株式会社JVCケンウッドのプレスリリース
株式会社JVCケンウッドは、Victorブランドより、D-ILAホームプロジェクターの新商品として、世界初※18K60p入力に対応するD-ILAプロジェクター「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」計3モデルを11月下旬より発売します。
新3モデルは、今後普及が予想される8Kコンテンツを見据え、世界初※1となる8K60p入力を実現。さらに、新開発「8K/e-shiftX」を搭載※2し、これまでにない8K高画質を体感できます。また、当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載し、高輝度と約20,000時間の長寿命を両立しました。HDRの最新規格「HDR10+」※3にも世界で初めて※1対応し、映像制作者の意図を忠実に再現します。
※1:2021年11月下旬発売予定、ホームシアター向けプロジェクター(投射距離0.38:1以上)として。(2021年9月13日現在、当社調べ)
※2:「DLA-V90R」「DLA-V80R」のみ。
※3:「HDR10+」の再生には、対応のコンテンツ、プレーヤーが必要です。
<企画意図>
現在、UHDブルーレイや配信サービスなど4Kコンテンツや4K対応機器の普及が進んでいます。さらに、BSにおける8K放送のほか、YouTubeTMの8K動画配信サービスが開始され、8K対応のゲームタイトルもリリースされるなど、今後は8Kコンテンツも増えていくことが予想されます。
こうした4K/8Kコンテンツの普及や推進の動きに合わせて、当社はこれまで、4K解像度表示対応モデル(2011年11月発売)や、世界初(当時)の8K解像度表示対応モデル(2019年1月発売)など、高精細映像表示に対応する家庭用プロジェクターのラインアップを拡大し、市場ニーズに応えてきました。
そして、当社はこのたび、8K対応モデルのラインアップをさらに拡大すべく、「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」の3モデルを発売します。全モデルで、世界初※18K60p入力に対応。また、これまでのランプ光源からレーザー光源に一新。当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を全モデルで搭載し、高輝度・長寿命を実現します。さらに、HDRの最新規格「HDR10+」※3に世界で初めて※1対応し、映像制作者の意図(ディレクターズインテンション)を忠実に再現します。
シリーズ最上位モデルの「DLA-V90R」は、当社独自の「8K/e-shift」テクノロジーをさらに進化させ、シフト方向を4方向とした新開発「8K/e-shiftX」、および大口径100mmのオールガラスレンズを搭載し、8K高解像度を実現します。さらに「Ultra-High Contrast Optics」を搭載し、シネマフィルターを採用したことにより、クリアかつ高いコントラスト、広色域も兼ね備えた新たなフラッグシップモデルです。「DLA-V80R」は、レンズ以外の主要機能を「DLA-V90R」と共通とし、高いコントラストと優れた色再現性を生かし、映画を中心としたコンテンツの視聴において、こだわりの映像表現を実現するミドルモデル。「DLA-V70R」は従来方式の「8K/e-shift」テクノロジーとレーザー光源を搭載し、コストパフォーマンスが高い入門機として提案します。
また本シリーズより、当社のプロジェクター商品を「誇りと探究心」を持ち「時代をつくる」ブランドとしてイノベーションを追求しているVictorブランドで展開します。このブランドビジョンを具現化すべく、今後も映像で感動を提供し、高画質ホームシアター用プロジェクター市場をけん引していきます。
<主な特長>
1.これまでにない8K高画質の映像表現を実現
1)世界初※18K60p入力への対応を実現、4K120P入力にも対応
全モデルにおいて、世界初※1となる8K60p入力への対応を実現。最新テクノロジーのLSIを搭載することにより、4K入力の4倍となる情報量を入力から「D-ILA」デバイスまで瞬時に処理して8K信号を正しく表示することが可能となり、常に安定した8K高画質の映像表現を楽しめます。また、4K120P入力にも対応し、低遅延モードを搭載。ハイフレームレートのゲーミングコンテンツなどの表示に効果を発揮します。
2)新開発「8K/e-shiftX」を搭載し、8K(8192×4320画素)解像度表示の再現能力が向上
(「DLA-V90R」「DLA-V80R」)
1画素を斜めに0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する高解像度表示技術「e-shift」テクノロジーと、0.69
型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの組み合わせによる当社独自の「8K/e-shift」テクノロジーを進化させた「8K/e-shiftX」を搭載。シフト方向を従来の斜め2方向から、上下左右の4方向とすることで、8K(8192×4320画素)の高解像度表示の再現能力を向上させました。
3)0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの駆動性能向上を実現
当社独自の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの駆動性能向上を実現し、パネル駆動を従来モデル※4(120
Hz相当)の2倍となる240Hz相当の高速で映像を表示させることが可能となり、上下左右4方向にシフトさせる「8K/e-shiftX」を実現しました。
※4:「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」(2019年1月下旬発売)との比較において。
4)高解像度オールガラスレンズを全モデルで搭載
・8K解像度を忠実に実現する100mmの大口径レンズ(「DLA-V90R」)
「DLA-V90R」には、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載。また、上下100%、左右43%という広いシフト範囲を確保しながら画面の隅々まで高解像度を映しきるために、100mmの大口径で、R/G/Bの屈折率の違いを加味した5枚の特殊低分散レンズを採用することにより、シフト時の色収差・にじみなどを抑え、8K解像度を忠実に再現することが可能です。
・細部まで高品位を再現する65mmレンズ(「DLA-V80R」「DLA-V70R」)
「DLA-V80R」「DLA-V70R」は、15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。画面周辺部に至るまでフォーカスの合った高解像度映像を実現します。
2.高輝度と長寿命を両立する、レーザー光源技術「BLU-Escent」
光源にブルーレーザーダイオードを採用した当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載することにより、「DLA-V90R」では3,000lm、「DLA-V80R」では2,500lm、また「DLA-V70R」では2,200lmの高輝度と、全モデルで約20,000時間の長寿命を両立しました。
1)ピーク輝度を高める、高出力レーザーダイオードパッケージを採用
高出力レーザーダイオードパッケージと、高効率化した光学エンジンとの組み合わせにより高輝度を実現。さらに、画素間ギャップが狭く光の利用効率が高い「D-ILA」デバイスとの組み合わせにより、緻密で滑らか、かつパワフルな映像表現を可能にします。
2)人間の知覚に近い映像を実現するレーザーダイナミック光源制御と高いネイティブコントラスト
レーザー光源では光出力の制御が瞬時に行なえるレーザーダイオードを採用し、従来の機械式絞り(アパーチャー)に比べ、遅延の少ないダイナミックな明るさ調整が可能です。映像シーンの明るさに応じて、レーザーの出力を制御することで、より人間の知覚に近い映像を再現できます。また、ハイド時や信号判別時など、レーザーの出力をコントロールすることで、ダイナミックコントラスト∞:1を実現しました。また、高解像度かつコントラストの高い4K「D-ILA」パネルにより、ネイティブコントラストは「DLA-V90R」では100,000:1を誇ります(「DLA-V80R」は80,000:1、「DLA-V70R」は40,000:1)。
3.多彩なHDR (High Dynamic Range)コンテンツに対応
HDRコンテンツの持つ、輝度レンジの拡張や、BT2020といった広色域、10bit階調などの豊富な映像情報に対応。UHDブルーレイやストリーミングに採用されているHDR10方式、放送などで採用されるHLG(ハイブリッドログガンマ)方式に加え、ダイナミックメタデータに対応した「HDR10+」※3方式に世界で初めて※1対応しました。
1)世界初※1 HDRの最新規格「HDR10+」※3に対応し、映像制作者の意図を忠実に再現
HDRの最新規格である「HDR10+」※3に世界で初めて※1対応。HDR再生の基本規格である「HDR10」は、コンテンツの輝度情報としてMaxCLLとMaxFALL※5の2つの情報から成りますが、「HDR10+」※3では、輝度情報をシーンごとにデータとして埋め込まれているため、シーンに応じたトーンマッピングを行うことができます。そのため、映像制作者の意図を反映したHDR映像を忠実に再現することが可能です。
※5:MaxCLL(Maximum Content Light Level):コンテンツの明るさの最大値。
MaxFALL(Maximum Frame Average Light Level):フレームごとの平均最大輝度。
2)当社独自の「Frame Adapt HDR」と「Theater Optimizer」※6を搭載、多彩な「HDR10」コンテンツを最適に再現
当社独自の機能として、あらゆる「HDR10」コンテンツのフレームごとの最大輝度を独自のアルゴリズムで瞬時に解析し、プロジェクターでの映像投写に最適なダイナミックレンジにリアルタイムでトーンマッピングを行う「Frame Adapt HDR」と、設置環境や使用時間に合った最適なトーンマッピングを自動で行う「Theater Optimizer」※6を搭載。ユーザーの使用状況に応じてHDR映像の再現性を高めます。また、18bitレベルのガンマ処理を行うため、明部の階調段差や暗部の黒つぶれを抑え、高精度で滑らかなグラデーションを再現します。
※6:「Theater Optimizer」機能は、「Frame Adapt HDR」画質モード選択時のみ有効です。
4.クリアで色鮮やかな映像を実現する「Ultra-High Contrast Optics」を搭載(「DLA-V90R」「DLA-V80R」)
プロジェクターの心臓部である光学ユニットを刷新した「Ultra-High Contrast Optics」を搭載。プリズムの偏光方式を改良して光出力をアップするとともに、光学系内部の構造を見直し不要光を徹底的に抑えることで、よりクリアで色鮮やかな映像を実現します。
1)プリズム偏光方式の改良による光出力アップ
3枚の「D-ILA」デバイスからのRGBの光を合成するプリズムの偏光方向を改良。従来の方式と比べ、光学的な明るさに寄与する光成分をより有効に使えるようになり、約10%の出力アップを実現しました。
2)光学系内部の不要光を徹底的に抑える新構造
光学系内部の構造を見直し、不要な反射光の投写画面への戻りを抑え、映像品質が飛躍的に向上しました。
5.シネマフィルターの採用により、DCI-P3の広色域による色鮮やかな映像を実現(「DLA-V90R」「DLA-V80R」)
シネマフィルターの採用によりBT.709はもちろん、DCI-P3の広色域を実現します。UHDブルーレイに代表されるHDRコンテンツでは、従来よりも大幅に広い色域が採用されています。そうしたコンテンツも、広色域な本機なら、これまで再現の難しかった空や海のグラデーション、真紅の薔薇や新緑の並木の対比などまで、色彩豊かに描き分けることが可能です。
6.滑らかで自然な動きを実現する、当社独自の残像低減技術「Clear Motion Drive」※7
当社独自の残像低減技術「Clear Motion Drive」※7は、補間アルゴリズムの見直しにより、オブジェクト境界における動き補償精度を向上。また、映像の動きに応じて「D-ILA」デバイスの駆動を最適化する「Motion Enhance」との組み合わせにより、4K/8K映像をより滑らかに再現します。
※7:4K120p入力時には使用できません。
<その他の主な特長>
・映像の品質基準であるisf認定を全モデルで取得。isf認定を受けた映像調整エンジニアによるカラーキャリブレーションを行うことが可能です。
・レンズメモリーや画素調整、画面マスクなどの設置調整内容を一括して最大10種類保存し、簡単に呼び出すことができる「設置設定」機能を搭載。スクリーンのサイズ、ゲインに加え、アスペクトも設定可能です。
・設置条件や使用状況などで変化する光学特性を最適化する「オートキャリブレーション機能」※9を搭載。
※9:「オートキャリブレーション機能」を使用するには、市販の光学センサーと専用ソフトウェア、PC、LANケーブルが必要です。
・スクリーン特性によって生じる色のアンバランスを補正する「スクリーン補正モード」を搭載。
・壁に近づけての設置など、さまざまな設置環境に対応する後面吸気・前面排気を採用。
<商標について>
・「D-ILA」「e-shift」「BLU-Escent」「8K/e-shiftX」「8K/e-shift」「Frame Adapt HDR」「Theater Optimizer」「Clear Motion Drive」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
・HDR10+™ ロゴはHDR10+ Technologies, LLC の商標です。
・YoutubeTMは、Google Inc.の商標または登録商標です。
・HDMI (High‐Definition Multimedia Interface)とHDMIロゴは、HDMI Licensing. LLCの商標または登録商標です。
・その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
当社プレスリリースURL:https://www.victor.jp/news/2021/0913.html
製品ページURL:https://www.victor.jp/projector/sp/
本件に関するお問い合わせ先
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【報道関係窓口】 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
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