【国立劇場】7月邦楽公演「日本音楽のススメ」7月24日(土)

文化庁のプレスリリース

幅広い音楽ジャンルのうち、日本の伝統的な音楽の名作を厳選してご紹介します。一般に広く親しまれている音楽との比較を通じて、箏曲と長唄の魅力をお楽しみいただけたら幸いです。先人の卓抜した技芸を受け継ぎながら、新しい可能性を探究し続けている日本音楽の魅力をご堪能ください。

 

 

 

  • 【日時】

令和3年7月24日(土)午後4時開演

  • 【場所】

国立劇場小劇

  • 【演目】

解説「今にひもとく伝統の技―演奏の仕組みと役割―」
ご案内=帯名久仁子、杵屋巳津也 ほか
トークゲスト=後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
司会=土井コマキ

箏曲「水の変態」(みずのへんたい)
箏本手=遠藤千晶
箏替手=帯名久仁子

長唄「船弁慶」(ふなべんけい)
唄=杵屋巳津也
三味線=杵屋五吉郎
小鼓=田中傳一郎
笛=福原寬          ほか
 

  •  【演目概要・プロフィール】

解説「今にひもとく伝統の技―演奏の仕組みと役割―」
日本音楽には、数百年来継承されるなかで洗練をされた技術が凝集しています。歌う姿勢や声の出し方、楽器の持ち方やその弾き方、それらを合わせる間や呼吸など、普通に聴いているだけではわからない優れた技術が随所に凝らされています。
ここでは、それら「伝統の技」を一挙にご紹介。第一線で活躍する演奏者が実演を交えながらわかりやすく解説します。さらに今回は特別トークゲストとして人気アーティストの後藤正文を迎えてお送りします。ロックミュージシャンの視点からは伝統音楽の特色がどのように映るのでしょうか。長唄や箏曲の魅力をひもときます。

後藤正文(ごとうまさふみ)
1976年静岡県生まれ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギター。新しい時代とこれからの社会を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務める。インディーズレーベル『only in dreams』主宰。

土井コマキ(どいこまき)
ラジオパーソナリティ。FM802「SONIC STYLE」のアシスタントDJとしてキャリアを本格スタート。 その他、VJ、MC、書き物、イベント企画など、徒然なるままに「断らない」をモットーに 音楽を真ん中において活動中。 2004年4月放送ビンタンガーデン「10年目の復活・春一番」で、 日本民間放送連盟賞 近畿地区 エンターテインメント番組部門 優秀賞を受賞。

箏曲『水の変態』
明治42年(1909)に宮城道雄(1894―1956)が14歳の若さで作曲した箏の名曲です。歌詞は、当時の小学校の教科書に掲載されていた七首の和歌からそのまま採られています。内容は、霧・雲・雨・雪・霰・露・霜の水の七つの形を、秋から冬にかけての景色に詠み込んだものです。それまでの日本の音楽は感情を抑えた抽象的な作風が中心でしたが、『水の変態』では歌詞に沿って雪や雨などの情景が感情豊かに具体的に描き出されています。古典の様式を活かしつつ、独創性あふれる旋律が精彩を放ちます。

遠藤千晶(えんどうちあき)
生田流箏曲演奏家。3歳より母・遠藤祐子に箏の手ほどきを受け、後に砂崎知子に師事。東京藝術大学大学院修了。平成19年度(2007)文化庁芸術祭新人賞受賞。古典から現代曲まで幅広く取り組んでいる。

帯名久仁子(おびなくにこ)
生田流箏曲演奏家。3歳より母に箏の手ほどきを受け、後に後藤敦子、人間国宝の宮城喜代子、宮城数江に師事。東京藝術大学大学院修了。海外公演等に参加するほか、テレビ・ラジオ番組にも多数出演。

長唄『船弁慶』
明治3年(1870)に二世杵屋勝三郎(1820―1896)が作曲した、長唄の大曲です。同名の謡曲『船弁慶』が元となっています。能楽が衰退しつつあった当時、三味線を伴奏音楽として創作された、新しい形態の能の一つです。源平合戦の最中、西国へ逃れる源義経に、平知盛の亡霊が海上で襲い掛かるという物語です。義経一行は弁慶の助けを借りてなんとかこの難を逃れますが、戦乱の世に生きる無常を痛感するのでした。静御前の悲しみ、知盛の亡霊の不気味さなど、起伏に富んだストーリー展開を、三味線が多彩な音色で盛り上げます。

杵屋巳津也(きねやみつや)
長唄唄方。父は長唄三味線方の杵屋巳楓(山口崇)、母は長唄唄方の杵屋巳貴。重要無形文化財保持者(各個認定)いわゆる人間国宝の七代目杵屋巳太郎(現杵屋淨貢)、および東音福田克也に師事。東京藝術大学卒業。様々な舞台で活躍している。

杵屋五吉郎(きねやごきちろう)
長唄三味線方。幼少より長唄三味線方の父・杵屋五三吉に手ほどきを受け、後に人間国宝の三代目杵屋五三郎に師事。歌舞伎公演などで演奏を行うほか、精力的に活躍している。

田中傳一郎(たなかでんいちろう)
囃子方。父は杵屋五三吉。人間国宝の四代目望月朴清に師事。東京藝術大学卒業。歌舞伎公演などで演奏を行うほか、古典音楽以外にも活動の場を広げ、国内外で活躍している。杵屋五吉郎の弟。

福原寬(ふくはらかん)
福原流笛方。人間国宝の四世宗家寶山左衛門(六世福原百之助)に師事。東京藝術大学大学院修了。歌舞伎公演などで演奏を行うほか、海外演奏などにも参加。また、民族楽器や朗読とのコラボレーションなど、ジャンルを超えた多彩な活動を展開している。
 

  •  【チケット】

全席指定 3,500円 学生2,500円
国立劇場チケットセンター
Web    https://ticket.ntj.jac.go.jp/
電話    0570-07-9900、03-3230-3000(一部IP電話等)(午前10時~午後6時)
 

  •  【お問い合わせ先】

国立劇場 宣伝課
TEL: 03-3265-6163 / FAX: 03-3265-8872

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