公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団のプレスリリース
2022年4月からの次期ホールオルガニストに、オルガニスト・作曲家の近藤 岳氏が就任いたします。近藤氏は演奏家として数多くの公演や教育プログラムを行っているだけでなく、オルガン作品が国際的なレパートリーになるなど、作曲家としても幅広い実績を有しています。横浜みなとみらいホールは近藤氏とともに、オルガンを通じた更なる音楽文化の普及や、次世代を担うオルガニストの育成に取り組んでまいります。https://mmh.yafjp.org/mmh/topics/2021/09/post-348.php
- ホールオルガニスト事業概要
近藤 岳(Photo:青柳 聡)
就任アーティスト:近藤 岳(こんどう・たけし)
オルガニスト、作・編曲家。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学別科オルガン科、同大学大学院修士課程修了。2006年文化庁新進芸術家海外研修員としてパリに留学。活躍は多岐に亘り、オルガンを中心としたジャンルの自作自演、コンサートホール、文化事業財団からの委嘱作品も数多い。2020年『オルガン奏法 パイプでしゃべろう! パイプで歌おう!』(道和書院)編著。2004年~2018年ミューザ川崎シンフォニーホールホールオルガニスト。現在東京藝術大学及び国立音楽大学非常勤講師。
期間:2022年4月~
主な活動内容:
① ホールオルガン事業の企画・出演・広報
② オルガニスト・インターンシップ・プログラムをはじめとする後進の育成
③ ホールオルガンのメンテナンス及びオルガン利用に関する管理業務
パイプオルガン”ルーシー”(Photo:Taira Tairadate)
- 就任にあたって
この度、2022年にリニューアルオープンする横浜みなとみらいホールのオルガニストに就任いたします、近藤 岳です。前任の三浦はつみさんを通じて、ご自身の退任後に、次期オルガニストをぜひ務めてもらえないだろうかと、身に余るお話をいただきました。
開館当初から、常にホールのオルガン事業を素晴らしく導いてこられた三浦さんのご功績は、誰にも真似できるものではありません。オルガン”ルーシー”と共に、いつも明るい光を指し示してくださりました。僕も様々な局面で、暖かなお心遣いやたくさんのご配慮をいただき、オルガニストとして得難い経験をこれまでに数多くさせていただきました。
お返事に際しては、ずいぶん迷いましたし、果たして本当にお役に立てるだろうか……という思いやプレッシャーが大きかったのですが、こんな光栄なお声がけを頂いたのであれば、それにお応えし、これまでの恩返しをしたい! と思い至り、正式にお話をお引き受けいたしました。
ホールのオルガニストに従事するのは、今回が初めてではありません。2004年7月から2018年3月末まで(途中留学期間がありましたが)、ミューザ川崎シンフォニーホールのオルガニストを11年ほど務めました。ミューザでは本当にたくさんの経験や学びを得て、いろいろなご縁に恵まれました。それらは僕にとってかけがえのない財産になっています。
思い返しますと、横浜みなとみらいホールの”ルーシー”に初めて触れたのは、ミューザ時代からさらに遡り、僕がまだ大学院に在籍していた頃だったと記憶しています。おののくほどの存在感に圧倒され、自分がまだまだ未熟すぎて、正直「敵わない」と感じたのを今でも鮮明に覚えています。あれからだいぶ時間は経ちましたが、40代後半を迎えた今、やっとルーシーと真正面から向き合えるようになってきたと感じています。
来年2022年のリニューアルオープンを経て、2023年にホールは開館25周年、”ルーシー”も25歳、そして僕は50歳となります。「人生の後半戦は、横浜で。」……きっと僕にとって最後のホールオルガニスト職になるだろう、そんな思いでおります。ですので、これまでの音楽経験を存分に活かし、三浦さんから受け継いだバトンをしっかりと手にし、「人」と「オルガン」と「音楽」をつなぐたくさんの素敵なことを、ホールから、横浜から、発信して参りたいと思います。どうぞご期待ください!
- 出演予定公演
パイプオルガンと横浜の街 2021「近藤 岳 オルガン・コンサート」
会場:カトリック山手教会
日時:10月24日(日)(1)14:30~15:00 (2)16:00~16:30
チケット:無料(既に予定枚数終了)
お問合せ:横浜みなとみらいホール仮事務所チケットセンター 045-682-2000(祝日除く月~木 11:00-16:00)
詳細:https://mmh.yafjp.org/mmh/recommend/2021/10/yoc-2021.php