濱口竜介、湯浅政明、林海象、佐藤零郎監督がミニシアターの魅力を語る!ミニシアター地域交流上映会開催

横浜シネマネットワークのプレスリリース

 この度、横浜シネマネットワークは、2021年12月19日(日)、20日(月)、26日(日)に、横浜と大阪、京都、神戸のミニシアターとの地域交流上映会を開催いたします。
 全国にある特色豊かなミニシアター。それぞれの街の文化を活かしながら、地域に根差した運営をしています。このイベントでは映画・映画館を通じた交流上映会を行うことで、それぞれの街の魅力の発信を目指しています。
 最初の交流は、2021年1月と3月に広島県のシネマ尾道とシネマ・ジャック&ベティにて実現しました。
 2回目となる今回は、関西のミニシアターシーンを盛り上げているシネ・ヌーヴォ(大阪)、京都みなみ会館、元町映画館(神戸)と、12月21日に開館30周年を迎えるシネマ・ジャック&ベティ(横浜)がそれぞれの劇場にゆかりの深い作品とともに相互訪問し、上映と支配人&作品ゲストを交えてのトークショーを行うことで、それぞれの劇場の個性や哲学そして街の魅力を発信します。

 

 

シネ・ヌーヴォ(大阪)の山崎紀子支配人のセレクトは、2010年に支配人が同席した上映会から生まれた「月夜釜合戦」。再開発の波が押し寄せる街を舞台にした本作を題材に大阪の人情について佐藤零郎監督、主演の川瀬陽太さんと語ります。

京都みなみ会館の吉田由利香館長は、森見登美彦×上田誠×湯浅政明のコラボ作品『夜は短し歩けよ乙女』をセレクトしました。同じく京都を舞台にした「四畳半神話大系」も手掛けた湯浅政明監督とともに観光地ではない素顔の京都の魅力を語ります。

元町映画館(神戸)、林未来支配人は、『ドライブ・マイ・カー』でカンヌ映画祭4冠を獲得した濱口竜介監督が神戸で制作した『ハッピーアワー』をセレクト。『ドライブ・マイ・カー』の主人公と同様に招聘作家として訪問した神戸でワークショップを重ねて制作された本作に、街がどのような影響を与えたのかを明らかにします。

シネマ・ジャック&ベティ(横浜)の梶原俊幸支配人のセレクトは、黄金町の映画館に事務所を構えた私立探偵濱マイクが活躍する『我が人生最悪の時』。林海象監督、横浜シネマリンの八幡温子支配人、横浜シネマネットワーク実行委員長の福島成人と映画の街ヨコハマの魅力を語ります。

また、19日にはシネ・ヌーヴォ 山崎支配人、京都みなみ会館 吉田館長、元町映画館 林支配人によるクロストークを実施。劇場運営の悲喜こもごものエピソードや、関西のミニシアターを盛り上げるための取り組みについて語ります。

12月19日(日) @横浜シネマ・ジャック&ベティ
14:40~ 「月夜釜合戦」
川瀨陽太さん、佐藤零郎監督、山崎紀子(シネ・ヌーヴォ 支配人)

17:45~ 「夜は短し歩けよ乙女」
湯浅政明監督、吉田由利香(京都みなみ会館 館長)

20:00~ 関西3館 支配人・館長によるスペシャルトークショー
※交流上映会のチケット
で入場無料(自由席、お席は17:45 回のお客様優先)

12月20日(月) @横浜シネマ・ジャック&ベティ
13:00~ 「ハッピーアワー」
濱口竜介監督(リモートにて登壇)、林未来(元町映画館 支配人)

 

 

 

 

12月26日(日) @大阪 シネヌーヴォ
12:40~ 「我が人生最悪の時」
林海象監督、梶原俊幸(横浜シネマ・ジャック&ベティ支配人)、八幡温子(横浜シネマリン支配人)、福島成人(ヨコハマ・フットボール映画祭実行委員長、横浜シネマネットワーク実行委員長)
 

チケット情報
一般1500円、学生・シニア1100円、会員1000円
「ハッピーアワー」のみ一律3600円、会員3000円
シネマ・ジャック&ベティ開催分はオンライン・窓口共に3日前から発売。
シネ・ヌーヴォ開催分はオンライン・窓口共に1週間前から発売。

※会員割引は、シネマ・ジャック&ベティ、大阪シネ・ヌーヴォ、京都みなみ会館の会員証、元町映画館のポイントカード、および全国ミニシアター相互割引が対象となります。

主  催   横浜シネマネットワーク実行委員会、
共  催   一般社団法人コミュニティシネマセンター
協  力   シネ・ヌーヴォ、京都みなみ会館、元町映画館
日程会場:

2021年12月19日(日)20日(月)横浜シネマ・ジャック&ベティ
2021年12月26日(月)大阪シネ・ヌーヴォ

助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト 2021
文化庁「ARTS for the Future!」補助対象事業

 

12月19日(日)14:40~ @横浜シネマ・ジャック&ベティ
「月夜釜合戦」

★上映後、トークショー(45分予定)
登壇者:川瀨陽太さん、佐藤零郎監督、山崎紀子(シネ・ヌーヴォ 支配人)
司会:矢田部吉彦(映画祭プログラマー)

<山崎支配人コメント>
監督の佐藤零郎が所属するNDS(中崎町ドキュメンタリースペース)とNDU(日本ドキュメンタリストユニオン)の2010年の共同上映会は驚きと熱気と興奮に包まれ、伝説になりました。そこで発表された「次は劇映画や!」。紆余曲折は経たけれど2017年に完成した『月夜釜合戦』の熱はまだまだ冷める気配はありません。ぜひ観てください。

<作品情報>
古典落語「釜泥」をベースに、再開発の波が押し寄せる大阪・釜ヶ崎で繰り広げられる騒動を描いた人情喜劇。釜ヶ崎を牛耳るヤクザ・釜足組の「盃のお釜」が盗まれた。見つけ出すために釜足組が寄せ屋でお釜を買い占めたため、お釜の値段が高騰してしまう。私娼窟の用心棒・大洞はお釜が高値で売れることを知り、街中のお釜を盗み出す。やがて騒動は炊き出しの「大釜」を巡って活動家グループとの抗争にまで発展し、巻き込まれた大洞は月夜の大釜争奪戦に加わる羽目になってしまう。出演は「ローリング」の川瀬陽太、「お盆の弟」の渋川清彦ほか。ドキュメンタリー映画「長居青春酔夢歌」の佐藤零郎監督がメガホンをとった。

2017年/115分/映画「月夜釜合戦」製作委員会
監督・脚本:佐藤零郎  出演:太田直里、川瀬陽太、門戸紡、渋川清彦、カズ、西山真来

<シネ・ヌーヴォ プロフィール>
シネ・ヌーヴォは全国の映画ファンの出資により1997年に大阪のしたまち・九条にオープンしました。水中映画館をテーマに劇団・維新派が内装と玄関オブジェを手がけ、非日常空間を演出。独自に企画する特集上映を柱にアート系、インディペンデント映画、社会派ドキュメンタリーを日々上映しています。2022年1月には【生誕100年 映画監督 三隅研次】、2月には【没後30年 小川紳介全作品上映】(仮題)を開催します。

 

12月19日(日)17:45~ @横浜シネマ・ジャック&ベティ
「夜は短し歩けよ乙女」
★上映後、トークショー(30分予定)
登壇者:湯浅政明監督、吉田由利香(京都みなみ会館 館長)

司会:矢田部吉彦(映画祭プログラマー)
<吉田館長コメント>

森見登美彦×上田誠×湯浅政明がおくる、観光地としてではない、京都の(ある種の)リアル。完全なファンタジーでフィクションだけれど、京都ってこういう所あるある!を見事なアニメーションで堪能頂けます。旧館時、「四畳半神話大系」一挙オールナイト上映を行った夜、湯浅監督と壇上で巨大カステラを食べた事は忘れられません。

<作品情報>
「四畳半神話大系」「有頂天家族」などで知られる人気作家・森見登美彦の初期ベストセラー作品で、黒髪の乙女に思いを寄せる冴えない大学生の物語をユーモラスに描いた「夜は短し歩けよ乙女」をアニメーション映画化。監督は、テレビアニメ化された「四畳半神話大系」や「マインド・ゲーム」「ピンポン THE ANIMATION」など独特な表現手法のアニメ作品で人気の湯浅政明。同じく「四畳半神話大系」も手がけた、劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠が脚本を担当。シンガーソングライターのほか、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで役者としても人気の星野源が、主人公の声を担当した。所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱く大学生の「先輩」は、「なるべく彼女の目に留まる」ことを目的とした「ナカメ作戦」を実行する日々を送っていた。個性豊かな仲間が巻き起こす珍事件に巻き込まれながら季節はめぐっていくが、黒髪の乙女との関係は外堀を埋めるばかりでなかなか進展せず……。

2017年/93分/東宝映像事業部
監督:湯浅政明  原作:森見登美彦 脚本:上田誠
出演:星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次、中井和哉、甲斐田裕子

<京都みなみ会館 プロフィール>
当館は1963年に邦画の封切館として開館し、90年代以降はミニシアターとして映画を上映し続けて参りました。2018年3月に建物の老朽化で一時休館し、2019年8月には旧館の北側に場所を移しリニューアルオープン。 新しく3スクリーンを備えた劇場として再出発しております。 35mmフィルム上映も定期的に行い、イベント上映なども頻繁に開催しています。毎月恒例の怪獣映画や・音楽ライブにオールナイト上映など、日々雑多に営業中です!

 

12月19日(日)20:00~ @横浜シネマ・ジャック&ベティ
関西3館 支配人・館長によるスペシャルトークショー
登壇者:山崎紀子(シネ・ヌーヴォ 支配人)、吉田由利香(京都みなみ会館 館長)、林未来(元町映画館 支配人)
※交流上映会のチケットで入場無料(自由席、お席は17:45 回のお客様優先)
司会:矢田部吉彦(映画祭プログラマー)

 

<関西ミニシアターの取り組み>
京都・大阪・神戸は距離的にも行き来しやすく、普段から顔を突き合わせて上映作品や連携企画の情報共有を行い、業界が大きく揺れたデジタルシネマ問題などを乗り越えてきました。そんな関係の中から2018年、インディペンデント映画とミニシアターの活性を目標にした「次世代映画ショーケース」が誕生。そして2020年コロナ禍での危機感から声をあげた「Save our local cinemas」は多くの方の呼びかけとご支援により、参加13館の休館時期を支えていただきました。

 

12月20日(月)13:00~ @横浜シネマ・ジャック&ベティ
「ハッピーアワー」
★上映後、トークショー(45分予定)
登壇者:濱口竜介監督(リモートにて登壇)、林未来(元町映画館 支配人)
司会:矢田部吉彦(映画祭プログラマー)

<林支配人コメント>
2015年に公開して以来、映画『ハッピーアワー』は私にとって旧友のような存在になってきました。「これ、純が好きそう」「こんなこと言ったらあかりにシバかれる」なんて瞬間が自分の日々にあり、あかり、桜子、芙美、純の人生はまだこの神戸で続いている気がしています。人生に寄り添ってくれる4人の女性の物語を、ぜひご覧ください。

<作品情報>
演技経験のない4人の女性を主演に、ごく普通の30代後半の女性たちが抱える不安や悩みを、総時間317分の緊迫感あふれるドラマとして描いた。映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作「親密さ」や、東北記録映画3部作(「なみのおと」「なみのこえ」「うたうひと」)など挑戦的な作品作りを続ける濱口竜介監督が手がけ、スイスの第68回ロカルノ国際映画祭で、主演4人が最優秀女優賞を受賞した。30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。しかし、純が1年にわたる離婚協議を隠していたことが発覚。そのことで動揺した4人は、つかの間の慰めにと有馬温泉へ旅行にでかけ、楽しい時間を過ごすが……。

2015年/317分/神戸ワークショップシネマプロジェクト
監督:濱口竜介  出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら、申芳夫、三浦博之さん

<元町映画館 プロフィール>
元町映画館は、次々とミニシアターが姿を消していくなか「このままでは好きな映画を観る場所がなくなる!」と危機感に衝き動かされたひとりの映画好きを発起人に、映画ファンたちがお金を出し合って2010年8月にオープンしました。不朽の名作からカルトすぎる迷作まで、何でもアリの多様なラインナップが特徴です。上映作品に合わせたイベント企画も多数開催、「映画+α」の愉しみをお届けしたい!と日々奮闘中。

12月26日(日)12:40~ @大阪 シネヌーヴォ
「我が人生最悪の時」
★上映後、トークショー(45分予定)
登壇者:林海象監督、梶原俊幸(横浜シネマ・ジャック&ベティ支配人)、八幡温子(横浜シネマリン支配人)、福島成人(ヨコハマ・フットボール映画祭実行委員長、横浜シネマネットワーク実行委員長)

<梶原支配人コメント>
我々が、ジャック&ベティを引き継いだ理由の一つは「私立探偵 濱マイク」の舞台にもなった横浜・黄金町に映画館を残し続けたいと思ったからです。人気は根強く、2013 年の「私立探偵 濱マイク 大回顧展」には、全国からファンが駆け付け、イセザキモール周辺は映画の街の賑わいを取り戻していました。横浜日劇なき今、「濱マイク」には、いつでもジャック&ベティに帰ってきてほしいと願っています!

<作品情報>
横浜を舞台に、友人の兄の消息を調べることになった私立探偵が、事件に巻き込まれる様を描く無国籍風アクション。″私立探偵マイクシリーズ第一弾″と銘打たれたもので、「アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポン」の企画・原案・プロデュースを経た林海象が台湾のスタッフの協力を得て監督。脚本は林と「無敵のハンディキャップ」の監督天願大介、撮影監督は「獅子王たちの最后」の長田勇市が担当。

横浜・黄金町。映画館の2階に事務所を構える探偵・濱マイクは、ケンカから助けた台湾人の楊海平に日本にいる兄の捜索を依頼される。マイクはタクシー運転手の旧友・星野と共に捜査を進めていくが、背景にアジア系外国人で構成されている黒狗会と台湾マフィアの抗争があること、その組員の一人が海平の兄であることが分かる。師匠の宍戸と妹の茜は深入りしないようマイクに忠告するが、彼は聞かなかった。だが海平の兄探しの話はカムフラージュで、彼は対立する黒狗会にいる兄を殺す立場であった。そのことを知ったマイクは海平をそのまま帰国させようとするが、組織の陰謀により海平は兄と争い、二人とも死んでしまう。何も出来なかったマイクはせめてもと台湾にいる海平の婚約者に指輪を届けるのだった。

1994年/92分/ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、佐野史郎、麿赤兒、塚本晋也、宍戸錠

 

<会場アクセス>
横浜 シネマ・ジャック&ベティ ・アクセス

〒231-0056 横浜市中区若葉町3-51
TEL 045-243-9800
https://www.jackandbetty.net/

 
大阪 シネ・ヌーヴォ
〒550-0027 大阪府大阪市西区九条1-20-24
TEL 06-6582-1416
http://cinenouveau.com/

<横浜シネマネットワークについて>
多様な映画が楽しめる街ヨコハマにようこそ!
明治・大正期、横浜では全国の映画館に先駆けて海外映画が「封切」公開され注目を集めました。現在も4つのミニシアターに加えて、ヨコハマ映画祭やフランス映画祭横浜、ヨコハマ・フットボール映画祭、横浜キネマ倶楽部などさまざま映画祭、上映会が開催されています。横浜シネマネットワークはそんな映画を愛する人々が集まり、独自の上映企画で、映画の街ヨコハマの魅力を発信しています。

 

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