日本と台湾の交流を文化で紡ぐイベント「Taiwan NOW」開催迫る

財団法人文化台湾基金会のプレスリリース

この度、財団法人文化台湾基金会と共催のアジアNOW実行委員会(代表:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)は、日本と台湾の文化交流そして親善をより深めることを目的に、両国のアーティストやクリエイター、デザイナーが参加する文化交流事業「Taiwan NOW」(台湾ナウ)を開催します。

アーティスト・林明弘(マイケル・リン) × 建築家・アトリエ・ワンの協働による大規模インスタレーション作品 《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》アーティスト・林明弘(マイケル・リン) × 建築家・アトリエ・ワンの協働による大規模インスタレーション作品 《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》

 

日本と台湾の交流の歴史は長く、特に文化芸術ではアート、パフォーマンス、映画、音楽など、これまで数多くのすぐれたコラボレーション作品が生まれています。本展は東京、バーチャル会場(オンライン)、そして台湾・高雄で開催され、両国を代表するアーティストやクリエイター、デザイナーによるプログラムを展開します。

「ともに花を咲かせよう」をコアコンセプトとし、芸術創作における深い綿密な対話と共作により、現実とフィクションの統合、リモート共演、創作アイディア等の共有などにより、来るべきポストコロナ時代にふさわしいプログラムを構築しました。

東京会場では台湾を代表する現代美術作家である林明弘(マイケル・リン)と、日本の建築界を牽引するアトリエ・ワンの協働による大規模インスタレーションを披露いたします。この作品は椅子やテーブル、ステージなどで構成された作品で、KITTE アトリウム1階にて設置され、ご来場いただいた方は作品を鑑賞するだけでなく、椅子、テーブルを使用することもできます。その他、インターメディアテクでは李明維(リー・ミンウェイ)パフォーマンス作品も披露します。

さらに、開催期間中の来場者向けに「週末限定!先着100名来場者キャンペーン」を実施します。土曜日、日曜日に東京会場のKITTE アトリウム1階へお越しいただいた先着100名様に、Taiwan NOWオリジナル福袋(ポーチ、コースター、マスクのセット)をプレゼントします。

 一方、バーチャル会場(オンライン)では台湾の音楽、演劇、映画など多様なアートを無料で楽しむことができるほか、台湾会場では現代美術と演劇において世界的に活躍するやなぎみわによる台湾オペラの上演など、日本と台湾が誇る最先端のアートを体験する機会となります。

【開催概要】

展覧会名: Taiwan NOW(台湾ナウ)
期間:     2021年10月30日(土)〜11月14日(日)/KITTE(東京・丸の内)、
          バーチャル会場(オンライン)、2021年12月25日(土)※予定/台湾・高雄
テーマ:    花と祝福
主催:       財団法人文化台湾基金会
共催:       アジアNOW実行委員会(代表:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
協力:       財団法人国家文化芸術基金会、台北駐日経済文化代表処・台湾文化センター、高雄市、
      衛武営国家芸術文化センター、東京大学総合研究博物館 JPタワー学術文化総合ミュージアム
      [インターメディアテク]、公益財団法人日本デザイン振興会
      リガーレ特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会 ほか
後援:       日本政府観光局(JNTO)ほか
助成:       台湾文化部
公式ウェブサイト: https://www.taiwannow.org

【本事業の主なプログラム】

1、メイン会場(東京)  
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)

日本初公開 展示作品
《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》  林明弘(マイケル・リン) × アトリエ・ワン       
東京会場(KITTE アトリウム1階)
(東京都千代田区丸の内2-7-2)
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)
時間:11時~20時(ただし10月30日のみ15時〜20時

アーティスト・林明弘(マイケル・リン) × 建築家・アトリエ・ワンの協働に よる大規模インスタレーション作品 《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》アーティスト・林明弘(マイケル・リン) × 建築家・アトリエ・ワンの協働に よる大規模インスタレーション作品 《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》

アーティスト・林明弘(マイケル・リン)と日本人建築家・アトリエ・ワンのコラボレーション作品。メイン会場であるKITTEアトリウムから構想を得たもので、テーブル、ベンチ、スツール、ステージで作品を構成。「Untitled Gathering」は、林明弘が2005年にスタートさせたシリーズ作品。作品デザインはアトリエ・ワン。テーブルとベンチ、スツール、ステージは決められた順序で並ぶと、連続性、装飾性のある模様を作り出す。一方で来場者は作品に触れることができるため、模様は周辺から内側に向かって崩れていく。好奇心を持った人や疲れた人がスツールを引いて腰かけた時、フォーマル、インフォーマルを問わず、様々な集まりがここで生まれる。

日本初演 オープニング特別ダンス公演
《浮花/フローティング・フラワーズ》 蔡博丞(ベンソン・ツァイ)
会期:10月30日(土) 時間:14時(招待制)/15時30分(観覧自由)の2回公演
会場:KITTE 1階アトリウム

《浮花/フローティング・フラワーズ》 蔡博丞(ベンソン・ツァイ)《浮花/フローティング・フラワーズ》 蔡博丞(ベンソン・ツァイ)

民間信仰にある灯籠流しのイメージをコンセプトに創られたこのダンスは、 新鋭の振付師である蔡博丞が、人生のステージの変遷や、悲しみや喜びに溢れた感情、自分ひとりでは成し遂げられなかった数々の瞬間など、人生におけるさまざまな体験を通して得られた感覚を表現したもの。『浮花/フローティング・フラワーズ』では、人生が存在する意義を問い直す。複雑に入り組んだ耐え難いほどの苦境を潜り込ませており、詩を書くのと同じように、この矛盾を淡々と、しなやかなスタイルで皮肉とユーモアによって解釈している」と語っている.ツァイの舞台は、アイロニーとユーモアにより、現実の困難な境遇にあり、人はどのように振る舞うのかを対比させる。

日本初公開 パフォーマンス作品
《如実曲径/私たちのラビリンス》 李明維(リー・ミンウェイ)
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)(月曜休館)
時間:14時〜17時(ただし10月30日のみ14時30分〜17時30分予定)
会場/主催:東京大学総合研究博物館 JPタワー学術文化総合ミュージアム [インターメディアテク]

(東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階)開館時間:11時~18時(金・土は20時まで)
協力:NPO法人ダンスアーカイヴ構想

《如実曲径/私たちのラビリンス》2015〜現在 2020年メトロポリタン美術館での様子 photo© Stephanie Berger《如実曲径/私たちのラビリンス》2015〜現在 2020年メトロポリタン美術館での様子 photo© Stephanie Berger

李のミャンマー旅行がきっかけとなり、作品のインスピレーションが沸いた。ミャンマーの人たちは、寺や神社、仏塔に入る前、履物を必ず脱ぐため、訪れる人に神聖な空間を感じてもらえるよう、ボランティアたちは掃除をおこたらない。作品では、ダンサーが心の中にある曲がりくねった道をたどるようにして展示場所を歩き、散らばった米をほうきで掃くように動かす。ダンサーの動きは来場者に影響されてしまうかもしれないが、常に静黙を保ち、周囲を感知しながら動き続ける。ダンサーが米の前に立ち、パフォーマンスを始めるとき、自分の内心世界と向き合う。それは花が咲き、満開となり、枯れるという一連の季節のリズムの中でゆったりとしたダンスと動きで体現している。この90分間の「パフォーマンス」は空間と同期し、心の中に咲く花はダンサーが見ている人に捧げる贈り物でもあり、ひとつの祈りの姿を示している。

<スペシャルプログラム>
・台湾の今を紹介するオンライントークイベント(無料)
ゲスト(予定):唐鳳(オードリー・タン)[デジタル担当大臣]ほか
(日時:2021年11月10日予定、要予約)、オンライン開催

・「渥美幸裕コンサート 〜邦楽2.0と台湾民謡〜」
(日時:2021年11月13日 開演14時、要予約、会場:東京国際フォーラム、主催:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
ギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーとして「伝統邦楽をワールドミュージックに」をコンセプトに活動する渥美幸裕氏。渥美氏の取り組みが評価され台湾の恆春(ヘンチュン)市に残る民謡のアレンジが任された。本公演では世界初となるアレンジ楽曲の披露からオリジナルの恆春民謡の紹介と共に、渥美氏が主宰する邦楽2.0のコンサートを行う。

<プレゼントキャンペーン>

「週末限定!先着100名来場者キャンペーン」
開催期間中の土曜、日曜にKITTE アトリウム1階にお越しいただいた先着100名様へ、Taiwan NOWオリジナル福袋をプレゼントします。「ともに花を咲かせよう」というコンセプトにふたつの国の絆をイメージしたメインビジュアルをモチーフにデザインしたポーチ、コースター、マスクがセットです。

開催日:10月30日(土)、31日(日)、11月6日(土)、
    7日(日)、13日(土)、14日(日)
時 間:11時~20時(ただし10月30日のみ15時〜20時)
    ※在庫なくなり次第、終了いたします。
場 所:KITTE アトリウム1階内プレゼント提供コーナー
対 象:KITTE アトリウム1階にご来場いただいた各日先着100名
内 容:Taiwan NOWオリジナル福袋セット(ポーチ、コースター、マスク)

2、バーチャル会場(オンライン)  
開設:10月30日(土)〜11月14日(日)

地理的な空間とキュレーションコンテンツに加え、台湾と日本での実際のパフォーマンスをリンクし、メインビジュアルへ発展させたバーチャルアトリウム:《みんなの花》がプロジェクトのエントランスとなる。そこから、それぞれバーチャルコンサートホール:《台湾人》音楽会、バーチャル劇場《三魂の途》、バーチャル映画館:台湾ウェイブへとつながる。(無料)

専用サイト│ https://virtual.taiwannow.org
10月30日(土)スタート―11月14日(日)まで

アトリウム
《みんなの花》 JL DESIGN × 呉仲倫(ウ・ヂォンルン)× 王希文(オーウェン・ワン)

バーチャル会場のオープニング作品。本展の展示のコンセプト「ともに花を咲かせよう」のもと、インタラクティブな体験を演出する。参加者は、バーチャルな花園の中をさまよいながら、没入型の音楽体験を楽しむとともに、色とりどりのフラッグや祈りの言葉に触れる。ダンサーの身体が要素となり「みんなの花」の映像が再構成され、花のようなパフォーマンスが繰り広げられた後の映像と音の饗宴を感じながら、次に続く展示場へと導かれる。
JL DESIGNは、「Projector inc.」田中耕一郎をクリエイティブ・コンサルタントに迎え、3D映像制作チーム「TMRRW STUDIO」、写真やアニメーションの背景を持つ映像ディレクター呉仲倫(ウ・ヂォンルン)、ダンスアートを日常生活に取り入れるダンスカンパニー「小事製作」、サウンドトラックから始め様々な音の可能性を模索し続ける音楽ディレクター王希文(オーウェン・ワン)、そしてバーチャルリアリティアートの分野に注力する「涅所開発/NAXS corp.」など、台湾や日本の様々な分野のクリエイターがコラボレーションし、鮮やかなバーチャルガーデンを作り上げた。

コンサートホール
時間:13時、15時、17時、19時、21時、23時
《台湾人》音楽会 李欣芸(シンシン・リー) × ムーンシャインアニメ × 王舒音(ドルチェ・ワン)

バーチャルコンサートでは、ポップス音楽の制作や映画のサウンドトラックとジャンルを越えて幅広く台湾で活躍する音楽ディレクター李欣芸(シンシン・リー)を迎え、台湾アーティストを軸に海、山、土地という3つのテーマを45分のプログラムを上演。台東の先住民族プユマ族出身歌手の昊恩(ハオウン)、女性3人のヴォーカル・トリオの南王姊妹花(ナンワン・シスターズ)、台湾の伝統音楽と現代西洋音楽を調和させる生祥楽隊(Sheng Xiang & Band)が台湾民謡や先住民族、客家の音楽作品を披露し、台湾島の声を紡いで、心からの祈りと感謝を伝える。

映像は、ムーンシャインアニメ/夢想動画とベテランのクリエイティブ・ディレクター王舒音(ドルチェ・ワン)が手掛ける。ディープ・スキャン・テクノロジーを用いミュージシャンの表情を捉え、それを楽曲と組み合わせ、アニメーションのアートワークには、曲のイメージ、台湾文化、自然の特徴が取り入れられている。テクノロジーとマルチメディアが融合した音楽体験に観客は浸り、この島の作品に耳を傾け、台湾人の豊かで多様な生活を目にする。

劇場
《三魂の途》張洪泰(アレックス・チャン)× 曾國宏(クォホーン・ツェン)

フリージャズ/実験音楽、映画音楽の作曲等で活躍する張洪泰とロマンチック・ポップ・バンド落日飛車(サンセット・ローラーコースター)のボーカリスト、ギタリストで活躍する曾国宏の共同作品。宇宙、歴史、文化、家族、個人の意識は、重なり合う現実についてのバーチャルな瞑想であり、世代を超えたデジタルの旅は、現在の世界を形成する様々な物語を彷彿とさせる。地政学的な利益はあるいは思想と意思と同様に、征服や侵入により、この世界を定義するのかもしれない。歴史的な過去に行われたことは、現在、そして未来へと続いており、それぞれの世代は、かつての出来事を再建/解体/構築しようとする。作品は、無限ループの中で意識が仮想的に変容する過程が設計されており、私たちが作り出す物語の本質、そしていかに私たちを自分自身の無限の繰り返しに束縛されているかを問いかけている。

映画館
《台湾ウェイブ》 NAXS corp. × デジタル芸術基金会

Taiwan NOWバーチャル会場のシステム構築、技術開発、導入を担当した「涅所開発/NAXS corp.」がオペレート。台湾から日本へと流れる黒潮をコンセプトに、「海流」をイメージした空間デザインを行った。流れつづける「海流」は、島々をつなぎ世代を超えて受け継がれ、祈りの伝承と旺盛な生命力を象徴する。上映作品は、映像、ショートフィルム、アニメーションの3部門で構成されており、映像は台湾におけるデジタルアートのパイオニアであるデジタル芸術基金会、ショートフィルムとアニメーション部門は蘇逸華(スー・イーホア)と林青萱(リン・チンシュエン)がキュレーターを担い、アイデンティティ、歴史、エスニシティの観点から、台湾の多様性と創造的なエネルギーを紹介し、台湾の特徴が色濃く反映された映像作品を選出。

3、台湾・高雄会場  
日時:12月25日(土)

衛武営国家芸術文化センターの野外劇場では、華やかなパフォーマンス《非凡な普通の人に》で幕が開き、日台のアーティストの共同制作による大型フラッグシップ制作、歌仔戲(ゴアァヒ)の新作《アフロディーテ 〜阿婆蘭(アポーラン)〜》の世界初演がフィナーレとなります。

世界初演 台湾オペラ作品      
《アフロディーテ 〜阿婆蘭(アポーラン)〜》日台合作 台湾歌仔戯 やなぎみわ(演出・脚本)
日時:2021年12月25日(土)19時30分 予定(無料、要予約)
会場:台湾・高雄会場(衛武営国家芸術文化センター)

賑やかな音楽にのせて、色とりどりの衣裳で演じる“台湾オペラ”とも呼ばれる「歌仔戯(ゴアァヒ)」。台湾で最も人気のある伝統戯曲であり台湾での発展を経て成立した唯一の演劇である。
本公演は、日本の美術家やなぎみわと、南台湾の歌仔戯3大劇団「秀琴(ショウキン)歌劇団」、「春美(チュンメイ)歌劇団」、「明華園(メイカエン)天字戯劇団」が手掛ける、現代アートの美学×オリジナル歌仔戯×蘭の移動式インスタレーションによる唯一無二の演劇となる。
歌仔戲の作詞家・脚本家の王友輝(ワン・ヨウフイ)、
作曲家の周以謙(チョウ・イチエン)、編曲の朱雲崧(ヂュー・ユンソン)、衣装デザイナーの靳萍萍(ジン・ピンピン)が創作に参加。台湾固有特有のコチョウラン阿婆蘭(アポーラン)を題材に歌仔戯という伝統芸能を通して「私たちと記憶」「私たちと歴史」「私たちと自然」という当代のアートにおける永遠のモチーフに挑む。
http://www.yanagimiwa.net

同時上演:若手現代サーカスアーティスト・楊世豪(ヤン・シーハオ)によるオープニング特別公演《非凡な普通の人に》

詳細はhttps://www.taiwannow.orgをご覧ください。

[ お知らせ ]

・2021年10月30日(土)13:30よりKITTE 1階アトリウムにて、ご招待制による開幕式を開催予定です。詳細は別途ご案内いたします。
・ご来場の際には、新型コロナウイルス感染症対策に関する諸規則の遵守をお願いいたします。
・開催内容は都合により変更になる場合があります。最新情報はウェブサイトにてご確認ください。

《一般からの問い合わせ先(平日10時-17時)》
台湾ナウ 運営事務局  E-MAIL info@taiwannow.org
TEL: 03-5823-2119(10月27日開設)
 

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