大学生が企画・運営した「広島こわい映画祭2019」観客賞に「異し日にて」(松田彰監督)を選出

公立大学法人 県立広島大学のプレスリリース

1 「広島こわい映画祭2019」盛況のうち閉幕,初の「観客賞」選出
県立広島大学(広島市南区宇品東1-1-71)経営情報学部の矢澤利弘教授の研究室では,学生たちが実行委員会を組織して企画・運営する,全国でも珍しい映画祭「広島こわい映画祭2019」を11月30日,横川シネマ(広島市西区横川町3-1-12)で開催しました。今年で2回目となる映画祭は,ビジネスモデルを学ぶ授業の一環として行われ,学生たちと矢澤教授が資金を出し合い,出品作品を全国から公募。今年は昨年の10倍以上の67作品が集まり,学生たちが10作品を選び上映しました。全国からファンが集まり,動員数は昨年実績の1.5倍の約80人。最終回「カップケーキ」(張大尉監督による日中合作)は満席となる盛況ぶりで,黒字を確保することができました。 
今年は新たに,観客の皆さまによる投票で,最も人気があった作品に「観客賞」を授与。投票の結果,松田彰監督の「異し日にて」(あだしひにて)が受賞しました(写真右)。

2 「異し日にて」で受賞の松田彰監督が「とても自慢」

「異し日にて」は友人が行方不明と聞いて集まった4人の男女の1日の物語です。友人の無事を確認して別れていきますが,交錯する想いは互いを再び引き寄せる。おかしくて哀しい日を綴っていきます。松田彰監督(写真左)は1967年大分県生まれ、高校卒業と同時に自主映画制作を始め,これまでに国内外の映画祭で受賞経験のある新進気鋭の映画作家です。「異し日にて」は福岡インディペンデント映画祭でグランプリ(40分部門),米国でアジア系の作品が集う「ダラスアジアン映画祭」でも受賞しています。松田監督は「観客賞」受賞について次のようにコメントを寄せています。
「『ホラー』ではなく『こわい』をずばりタイトルにした映画祭に,横川シネマも横川という土地も雰囲気がぴったりでした。観客賞をいただいたことは,とても自慢になります。またいつか作品をもって,参加させていただきたいです!あと尾道,三次,竹原と,広島はノスタルジーがすごい」

3 サブカルの街「横川」で「トロント映画祭」を目指す

「観客賞」は毎年9月にカナダで行われるトロント映画祭で選出,翌年の米アカデミー賞の前哨戦とされています。「こわい映画祭」の観客賞はこちらをお手本にしたもので,ゆくゆくは海外の著名映画祭のように成長したいとの願いもあります。また横川は「アートとサブカルチャーの街」とされ,10月にはハロウィンに合わせた複合イベント「ゾンビナイト」も開催されました。映画祭には横川で,ホラーだけでなく,人間社会の闇に潜む多岐に渡った「こわい」を考える文化を根付かせ,地域を元気にしようとの狙いがありました。3回目となる来年も開催を予定しております。

主催:広島こわい映画祭実行委員会(矢澤研究室内)後援:横川商店街連合会
HP: https://hirokowa2019.web.fc2.com/ 連絡先:hirokowa.movie2@gmail.com
矢澤利弘研究室:082-251-9824(直通)
 

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