株式会社キューブのプレスリリース
いよいよ本格的に始まった、『長岡米百俵フェス~花火と食と音楽と~2021』。
モニターに流れる「ようこそ 米フェス延期公演へ! 輝ける2022年を迎えるために、今日を精一杯楽しみましょう」というメッセージを見ていると、心が沸き立ってくる。
本日から2日間、MCを担当するのは安東弘樹アナウンサーとファーストサマーウイカだ。以前も『米百俵フェス』に出演したことのあるウイカは、「冬の長岡にきたのは初めてなんですけど、寒い!」と雪国の冬に驚いている様子だった。
【トップバターはTEAM SHACHI】
トップバッターを任されたのは、 名古屋発のラウドポップユニット・TEAM SHACHI。グループ名がモニターに出ると、客席のあちこちでペンライトが光り出す。準備は万端だ。
1曲目の『抱きしめてアンセム』から、フルスロットル。途中で体操風ダンスがあったり、朝から集まった観客の体を動かそうという心遣いがうれしい。TEAM SHACHIはフロントの4人のかわいさに加えて、ホーンを担当する4人の“ブラス民”も一緒に踊るので、迫力溢れるステージングがカッコイイ!
『よろしく人類』では客席の人たちもメンバーに合わせて腕を振ったり手拍子を真似するなど、初見の人でも楽しめる仕掛けが満載だ。
『Rocket Queen』は当フェスのキュレーター・本間昭光氏が提供した楽曲で、私立中越高校吹奏楽部とコラボし、MVも当地で撮影したという長岡に縁のある曲でもある。今回は本間氏も参加する『米百俵スペシャルバンド』が現れて演奏を担当し、夢のコラボとなった。
【長岡で活動するフォーク・デュオ ひなた】
ここからは新潟で活動する2アーティストが登場。最初にステージへ上がったのは、昨日もMCとパフォーマンスで活躍した、長岡出身の従兄弟同士によるフォークデュオ・ひなた。
1曲目の『月と太陽』では「この星に生まれてよかった 長岡で出会えてよかった」と歌詞をアレンジし、これには地元民もにっこり。2曲目の『その命』は、「コロナ禍で減ってしまった献血をもっとしてもらおう」と、アピールする楽曲を県庁に頼まれ製作したという。彼らが地元に浸透していることがよく伝わるエピソードだ。
3曲目の『No Border』でギターの音響トラブルが発生するも、アカペラで歌い出す2人。その姿を見て、応援しようという気持ちを手拍子に乗せる観客。歌い終わると、ぴろんが「温かい気持ちをありがとう!」という言葉を返した。最後はひなたらしいほっこりソング『SMILE~相変わらずな日々の中で~』。彼らの振りに合わせて観客も手を高く上げて振る、その光景は稲穂が風に揺れるようだった。
【NGT48は新曲をライブ初披露】
お馴染みの登場SE『Overture』が流れ出すと、ペンライトを複数持ちする気合の入ったファンたちが立ち上がる。ご当地アイドル・NGT48の登場だ。映し出されたシルエットから、黒のリボンが胸元についた赤いワンピースに身を包んだメンバーがライトアップされた。
『Awesome』『みどりと森の運動公園』と連続して歌うと、メンバーが16人がそれぞれ自己紹介。この日MCを担当していた小越春花、昨日もMCやひなたと共演などで注目を集めた本間日陽、他にも中井りかや對馬優菜子などが顔をそろえた。
3rdシングル『春はどこから来るのか?』や5thシングル『シャーベットピンク』などのヒットチューン、昨日は本間日陽とひなたのコラボで歌った『Maxとき315号』のオリジナルバージョンも披露。16人のフォーメーションやダンスも見応えたっぷりだ。
ラストは、公演日の4日後に発売されるという最新シングル『ポンコツな君が好きだ』。なんとライブ初披露といううれしい情報つきだ。本曲のセンターを務めるのは、小越春花。「ポンコツ感溢れるポーズがポイント」とのことで、見どころ満載なダンスはぜひその目でも確かめて欲しい。
【松下洸平はドラマ最終回の翌日のステージ】
公演日の前日、出演していたドラマ『最愛』が最終回を迎えた松下洸平。今、最も旬な役者であり、アーティストとしての顔も持つ。彼がステージに登場すると先ほどまでとは一転、女性ファンが色めき立った。『STEP!』をかろやかに歌うと、この日長岡に到着したことを報告。「新幹線にボーッと乗っていて、ふと窓の外を見たら雪景色でした。雪の中、はるばる皆さんへ会いにきてよかった」と笑う。
俳優として活動しながら、今年の夏にメジャーデビューを果たした松下。
2曲目でメジャーデビューシングルの『つよがり』、次いでカップリングの『みんなが見てる空』を歌った。爽やかで、高い表現力を感じる彼の歌声は、俳優としての松下洸平を好きになったファンも魅了することだろう。
『彼方』を歌うと、ドラマ『最愛』の話題に。リアルタイムで最終回を見届けた彼は、「息ができなくなるかと思うくらい苦しくなりましたが…、いろんな愛の形があるんだと感じました」と感想を述べた。
最後に歌ったのは、12月22日にリリースするミニアルバムのリード曲『あなた』。ドラマティックな楽曲を聴きながら、涙を浮かべるファンもいた。
ここでMC2人と松下によるミニトーク。安東アナが「もう、ずるいぞ!」と感動を一風変わった表現で伝える(笑)。ミニアルバムは、発売タイミングも含めて「クリスマスプレゼントです」と松下。ウイカには「『ゴチ』(『ぐるぐるナインティナイン』の企画)、がんばって!」と励まされ、「来年も出られるよう、頑張ります」と決意を新たにする松下であった。
【SHE’Sの世界観で客席を魅了】
大阪出身の4人組ピアノロックバンド・SHE’Sは、どことなく南米の香りがする楽曲があったり、ボーダレスな雰囲気のあるロックサウンドを奏でる。
ピアノとギターを自ら演奏し、かつ自分の声も楽器のように自由自在に操るボーカル・井上竜馬の声が心地よい。『Masquerade』『Over You』の2曲を歌うと、ギターの服部栞汰から「長岡に初めて来られて、嬉しいです。好きなように楽しんでもらって、僕らも最高の思い出をつくって帰りたいなと思っています」というトークから『Higher』へと続いた。
『Letter』『Chained』と、ピアノソロのイントロで始まるエモーショナルな曲を2曲。ガラス細工のように儚く、美しい。そこから『追い風』『Blowing in the Wind』という曲の並びは、走り出して風を感じる
ようだ。ラストの『Dance With Me』でステージ上と客席は一体に。いつか突き抜ける青空の下の彼らも見てみたい、そんなふうに思わせてくれるバンドだった。
【OKAMOTO’Sは圧倒的迫力のステージ】
サウンドチェック中に「サウンドチェックがてら、1曲やってもいいですか」と、セットリストにないCMでおなじみの『Keep On Running』を演奏し、正式な登場前から場を盛り上げたOKAMOTO‘S。なんというサービス精神。正式な登場前に一度下がる彼らから、「また出てくるけど、初めて見たような感じで迎えてね」というお願いが(笑)。
そして、再…いや、ついに現れたOKAMOTO‘S。『Young Japanese』と『Picasso』を演奏すると、ハマ・オカモトから「皆さん、初めての演技がうまいですね」とお褒めの言葉が(笑)。
「9月にやるつもりだったセトリをそのまま持ってきたので、お楽しみに」とのことで、失われた時間を再度届けようとしてくれる。3曲目は『Welcome My Friend』と続いた。
メンバーの確かな演奏力と、ボーカル・オカモトショウのダイナミックなパフォーマンスで、圧倒的なライブを見せつける。観客の目を捉えて離さないのは、彼らならではだ。『Dance to Moonlight』からスラッと繋いだ『Band Music』は華やかなライティングで、より彼らの魅力を際立たせた。
「先日リリースしたアルバムに収録したんですが、聴いてほしいことを書きました」と披露したのは『Sprite』。その後、『BROTHER』へと続く。
最後に「全力をもう1曲、置いて帰ろうと思います」と『90’S TOKYO BOYS』で最高潮に。彼らのステージングは全てにおいてスケールがでかく、本人たちも観客も“音”を楽しんでいる感じだ。「俺たちはOKAMOTO‘Sだー!」とオカモトショウが絶叫し、ライブを終えた。
【観る人全員を魅了する木村カエラ】
『Butterfly』で始まった木村カエラのライブは、包容力のある彼女の声に温かく包まれているかのよう。『リルラリルハ』では観客もクラップ、楽しいひとときを過ごす。そこから3曲目『BEAT』へと続ける。
「(スノードームが)大好きで集めているんだけど、この曲をやろうと思ったら本当に今日雪が降ってびっくりした」と紹介した『Snowdome』から、続けて陽光の眩さを感じる『Sun shower」。木村カエラが描いた絵本を開いているみたいな感覚になる。
「みんなの笑顔が見たい!」という彼女の一番の願いを込めた曲『Magic Music』のサビでは、観客も一緒にジャンプ、ジャンプ!「フェスを見に来た」という気持ちが、より高まったのではないだろうか。最後は本人が大好きで、本間昭光氏のアレンジでリリースした、ミュージカル『アニー』の代表曲『Tomorrow』。木村カエラは私たちに光を与えて、帰っていった。
【サンプラザ中野くん・パッパラー河合、永遠のロック】
「日本で一番有名なロックナンバー、カッコ当社比!」と自ら紹介して歌い出したのは、確かに日本で一番有名なロックナンバーのひとつである『Runner (平成30年ver.)』。
サンプラザ中野くん・パッパラー河合のユニットで登場し、サンプラザ中野くんが普遍の名曲を熱唱する。2曲目の『月光』では、パッパラー河合ならではの風貌とのギャップ大ありの“泣きのギターソロ”が炸裂。
さらに、以前有吉弘行がテレビ番組の企画でユーラシア大陸を行った際、応援歌として制作した『旅人よ~The Longest Journey』や『涙2(LOVEヴァージョン)』、大ヒットした『リゾ・ラバ-resort lovers- 』などを繰り出し、会場を熱くする。ラストは、世代によっては涙必至の『大きな玉ねぎの下で (令和元年ver.)』。盛大な拍手の中、2人はパフォーマンスをやり切った。
【エンディングはテーマ曲を全出演者で!】
最後にこの日出演した全アーティストが『米百俵フェス』のテーマソング『輝き』を歌い、ライブは終了。
その後、国営越後丘陵公園で開催の長岡花火ウインターファンタジーの会場から、大型モニターで花火の生中継が行われた。今回の花火プログラムには、『米百俵フェス』のオリジナルもある。NPO法人YELL FOR CHILDREN JAPAN presents 東日本大震災10年「慰霊・復興・希望の花火」と、新潟大学附属長岡小学校の生徒が歌った米フェスのテーマソング『輝き』に載せた「米百俵フェスオリジナル超大型スターマイン『輝き』」が打ち上げられ、冬の夜空を彩った。そして最後は、長岡市民の心の支えとなっている「復興祈願花火フェニックス Jupiter」のウインターファンタジーバージョン。大きな不死鳥が夜空を舞い、誰もが満足した表情で帰路についた。
(文・篠崎美緒 写真・須佐写真事務所)
【長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜】
2022年は、10月7日、8日、9日の3日間の開催を予定しています!
来年は青空の下でお会いできるのを楽しみにしています!
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