【新国立劇場】World Opera Day2021記念映像配信に新国立劇場オペラ研修所が登場します(10/25(月)17時配信開始)

文化庁のプレスリリース

新国立劇場オペラ研修所が記念映像プログラムに登場!
研修生の活動の様子と共に、上演頻度が稀少なオペラ・チマローザ作曲『悩める劇場支配人』の抜粋映像を全世界にお届けいたします。

毎年10月25日に世界的に開催されているオペラ・イベントであるWorld Opera Day(ワールド・オペラ・デー)。
今年のテーマのひとつである「将来のオペラ界を担う才能の発掘」にちなみ、世界7か所のオペラ研修所が主役の記念映像プログラムが開催され、そのトップバッターとして新国立劇場オペラ研修所が登場します。
各映像は、ヨーロッパ最大級のオペラ映像配信プラットフォームであるOperaVision上で無料配信されます。

World Opera Dayは、2019年に「オペラ・ヨーロッパ」「オペラ・アメリカ」「オペラ・ラティーノアメリカ」の提唱により発足され、以来、新国立劇場は毎年参加しています。
今回お届けする新国立劇場オペラ研修所の映像(約40分)では、そのカリキュラム紹介に加えて、コロナ禍における研修生たちの日々の奮闘の様子、さらに今年3月に修了公演として上演したチマローザ作曲『悩める劇場支配人』のハイライトをまとめてご覧いただけます。
オペラ研修所の活動の様子と共に、上演頻度が稀少なチマローザのオペラをお楽しみいただけるまたとない機会です。

東京からの配信に続いては、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、ポーランド、イタリアからも映像が届き、まさに世界中を巻き込んだオペラ漬けの一日となります。

オペラという芸術の素晴らしさを称える一日を、ぜひ次世代を担う歌手たちと共にお過ごしください。

文化庁委託事業「令和3年度戦略的芸術文化創造推進事業」
 

  • World Opera Day 2021記念映像配信 概要

 

 

■配信スケジュール・参加団体(都市名)
2021年10月25日(月)日本時間17時開始
17:00 東京 新国立劇場オペラ研修所
19:00 パリ オペラ・コミック座
21:00 ロンドン 英国ロイヤルオペラ
23:00 ハノーファー ハノーファー州立歌劇場

(10月26日(火)深夜)
1:00 アムステルダム オランダ国立オペラ
3:00 ワルシャワ ポーランド国立歌劇場
5:00 パルマ パルマ・ヴェルディフェスティバル(ローマ歌劇場研修プログラム所属生が参加)

■配信メディア
OperaVision:https://operavision.eu/en/library/features/world-opera-day-2021
新国立劇場ウェブサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/world-opera-day-2021/
配信後は6か月間、YouTubeのOperaVisionチャンネルにてご視聴可能です。
 

『悩める劇場支配人』写真:平田真璃『悩める劇場支配人』写真:平田真璃

新国立劇場オペラ研修所の配信映像(約40分)
日・英・独・仏語字幕付き

―オペラ研修所紹介映像

―2021年3月修了公演『悩める劇場支配人』ハイライト

2021年3月7日(日)収録 於:新国立劇場中劇場
全1幕 イタリア語上演

作曲: ドメニコ・チマローザ
台本: ジュゼッペ・マリーア・ディオダーティ
指揮: 辻 博之
演出・演技指導:  久垣秀典

[キャスト]
フィオルディスピーナ: 井口 侑奏(21期)
メルリーナ: 和田 悠花(21期)
ドラルバ: 杉山 沙織(23期)
ドン・ペリツォニオ: 仲田 尋一(21期)
ドン・クリソーボロ: 井上 大聞(21期)
ジェリンド: 増田 貴寛(21期)
ストラビーニオ: 森 翔梧(22期)
管弦楽: 新国立アカデミーアンサンブル
チェンバロ: 大藤玲子
 

  • ~新国立劇場オペラ研修所からご視聴の皆様へ~

この度、このような形でOperaVisionを通じ、世界中のオペラファンの皆様に、私たちオペラ研修所の活動をご紹介できることを非常に光栄に思います。

配信では、日々研修所で何が行われているのかをお見せするだけではなく、研修所所属のフレッシュな歌手たちによって上演された『悩める劇場支配人』も抜粋でお届けいたします。上演機会の少ないチマローザ作曲のこの作品は、皆様にも興味深くご視聴いただけるでしょう。

作品の原語タイトルにある”Angustie”すなわち「不安、憂慮」は、まさに今現在の社会に蔓延っているものです。不安が拭いきれない社会においても、研修生をはじめとした世界中の“Young Talents=若い才能”にはコロナ前と変わらず今後もゆるぎない活躍の機会が与えられるべきであり、そしてより良い環境が提供され続けられるべき、という思いを今回の映像に込めています。
 

  • 他海外参加団体の配信内容

―オペラ・コミック座フランス・パリ)Opéra Comique Paris
若手アーティストの起用についてユニークな視点を持ったソプラノ歌手Jodie Devos氏が、パリの若き才能を演奏も交えながら紹介します。劇場内の豪華絢爛なファヴァール・ホールを舞台に、専属の芸術教育プロジェクト:La Maîtrise Populaire所属の歌手たちも登場予定です。

英国ロイヤルオペライギリス・ロンドン)Royal Opera House Covent Garden
劇場専属の研修機関であるJette Parker Young Artists Programmeに所属する、次代の歌手たちの紹介映像が現地から生配信されます。普段見ることができない劇場の舞台裏も紹介される予定です。

―ハノーファー州立歌劇場(ドイツ・ハノーファー)Staatsoper Hannover
劇場専属のオペラ・スタジオとアンサンブルに所属する若手歌手3名が登場。彼らのオペラ歌手としての活動だけではなく、余暇の過ごし方などそのライフスタイルを紹介します。

オランダ国立オペラ(オランダ・アムステルダム)Dutch National Opera Amsterdam
最近オペラ・スタジオに入ったばかりの若手歌手たちに焦点をあて、オーディションに向けてのトレーニングの様子や、オランダ初演となる作品への稽古風景など、オペラ歌手としての大きな一歩を踏み出すにいたったストーリーをドキュメンタリー仕立てでご覧いただけます。

ポーランド国立歌劇場(ポーランド・ワルシャワ)Polish National Opera Warsaw
20~21世紀のポーランド人作曲家たちの作品の数々を集めたセミ・ステージ形式のコンサートを、オペラ・アカデミー所属の若い歌手たちによる演奏でお届けします。

―フェスティバル・ヴェルディ・パルマ(イタリア・パルマ)Teatro Regio Parma at Festival Verdi
 ローマ歌劇場(イタリア・ローマ)Teatro dell’Opera di Roma
フェスティバル・ヴェルディのプログラムとして上演された、歌手ひとり・観客ひとりだけのコンサートの様子を配信。ローマ歌劇場研修プログラムFabbrica所属の若手歌手が、『アイーダ』『オテロ』『リゴレット』の中から魂を吐露するような曲を、たったひとりの観客を教会の告解室に迎えて演奏します。
 

  • World Opera Day とは?

各大陸のオペラハウスが加盟する「オペラ・ヨーロッパ」「オペラ・アメリカ」「オペラ・ラティーノアメリカ」の提唱によって2019年に始まり、以来毎年10月25日に世界的に開催されているオペラ・イベントです。
World Opera Dayはオペラの素晴らしさを称えるお祝いであるとともに、社会におけるオペラの力、価値を認識する機会でもあります。10月25日にはこの趣旨に賛同したオペラハウス、カンパニーが様々な催しを行い、また、ソーシャルメディア(SNS)でもキャンペーンが展開されます。

今年のWorld Opera Day2021は、「Reboot=再生」をスローガンとして掲げ、次の3つをテーマにオンラインを中心としてイベントが展開されます。
・Green Opera:オペラ界における持続可能性
・Equal Opportunities:多様性に適応した機会の均等
・Jobs for the next generation of talent:将来のオペラ界を担う才能の発掘

1年以上にわたって、世界中のオペラハウスやオペラ団体がその活動の停止・自粛を余儀なくされ、従来の公演形態の見直しや、新たな上演モデルの検証などが行われました。このことから、社会におけるオペラの価値の“再生”が、今年のスローガンとなりました。

新国立劇場オペラ研修所が参加する記念映像配信の他にも、今年のテーマに沿った歌劇場からのビデオや、コンサート映像、ウェビナーなどが同日に配信・開催されます。
オペラにまつわるご自身のエピソードや、これからのオペラ界に期待することなどSNSにご投稿いただき、多くの皆様とこの日をお祝いできることを楽しみにしています。

ハッシュタグ:#worldoperaday #operavision
World Opera Day 公式サイト:https://www.worldoperaday.com/
 

  • 新国立劇場オペラ研修所について (所長:永井和子)

新国立劇場オペラ研修所 写真:平田真璃新国立劇場オペラ研修所 写真:平田真璃

オペラ研修所は、プロのオペラ歌手を目指している人の研修機関として、平成10年(1998年)4月に開設され、高倍率の選考試験を突破した才能豊かな15名の歌手たちが、3年間の研修に励んでいます。
国内外の一流講師陣による歌唱レッスンはもとより、演技や発声法の実践的な演習、諸外国語習得のための授業など、オペラ歌手に不可欠な知識と教養を身につけるための多様な研修を行っています。

また、2016年4月に創設された「新国立劇場若手オペラ歌手育成事業支援ANAスカラシップ」による海外研修の充実により、海外での貴重な経験が可能となっています。
修了生は新国立劇場への出演はもちろん、海外歌劇場へのデビューを果たし、国内外のオペラ・カンパニーなどで広く活躍をしています。
オペラ研修所ウェブサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/training/
 

  • 新国立劇場について

新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラパレス、中劇場、小劇場の3つの劇場を活用し、年間約300ステージの世界水準の主催公演を行っています。

所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
https://www.nntt.jac.go.jp/

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