文化庁のプレスリリース
「日本舞踊」と聞くとちょっと身構えてしまいますが、バレエやコンテンポラリーダンス、ストリートダンスなどと同じく、今の日本に息づく舞踊(ダンス)の一ジャンルと言えます。
ダンスシーンの最前線を行くアーティストの視点による解説と、躍動感溢れる現代と古典の名作を通じて日本舞踊にふれてみませんか。
- 【日時】
令和3年8月1日(日)午後4時開演
- 【場所】
国立劇場 大劇場
- 【演目】
解説「日本舞踊×ダンス おどるカラダ」
ご案内=西川扇与一
ゲスト=近藤良平・石渕聡(コンドルズ)
創作「御柱祭」(おんばしら)
弧の会
泉徳保・市山松扇・猿若清三郎・西川扇衛仁・西川大樹・花柳榮輔・花柳寿美藏・藤間仁凰・若柳吉優・若柳里次朗
長唄「連獅子」(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精=若柳吉蔵
狂言師左近後に仔獅子の精=花柳源九郎
胡蝶=藤間眞白
胡蝶=花柳寿紗保美
地方=杵屋直吉・稀音家祐介 ほか
囃子=藤舎呂英連中
- 【演目概要・プロフィール】
解説「日本舞踊×ダンス おどるカラダ」
日本のコンテンポラリーダンス界を牽引しているコンドルズを率いる近藤良平と、同カンパニーのメンバーで身体教育学を専門とする研究者でもある石渕聡が、鋭く日本舞踊に迫ります。日本舞踊とコンテンポラリーダンスの振付のアプローチの違い、一つ一つの動きの意味、音楽と身体の関係……二人の目には日本舞踊はどのように映るのでしょうか。ご案内は、古典はもちろん創作にも手腕を発揮する西川扇与一です。
西川扇与一(にしかわせんよいち)
二世西川扇舞、十世宗家西川扇藏に師事。新春舞踊大会(日本舞踊協会主催)にて奨励賞受賞。幅広い役柄を的確に表現する踊りと、新作のプロデュースや振付に定評がある。主な振付・演出作品に「とっぴんしゃん」(平成18年)、「切支丹道成寺」(平成27年)、「今様古事記」(平成29年)、「檜〇男」(ぴのきお、令和元年)など。
近藤良平(こんどうりょうへい)
コンドルズ主宰。振付家・ダンサー。ぺルー、チリ、アルゼンチン育ち。第67回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞。第67回横浜文化賞受賞。映画、TV、PV、CMなど、振付多数。(CONDORS : official websiteより抜粋)
石渕聡(いしぶちさとし)
大東文化大学准教授。文学博士。著書『冒険する身体』は専門書としては異例のヒット。96年の立ち上げからコンドルズ参戦。超濃厚なダンスで魅了する。振付家としてテレビCMも手がける。音楽に造詣が深く、何種類もの楽器を奏でる。作曲も行う。(CONDORS : official websiteより抜粋)
創作『御柱祭』
長野県諏訪に古くから行われている「御柱祭」が題材の現代の名作です。ご神木となる木を選ぶシーンからクライマックスの山の斜面の木落としまで、衣裳は黒紋付、鬘や化粧なしで、大道具のない舞台空間と照明を巧みに生かしてシンプルかつダイナミックに描きます。弧の会は、創作作品をはじめ積極的な舞台活動や、ワークショップなどを通じて日本舞踊の魅力を広めています。
弧の会(このかい)
結成以来「紋付」「袴」「素踊り」をテーマに数々の新作舞踊を発表。東京をはじめ全国各地で日本舞踊公演を開催。その数は平成20年迄に50公演以上に亘る。なかでも平成12年度初演「御柱祭」(おんばしら)は新作では異例の数十回に及ぶ再演を重ね大反響を呼ぶ。(弧の会ホームページより抜粋)
長唄『連獅子』
獅子の精の親子が豪快に毛を振るシーンで知られる、日本舞踊の代表作です。前半は、獅子が我が子を谷底に落とし、崖を這い上がって来た子だけを育てるという「獅子の子落とし」の伝説を描き、胡蝶が可憐に舞う間狂言の後、獅子の精が登場し、長い毛を振り獅子の霊性を表します。出演は、関西を中心に意欲的に活躍する若柳吉蔵、振付などにも活躍の場を広げる気鋭の花柳源九郎、そして若手の藤間眞白、花柳寿紗保美です。
若柳吉蔵(わかやぎきちぞう)
若柳流五世宗家。二代若柳寿童の三男で京都に生まれる。昭和62年、流儀の由緒ある名跡・吉蔵を継ぎ、平成10年五世宗家を襲名した。寿童の高弟、竜二郎と吉金吾に学び、古典や創作舞踊を手がける一方、近年は異流の若手との共演にも挑戦する。平成20年秋の文化庁芸術祭では「月慈童」の舞台で優秀賞を受賞。京都・宮川町で毎年、「京おどり」の振付、指導も担当している。(若柳吉蔵 公式ウェブサイトより抜粋)
花柳源九郎(はなやぎげんくろう)
幼少の頃より、父である花柳智人の下、舞踊の道を歩み、四世宗家家元花柳壽輔(二世寿應)に師事。主に、古典の舞踊を基盤に活動し、数々の舞台に出演。テレビ、メディアへの出演や振付、海外での舞踊公演など、多くの場で活躍する。また、それぞれの作品において高い評価を受け、数々の賞と共に、多彩な活躍を続けている。(花柳源九郎オフィシャルウェブサイトより)
藤間眞白(ふじまましろ)
祖母の影響で日本舞踊を始め、3歳で浅草公会堂にて初舞台。日本大学芸術学部演劇学科日舞コースにて、古典から創作まで幅広く、専門的に日本舞踊を学ぶ。日本舞踊の普及活動に力を入れており、地元春日部市の「春日部市生涯学習人材」のメンバーとして活動するかたわら、プロの日本舞踊家として舞台出演やコンクール出場、文化庁主催の学校巡回公演への参加など、活動の幅を広げている。(藤間眞白日本舞踊教室ホームページより)
花柳寿紗保美(はなやぎじゅさほみ)
4歳で花柳流入門。東京藝術大学を卒業後、日本舞踊家として数々の舞台に出演。テレビ、CM、映画など活動は多岐にわたる。これまで文部科学大臣賞や東京都知事賞を受賞。舞踊教室で俳優などへの所作指導も行っている。伝統芸能を未来に継承する目的で子供への伝統芸能普及活動に力をいれており、子供向けの楽しいレッスンを企画している。(花柳寿紗保美オフィシャルサイトより抜粋)
- 【チケット】
1等席 4,000円 2等席 2,500円 3等席 1,500円
学生:1等席 2,800円 2等席 1,800円 3等席 1,100円(いずれも税込)
国立劇場チケットセンター
Web https://ticket.ntj.jac.go.jp/
電話 0570-07-9900、03-3230-3000(一部IP電話等)(午前10時~午後6時)
- 【お問い合わせ先】
国立劇場 宣伝課
TEL: 03-3265-6163 / FAX: 03-3265-8872