複数の会場にて
※開催期間は各会場によって異なります
■料金:無料上映 / 無料配信 ※一部、有料イベントあり(予定)
■一般からのお問い合わせ先:03‐5474‐8844
■オフィシャルサイト: https://www.shortshorts.org/2021
■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会

ショートショート フィルムフェスティバル & アジアは株式会社パシフィックボイスが企画・運営しています。

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