AI技術を活用した、音楽レーベル向け音楽ダッシュボードサービス「ongabox」β版を開発

オンガラボ株式会社のプレスリリース

 オンガラボ株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤博之、以下「オンガラボ」)は、AI技術を活用することで、音楽レーベルが楽曲のプロモーションや管理を効率的に行える音楽ダッシュボードサービス「ongabox(オンガボックス)」β版を開発しました。
 音楽レーベルが自社の楽曲カタログ(音源ファイル、メタデータ)を「ongabox」に登録すると、その音楽を自動解析する技術を使った音楽印象検索機能により、例えばヒット曲等に印象(曲調や雰囲気)が近い自社の楽曲を探すことができます。これにより、人間の記憶に頼らずに、音楽レーベルが保有する多数の楽曲カタログの中から、タイムリーにプレイリストを制作して楽曲をプロモーションしたり、利用を広げたりすることが可能になります。
 「ongabox」は、まずはクローズドβ版としてサービス提供を開始し、サービスをご利用の音楽レーベルの皆さまのご意見を伺いながら、既存性能の向上と新たな機能追加を進めていきます。AI技術を活用した新たな楽曲プロモーション・管理サービスにご関心のある皆さまからのお申込みをお待ちしています。

図1:音楽ダッシュボードサービス「ongabox(オンガボックス)」β版の画面表示例図1:音楽ダッシュボードサービス「ongabox(オンガボックス)」β版の画面表示例

 

  • 開発の背景

 音楽配信や音楽ストリーミングサービスの普及によって、音楽は自国中心の物流から、グローバルなデジタル流通に規模が広がってきました。日本の音楽レーベルやアーティストにとって、自分達の音楽を、日本国内のリスナーだけでなくグローバルなリスナーから如何に見つけてもらえるかが重要視されるようになってきています。これにより、自社楽曲が含まれる効果的なプレイリストを自ら制作して公開することや、人気のプレイリストに売り込み(ピッチング)をすることがプロモーション活動で大切になっています。さらに、2020年に松原みき『真夜中のドア』(1979)がグローバルにヒットしたように、過去より蓄積された膨大な楽曲の中にも、いま充分に魅力のある楽曲が存在するはずです。このような膨大な楽曲(音楽原盤)を人間の記憶力だけを頼りにプロモーションしたり管理したりすることは困難です。
 そこでオンガラボでは、膨大な楽曲同士の印象(曲調や雰囲気)の近さをコンピュータが自動解析できる基盤AI技術に基づいて、音楽の検索・発見・管理を効率よく行うための音楽ダッシュボードサービス「ongabox」β版を開発しました。今後、音楽レーベル等からのご意見を踏まえて開発を進め、正式リリース予定です。
 

  • 「ongabox」β版の主な機能

1.音楽印象検索機能
 ある楽曲を指定して検索すると、それに音楽的な印象が近い自社楽曲を自動的に見つけて一覧表示できる機能です。自社の楽曲カタログとして、楽曲の音源ファイル(MP3 ファイル等)とそのメタデータを「ongabox」に登録すると、それらの楽曲同士の印象の近さが自動的に解析され、検索が可能になります。国立研究開発法人 産業技術総合研究所が研究開発した類似楽曲検索技術を活用して実現しています。
 さらに、動画共有サービスに投稿されている楽曲や、視聴ランキング上位の楽曲を指定して検索する機能も備えています。検索時にメロディが同一であるかどうかは考慮しておらず、音楽的な印象が近い楽曲を検索できるため、ある曲がヒットしているときにそれに曲調や雰囲気が近い自社楽曲を発見する目的等に利用できます。

図2:「ongabox」β版の音楽印象検索機能の画面表示例図2:「ongabox」β版の音楽印象検索機能の画面表示例

2.プレイリスト制作支援機能
 音楽印象検索機能を利用しながら、見つけ出した楽曲をプレイリストに追加して編集できる機能です。プロモーション用のプレイリストを「ongabox」上で直接制作する目的等で利用できます。

図3:「ongabox」β版のプレイリスト制作支援機能の画面表示例図3:「ongabox」β版のプレイリスト制作支援機能の画面表示例

3.ダッシュボード機能
 「ongabox」上で、自社の楽曲の音源ファイルとそのメタデータ(曲名、アーティスト名、画像データ等) を登録し、コンテンツ管理するための機能です。曲名やアーティスト名を指定する一般的なテキスト検索機能も備えています。自社の楽曲カタログとして、便利に一元管理する目的で利用できます。 

図4:「ongabox」β版のダッシュボード機能の画面表示例図4:「ongabox」β版のダッシュボード機能の画面表示例

 

  • 「ongabox」β版の利用に参加する方法 

 「ongabox」β版を利用して、使い勝手や機能についてご意見をいただける音楽レーベルの募集を2021年9月29日より開始しました。応募すると、音楽印象検索機能や、プレイリスト制作支援機能、ダッシュボード機能等のβ版を無償で利用でき、実際のプロモーション活動やプレイリスト制作等の場面でご活用いただけます。ご希望の音楽レーベルの皆さまは、 https://ongalab.com からお申し込みください。
 

  • 会社情報

会社名: オンガラボ株式会社 (OngaLAB, Inc.)
代表取締役: 伊藤博之
所在地: 北海道札幌市
設立: 2020年12月
企業概要:
オンガラボ株式会社は、世界中で生まれ続けている膨大な楽曲に対して、人間に代わりコンピュータが聴いて自動解析・理解する「音楽理解技術」に関する研究開発と産業界での応用展開について取り組むスタートアップ企業です。当社の代表取締役には、いくつもの音楽技術製品やサービスを生んできたクリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役の伊藤博之が、取締役 CTO には、「音楽理解技術」研究の第一人者である国立研究開発法人 産業技術総合研究所 首席研究員の後藤真孝が各々就任(兼務)しているほか、OngaACCELプロジェクトのエンジニアらが参加しています。音楽理解技術等に基づいて、音楽の新たな価値を引き出すサービスを開発・提供すること等を通じて、音楽文化・音楽産業の発展に貢献します。
URL: https://ongalab.com

 

  • お問い合わせ先

オンガラボ株式会社 ongabox担当

 

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