異常気象や人口爆発の解決策を示す『2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか』、ゲノム工学やAI兵器の進化に警鐘を鳴らす『2030 未来への分岐点 Ⅱ テクノロジーは神か悪魔か』が発売

株式会社NHK出版のプレスリリース

 飽くなき資源の大量消費、人口爆発と食料問題、そして加速する温暖化……人類の活動は地球の運命を左右し始めている。さらにはAIやバイオ工学など止めどなく進化を続けるテクノロジーも、使い方を誤れば人類にとって大きなリスクになる可能性を孕んでいる。私たちが直面する、こうした世界的な課題において重大な分岐点となると言われているのが、2030年。つまり私たちがこの10年、これらの問題にどう向き合うかが人類の未来を決定づけるほど重要になる――。
 こうしたメッセージを発信し、大きな注目を浴びたNHKスペシャル・シリーズ「2030 未来への分岐点」(2021年1月~7月、全5回放送)。同シリーズの書籍化『2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか』(NHK出版、2021年9月28日刊)、『2030 未来への分岐点 Ⅱ テクノロジーは神か悪魔か』(NHK出版、2021年11月27日刊)では、抜き差しならない事態の最前線ルポや、〈世界の賢者〉たちへのインタビューなどの取材成果から、“その先にある未来”を探ります。

 

  • 『2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか』は、〈Season1〉3回の放送内容を収載。

「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」(2021年1月9日放送)、「飽食の悪夢 水・食料クライシス」(2021年2月7日放送)、「プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界」(2021年2月28日放送)を基にした3部構成で、地球温暖化、食料危機、プラスチック汚染を取り上げます。
 世界トップクラスの科学者、現場で課題解決に取り組む専門家、卓越した発想力を武器に行動する若きイノヴェイターなど、〈世界の賢者〉へのロングインタビュー6本が読みどころです。環境問題やSDGsに深い関心を払い、発信を続けてきたジャーナリストの国谷裕子氏がインタビュアーを務めます。

  • 『2030 未来への分岐点 Ⅱ テクノロジーは神か悪魔か』は、〈Season2〉2回の放送内容を収載。

「“神の領域”への挑戦 ゲノムテクノロジーの光と影」(2021年6月6日放送)、「AI戦争 果てなき恐怖」(2021年7月11日放送)を基にした2部構成で、ゲノムテクノロジーとAIの軍事利用を取り上げます。
 ロングインタビュー6本には、国連を舞台に世界平和実現に向けた枠組みづくりに挑む中満泉・国連事務次長をはじめ、世界トップクラスの科学者、元米軍高官などが登場。インタビュアーを務めるのは、マサチューセッツ工科大学のメディアラボでの勤務経験があり、科学と芸術、二つの領域を横断しながら活動を続けるスプツニ子!氏です。

▼各テーマは、まず番組ディレクター執筆のレポート「いま何が起きているのか」で、問題の核心を徹底解説。インタビューに続く「未来への展望」では、若者たちの取り組みをはじめ、世界各地で起きている変革の波を取り上げ、解決策として提示します。

 2030年――。
 さまざまな未来予測は、人類の築き上げてきた文明がターニングポイントを迎えると告げています。コロナ・パンデミックを経験したいま、人類は“これまで通ってきた道”をそのまま突き進み、“暗黒の未来”へと向かうのか、それとも新たな世界を実現できるのか。本書を通し、まだ見ぬ人類の未来について共に考えましょう。

 

  • 『2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか』構成

はじめに

第1部 灼熱の星、地球
 いま何が起きているのか 暴走する温暖化――「脱炭素」への挑戦
 インタビュー1
 ヨハン・ロックストローム――地球の臨界点はどこにあるのか
 インタビュー2
 フランス・ティメルマンス――EUが構想する2050年の世界
 未来への展望 脱炭素へ舵を切る日本

第2部 飽食の悪夢
 いま何が起きているのか 飽食と飢餓のあいだで――食料システムの脆弱性を問う
 インタビュー1
 デイビッド・ビーズリー――食料を“平和のための武器”に
 インタビュー2
 クレイグ・ハンソン――持続可能な食料システムへの転換を
 未来への展望 食料システム改革への挑戦――「食べる」という行為を見直す

第3部 プラスチック汚染の脅威
 いま何が起きているのか 大量消費社会の限界
 インタビュー1
 メラティ・ワイゼン――若者に力を与えれば、変化は加速する
 インタビュー2
 トム・ザッキー――社会から「ごみ」という概念をなくしたい
 未来への展望 “プラスチック依存社会”からの脱却を目指して

特別寄稿 国谷裕子――未来へ向けて大きな選択を

主な参考文献
 

  • 『2030 未来への分岐点 Ⅱ テクノロジーは神か悪魔か』構成

はじめに

第1部 ゲノムテクノロジーの光と影
 いま何が起きているのか 中国ゲノム編集の蠢動を追う
 インタビュー1
 島薗 進――倫理を置き去りにして、テクノロジーを進めるべきではない
 インタビュー2
 ジョージ・チャーチ――テクノロジーを無条件に拒否するなら、未来はない
 インタビュー3
 エルヴェ・シュネイヴェス――ゲノム編集はいまだ不確実であり、私たちはいまだ無知である
 未来への展望 “神の業”は人類に委ねられた

第2部 AI戦争 果てなき恐怖
 いま何が起きているのか AI軍事利用、最前線からの報告
 インタビュー1
 ウィル・ローパー――アメリカAI軍事戦略のすべて
 インタビュー2
 ニック・ボストロム――AIへの技術的移行はいかになされるべきか
 インタビュー3
 中満 泉――「新しい戦争」の現実と国連の理念
 未来への展望 未知なる脅威とどう向き合うか

特別寄稿 スプツニ子!――多様性が私たちの未来をつくる

主な参考文献
 

  • 商品情報

『2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか』
出版社:NHK出版
発売日:2021年9月28日
定価:1,540円(本体1,400円)
判型:四六判
ページ数:282ページ
ISBN:978-4-14-081873-2
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140818735/

 

『2030 未来への分岐点 Ⅱ テクノロジーは神か悪魔か』
出版社:NHK出版
発売日:2021年11月27日
定価:1,540円(本体1,400円)
判型:四六判
ページ数:262ページ
ISBN:978-4-14-081880-0
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140818808/

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。