【2020年3月7日第9回耕友会コンサート】ベンジャミン・ブリテン作曲「戦争レクイエム」を演奏

東京合唱アライアンス 耕友会のプレスリリース

東京合唱アライアンス耕友会※(東京都、代表:藤田 朋大)は、2020年3月7日(土)に、東京・池袋の東京芸術劇場コンサートホールにて、ベンジャミン・ブリテン作曲のオーケストラ付合唱曲「戦争レクイエム」を、総勢約330名で演奏いたします。※作曲家・合唱指揮者松下 耕が音楽監督を務める、12の合唱団からなる連合合唱団体。

「戦争レクイエム」は、イギリスの作曲家ブリテンによって、第二次世界大戦の悲劇を想い、平和への祈りを込めて作曲された、大規模なオーケストラ付合唱曲です。3人のソリストと混声合唱および児童合唱、大小2群のオーケストラにより演奏され、所要時間は約1時間25分と、その演奏編成の大きさと曲の壮大さから、合唱曲でありながらも合唱団主催のコンサートの演目として演奏されることはまれな中、このたび耕友会は、芸術監督・合唱指揮者である松下 耕のもと、一つの合唱団として「反戦のメッセージ」をこめ、演奏会を行うこととなりました。今回は、約90名のオーケストラと、約240名の合唱隊、総勢約330名で演奏いたします。

本作品の要となるオーケストラとして、音楽監督に合唱音楽に造詣の深い山田和樹を擁し、国内外で幅広く演奏活動を展開している「横浜シンフォニエッタ」が共演。また、3人のソリストとして世界中で活躍する腰越 満美氏(ソプラノ)、村上 敏明氏(テノール)、そして韓国よりカルロ カン氏(バリトン)を起用。ソプラノは合唱とオーケストラとともにラテン語詩を、そしてテノールとバリトンは12人のチェンバーオーケストラとともに、第一次大戦の悲惨さを訴える戦争詩人、ウィルフレッド・オーウェンの書いた戦争への批判を英語詩で高らかに歌い上げます。

約240名の合唱隊は作曲家・合唱指揮者である松下 耕が指揮する「The Metropolitan Chorus of Tokyo」をはじめ、台湾より「台北ユースクワイア」、そして児童合唱隊として「みなみ野キッズシンガーズ」および「佐倉ジュニア合唱団」のメンバーによって構成されています。また、別パートとして書かれたオルガンを中田 恵子氏、ピアノを前田勝則氏が演奏します。日本では指揮者もオーケストラの指揮者によって演奏されることの多い本作ですが、今回は耕友会の芸術監督・合唱指揮者の松下 耕が、全体の指揮者を務めることで、合唱芸術として訴える切実な反戦のメッセージを表現します。

先の戦争への反戦と、次世代の平和や国家間の和解を願って作られたこの曲を、日本国内の幅広い世代だけでなく、台湾や韓国をはじめ、様々な国籍をルーツに持つ人々と演奏できることは、世界平和を訴えるうえで大変意義深く、貴重な機会であると考えております。耕友会は、この名曲を、今の時代に生きる多くの人々と共有したいと考え、本演奏会を行うこととなりました。

 

【開催概要】
第9回 耕友会コンサート
戦争レクイエム 作曲: ベンジャミン・ブリテン
2020年3月7日(土)18時開場19開演
東京芸術劇場 コンサートホール

主催: 東京合唱アライアンス 耕友会
後援: JCDA日本合唱指揮者協会、東京都合唱連盟、ICOT東京国際合唱機構
指揮: 松下 耕(児童合唱団指揮:梶山 絵美)
合唱: The Metropolitan Chorus of Tokyo (耕友会内の合唱団12団体により構成)、台北ユースクワイア
児童合唱:みなみ野キッズシンガーズ 佐倉ジュニア合唱団(指導: 戸谷 登貴子)
オーケストラ: 横浜シンフォニエッタ
ソプラノ: 腰越 満美  
テノール: 村上 敏明  
バリトン: カルロ カン
ピアノ: 前田 勝則
オルガン: 中田 恵子
ホームページ: http://kc9.koyukai.info/

チケット(全席指定)
前売: SS席:10,000円  S席: 8,500円  A席: 6,500円  B席: 5,500円 (税込)
当日: SS席:10,000円  S席: 9,000円  A席: 7,000円  B席: 6,000円 (税込)

【出演者プロフィール】
指揮:松下 耕
1962年東京生まれ。作曲家、合唱指揮者。国立音楽大学作曲学科首席卒業。卒業後、ハンガリーに渡り、合唱指揮法及び作曲法を学ぶ。レメーニ・ヤーノシュ、モハイ・ミクローシュ他に師事。作曲家として生み出している作品は、合唱曲を中心として多岐にわたり、それらの作品は世界各国で広く演奏されており、同じく楽譜も、国内外で出版が相次いでいる。これまでに、国内およびポーランド、中国、台湾において個展が開催された。深圳では深圳交響楽団によりオーケストラ作品の初演も行われた。指揮者としても活躍しており、東京合唱アライアンス〈耕友会〉芸術総監督として12団体の指揮を務めている。各合唱団は精力的な活動を繰り広げ、ヨーロッパの数々の国際合唱コンクールにおいて、グランプリ等優秀な成績をあげている。また、関西耕友会、台湾耕友会の音楽監督も務めている。2005年、合唱音楽における国際的かつ優れた活動が認められ、「ロバート・エドラー合唱音楽賞」をアジア人で初めて受賞した。2017年、スペイン・バルセロナで開催された世界合唱シンポジウムの芸術委員を務めた。また、2018年、台湾・台北メールクワイアの音楽監督に就任した。第85回(2018年度)NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲「出発」を作曲。
現在、一般社団法人東京国際合唱機構代表理事。耕友会芸術総監督。軽井沢国際合唱フェスティバル総合音楽監督。東京国際合唱コンクール総合プロデューサーおよび芸術監督。Interkultur World Choir Council 日本代表評議員。東京都合唱連盟副理事長。全日本合唱連盟東京副支部長およびこどもコーラス委員。日本作編曲家協会会員。日本合唱指揮者協会会員。合唱表現研究会代表。国際コダーイ協会会員。 

オーケストラ:一般社団法人 横浜シンフォニエッタ
1998 年 TOMATO フィルハーモニー管弦楽団として東京藝術大学学内にて創立。後に横浜シンフォニエッタヘと改称、音楽監督に山田和樹を擁し、横浜に活動拠点を置くオーケストラとして国内外で演奏活動を展開している。2013 年フランス・ナントのラ・フォル・ジュルネ音楽祭へ日本の楽団として初めて招聘され、2015年韓国(統営・国際音楽祭)、2017 年ロシア(モスクワ・ロストロポーヴィチ国際音楽祭)と海外の著名な音楽祭にて公演を重ねる。CD リリースも多数、題名のない音楽会等に出演し、世界の最先端を行くイノベーション・オーケストラとして注目を集める。2013 年にはその功績を高く評価され横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。2014 年 2 月のサントリーホール公演にて皇后陛下に御臨席を賜る。

ソプラノ ソリスト: 腰越 満美
東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース、二期会オペラスタジオ、文化庁オペラ研修所修了。文化庁芸術家在外派遣研修員としてイタリアに留学。第3回日本声楽コンクール入選。95年フェッルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール第1位受賞。オペラでは97年新国立劇場オープニング記念オペラ『建・TAKERU』夏乃役、99年『天守物語』萩役をはじめ、02年二期会・新国立劇場共催公演『忠臣蔵』綾衣役、二期会『蝶々夫人』(栗山昌良演出)、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、新国立劇場『鹿鳴館』影山伯爵夫人朝子役、『夕鶴』つう役、『夜叉ケ池』(創作委嘱作品・世界初演)白雪役、日生劇場『ルサルカ』外国の公女などに出演し常に高い評価を得ている。海外では『愛の妙薬』アディーナ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナなどイタリア、オーストリアの各地で活躍するほか、コスタリカ国立交響楽団オペラ公演『蝶々夫人』で招聘され熱狂的な成功を収め地元各紙から絶賛された。近年はベトナム国立交響楽団に招聘され橋本国彦作品を披露するなど益々活動の幅を広げている。NHK「日本うた絵巻」、NHK「ニューイヤーオペラコンサート」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などテレビやラジオにも数多く出演し多彩な才能を発揮してファンを魅了している。桐朋学園大学准教授、尚美学園大学非常勤講師。二期会会員。

テノール ソリスト: 村上 敏明
国立音楽大学声楽学科卒業。文化庁在外研修員として、2001年よりイタリア・ボローニャへ2年間留学。その後、2007年までイタリアに在住。イタリアオペラを中心に50役を超える幅広いレパートリーを有し、国際的に活躍を続けている。2002年に、オルヴィエートのマンチネッリ劇場にて「リゴレット」マントヴァ公爵でヨーロッパデビュー。藤原歌劇団では、「椿姫」アルフレード・「ラ・ボエーム」ロドルフォ、「ルチア」エドガルド・「仮面舞踏会」リッカルド等、新国立劇場では、「椿姫」アルフレード・「蝶々夫人」ピンカートン・「愛の妙薬」ネモリーノ・「黒船」領事ハリス・「修禅寺物語」頼家等に主演し、常に最大級の賛辞を受けている。第9回マダムバタフライ世界コンクール優勝のほか、15の国際声楽コンクールで優勝または上位入賞。2012年から、9年連続でNHKニューイヤーオペラコンサートに出演。今後も、2020年2月・藤原歌劇団「リゴレット」マントヴァ公爵、4月・新国立劇場「ホフマン物語」ナタナエル(ホフマン役カヴァー)等、大舞台での出演が多数予定されている他、年間100公演を超えるステージで活躍している。平成16年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。人気実力ともに、日本を代表するテノール歌手として、活躍の幅を広げている。

バリトン ソリスト: カルロ カン
韓国ソウル出身。キュンヒ大学卒業。イタリア・ミラノ国立ヴェルディ音楽院修了。1999年ヴェルディ-優勝、2000年RAI主催マリア・カラス-優勝、ビルバオ-優勝、2001年OPERARIAプラシド・ドミンゴ-第2位、2002年ジャコモ・アラガル-優勝、ドレスデン-第3位等、数多くの国際声楽コンクールで優勝・入賞を果たす。パルマ王立劇場で「イル・トロヴァトーレ」ルーナ伯爵を歌いオペラデビュー。その後も、カターニャ、ジェノヴァ、トリエステ、アレーナ・ディ・ヴェローナ等のイタリアの大劇場や、ブエノスアイレス・テアトロ・コロン、カイロ、リンツ、フランクフルト等世界中の歌劇場で、常に主役として活躍している。とりわけ「リゴレット」「椿姫」「ドン・カルロ」「運命の力」「オテロ」等の諸役でのヴェルディ歌手としての実績は、世界的な評価を受けている。2011年、キュンヒ大学声楽科教授に就任。2008年富山での、チョン・ミュン・フン指揮「ラ・ボエーム」マルチェッロ役で初来日。その後、2016年・藤原歌劇団「ルチア」エンリーコ、2018年・同「ドン・ジョヴァンニ」等、日本での出演も増えている。比類なきキャリアと圧倒的な歌唱で、韓国ナンバーワン・バリトンとして活躍している。

 

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