木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一による、歌舞伎をひらいて江戸・東京をめぐるオンライン企画始動!

公益財団法人東京都歴史文化財団のプレスリリース

東京芸術劇場では、歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体・木ノ下歌舞伎とともに、劇場から発信する、新たな配信レクチャー企画をスタートさせます。

 

名作歌舞伎の舞台となった江戸・東京の地をテーマに、毎回ひとつの土地と、ゆかりの演目の数々を紐解き、街の古層を掘り起こす全3回。
木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一による解説、木ノ下歌舞伎作品に登場した俳優陣の朗読、さらには映像配信ならではの仕掛けも盛り込んで、それぞれの土地をナビゲートします。

〈歌舞伎〉のレンズを通してみれば、江戸から東京が、東京から江戸が見えてくる。
歌舞伎&街歩きファンがディープに楽しむもよし、初心者が入門編として触れるもよし。
東京の歴史と歌舞伎演目の秘密、どちらも学べる欲張りなプログラムにご期待ください!
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2021(令和3)年9月~2022年(令和4年)1月/全3回配信
第1回 2021年9月10日(金)~9月19日(日)
第2回 2021年11月5日(金)~11月14日(日)
第3回 2022年1月14日(金)~1月23日(日)
※この企画は、オンライン動画配信でのみご覧いただけます。
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――木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一コメント
おかげさまで、今年、木ノ下歌舞伎は旗揚げ15周年を迎えました。まだまだ外出もままならない状況ですので、今年度の下半期はオンラインでできることに力を入れ、皆さんにお楽しみいただこうと考えています。
その第一弾(と勝手に私が思っているの)が、東京芸術劇場さんのお声かけで実現した本配信講座です。歌舞伎を通して、江戸/東京の歴史や物語性に迫っていこうという内容ですが、私のおしゃべりに加え、イラストや音楽、俳優さんによる朗読などを盛り込んだ、全体に賑やかな〈全三回〉の番組になりました。
個人的には、最もディープな「第一回目」、情報過多で胃もたれ寸前の「第二回目」、そして、歌舞伎偏愛を詰め込んだ「第三回目」と、それぞれバラエティに富んだ内容になったなと思っております。古典という杖を携えて、江戸/東京への想念の旅へ、ご一緒にお出かけいただけましたら幸いです。

講師プロフィール

 

撮影:東直子撮影:東直子

木ノ下歌舞伎主宰 
木ノ下裕一(きのした・ゆういち)

 

1985年和歌山市生まれ。2006年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『三人吉三』『娘道成寺』『義経千本桜―渡海屋・大物浦―』など。
2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。令和2年度京都市芸術新人賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。
渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。
◆木ノ下歌舞伎オフィシャルサイト:http://kinoshita-kabuki.org/
◆公式Twitter:@KINOSHITAkabuki

名作歌舞伎の舞台となった江戸・東京の地をテーマにお届けする全3回の講座内容

第1回 両国と『三人吉三』~魂をしずめる場所~】

 

配信日:2021年9月10日(金)〜9月19日(日)
江戸で一、二を争う盛り場であった両国は、様々な歌舞伎作品で描かれてきました。ここでは、江戸末期から明治にかけての大作者・河竹黙阿弥の代表作『三人吉三廓初買』(さんにんきちさくるわのはつがい)を取り上げます。
火災や地震、空襲などに見舞われつつも都市の慰霊地としての役割を果たしてきた両国。終わりゆく江戸へのレクイエムとしても読むことができる『三人吉三』。江戸の人々がこの土地に託した想いを掘り下げていきます。

【第2回 鐘ヶ淵と「隅田川物」~物語の生まれる場所~】

 

配信日:2021年11月5日(金)〜11月14日(日)
浅草寺から鐘ヶ淵にかけては江戸屈指の観光スポットであり、江戸っ子の郷愁をそそる場所でもありました。同時に、鐘ヶ淵に伝わる「梅若伝説」は、能『隅田川』をはじめ数々の浄瑠璃や歌舞伎で取り上げられ、「隅田川物」という一大作品群へと発展していきます。近松門左衛門、鶴屋南北、河竹黙阿弥ら作者たちがバトンを受け継ぐように描き続けてきた「隅田川物」のめくるめく世界にご案内します。

【第3回 深川と『四谷怪談』~生と死がまざりあう場所~】

 

配信日:2022年1月14日(金)〜1月23日(日)

 

庶民の町である深川は、貧困、悲喜、汗と涙……人々のささやかな営みがぎっしり詰まった土地でした。人間の営みをリアルな筆致で描く「生世話」(きぜわ)を得意とした稀代の作者・鶴屋南北もまた、ここ深川に暮らし、没しています。彼の代表作『東海道四谷怪談』に描かれた深川を紐解きながら、社会へのシビアな目線と人間へのあたたかい眼差しを併せ持った南北が、この土地に何を見ていたのかに迫ります。

​=企画概要=
東京芸術劇場×木ノ下歌舞伎 配信レクチャーシリーズ
歌舞伎ひらき街めぐり ~木ノ下裕一の古典で読み解く江戸⇄東京講座~

◆出演
講師:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰) 
朗読:大石将弘 永井茉莉奈 
作曲・演奏:やまみちやえ
◆スタッフ
ディレクション:須藤崇規 
構成:稲垣貴俊
衣裳:臼井梨恵 
ヘアメイク:Eita(Iris)、遠山直樹(Iris)
テーマ曲演奏:望月庸子 藤舎呂近 迎田優香 西垣秀彦
撮影:冨田了平 三上亮 宮田真理子 
撮影アシスタント:小西楓 
編集:須藤崇規
文芸:山道弥栄 
制作:本郷麻衣
イラストレーション・デザイン:福田あやはな
■配信期間
第1回 2021年9月10日(金)10:00〜 9月19日(日)23:59
第2回 2021年11月5日(金)10:00 〜 11月14日(日)23:59
第3回 2022年1月14日(金)10:00 〜 1月23日(日)23:59
■会場 オンライン
■配信チケット料金
1回分 1000円(税込)

  • この企画は、オンライン動画配信でのみご覧いただけます。
  • 企画内容には変更が生じる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  • 営利目的の転売は固くお断りいたします。

【配信・視聴についてのご注意点】

  • チケットは、インターネットでのみ販売いたします。劇場窓口、店頭、電話での受付はございません。
  • チケットのご購入前に、PIA LIVE STREAMの購入ページに記載の注意事項をよくお読みいただき、配信視聴に適したインターネット環境・推奨環境をお持ちかどうか必ずご確認ください。
  • 配信終了直前でご購入された場合でも視聴可能期間は共通となりますため、販売期間内であってもお時間に余裕を持ってお求めください。
  • チケットをご購入された方は、本年度の、次回以降の配信期間中に既にご覧になった回を無料で再視聴することができます。前回講座の復習に是非ご活用ください。
  • チケットご購入後の企画の延期・中止以外の理由に伴うキャンセル・変更・払い戻しはできません。

■配信チケット発売期間
第1回 2021年9月4日(土)10:00 ~ 9月19日(日)22:00
第2回 2021年10月30日(土)10:00 ~ 11月14日(日)22:00
第3回 2022年1月8日(土)10:00 ~ 1月23日(日)22:00
■配信チケット取扱
チケットぴあ 
https://w.pia.jp/t/kabukihiraki/
■お問合せ
東京芸術劇場ボックスオフィス
0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
http://www.geigeki.jp/

企画制作:東京芸術劇場・木ノ下歌舞伎/一般社団法人樹来舎
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場・アーツカウンシル東京/東京都
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

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