株式会社スター・チャンネルのプレスリリース
第4話 「ニューヨークの恐怖」 Thunderbirds™ and ©ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
1966年に日本で放送が開始され、今なおスーパーマリオネーション/特撮人形劇の最高傑作として名高いTVシリーズ「サンダーバード」。その日本放送開始55周年を祝して発足された「サンダーバード55周年プロジェクト」の目玉企画、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』が、いよいよ1月7日(金)より公開される。この公開に先立ち、「BS10 スターチャンネル」(株式会社スター・チャンネル:東京都港区)では、55周年長期特別企画を実施中。オリジナルTVシリーズをレギュラー放送しているほか、関連作品の特集企画など、毎月ファン必見のラインナップでお届け中です。日本特撮界にも多大な影響を与えた、まさに“特撮界のレジェンド”の「サンダーバード」をスターチャンネルでぜひチェックしてください!
12月は、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』 の公開を記念し、構成を担当する『シン・ウルトラマン』樋口真嗣監督が、自身も大ファンと公言しているTVシリーズ全32話から3つの切り口「定番ピンチ編」「変化球的なキャラエピソード編」「これがおすすめ“クソガキ”エピソード編」でそれぞれベストエピソードを厳選!『樋口真嗣監督が選ぶ!サンダーバード エピソードBEST3』を12月25日に一挙放送(第4話「ニューヨークの恐怖」は無料放送)します。そこで厳選されたBESTエピソード各話について、樋口監督自ら解説しているコメント全文を公開いたします。
樋口監督による厳選されたエピソードと解説をチェックして、まもなく全国公開される最新作、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』に備えよう!
特集放送:樋口真嗣監督が選ぶ!サンダーバード エピソードBEST3
【STAR1】放送日時:12月25日(土)15:30~ 3話一挙放送
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の公開を記念し、構成を担当する樋口真嗣監督が、TVシリーズから3つの切り口でそれぞれベストエピソードを厳選!
≪定番ピンチ編≫第4話「ニューヨークの恐怖」
≪変化球的なキャラエピソード編≫第17話「情報員MI.5」
≪これがおすすめ“クソガキ”エピソード編≫第32話「すばらしいクリスマスプレゼント」
第32話「すばらしいクリスマスプレゼント」Thunderbirds™ and ©ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
樋口真嗣監督が選ぶ!ベストエピソード
無料放送 第4話「ニューヨークの恐怖」
【STAR1】放送日時:12月25日(土)15:30~
サンダーバード2号が米国戦艦から国籍不明機として攻撃され、大きな損傷を受ける。一方、ニューヨークでエンパイヤステートビルの移動作業が行われたが、地盤沈下のため崩壊。TV中継のクルーが地下に閉じ込められてしまうが…。
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』公開記念特番 Side-A、Side-B
Side-A 放送日時:【STAR1】 (再)12月25日(土)15:00~他
Side-B 放送日時:【STAR1】 (再)12月28日(火)15:00~他
構成担当の樋口真嗣、満島ひかり、森川智之など日本語キャストのインタビューのほか映画の魅力を深堀する特別番組、案内人は市川紗椰。
樋口監督による、エピソードBEST3各話の解説コメント《初公開!》
★定番ピンチ編「第4話 ニューヨークの恐怖」
「ベストエピソード3本を選ばせていただきました。その1本は、「第4話 ニューヨークの恐怖」。「サンダーバード」といえば、いろいろなところでピンチ、スリル、そして危機の連続っていう、そういうエピソードが多いんでけれども、その中でもかなり最初の段階からもう、てんこ盛りのエピソードになっています。
一番「サンダーバード」らしいというか、「サンダーバード」って、とんでもないことを誰かがやって「いやそれ絶対うまくいかないだろ!」っていうことが…ほんと「押すな押すな」じゃないけど…「それ見たことか」っていう感じで失敗するみたいな、で、それを助けに行くというのがだいたい基本フォーマットなわけです。
他のエピソードもだいたい、新しい飛行機だったり、森林伐採用の何かだったり、「そんなものうまくいくわけがないじゃん」という声を無視して無理やり強行させてしまうとそれが事故を起こす…というような話が非常に多いわけですけれども、その中でたぶんスケール感として、まあ宇宙に行ったりとかは別にして、一番「そんなまさか!」というのがこの「ニューヨークの恐怖」なんです。
エンパイアステートビルをですね、そのビルの形そのまんまで動かすっていう!とんでもないスケール感のことをやってくれる。「え、それうまく行くわけないじゃん」と言ったら案の定うまく行かないという、そういうエピソードですよね。
でもそれ以外にも最初にサンダーバード2号が被弾しちゃって、飛行不能というかコントロール不能のままトレーシーアイランドまで戻って来て、そこで何か消火活動みたいな。冒頭にあるんだけど、「それだけで一話分」みたいな「フライ盛り合わせ」みたいな感じのコッテリしたエピソードなので、これを選んでみました。
あれって実は、後でいろいろ物の本を読んでいたら、日本家屋で曳家(ひきや)ってあるじゃないですか。昔の建物を。あれがヒントになっているらしんですよね。ばかばかしいことを考えたんじゃなくて、まさか日本人の思いついたことを…っていうのがまた面白いところでもありますね。
またあのサンダーバード4号の活躍というのは、子どもながらに謎だったんですね。1号、2号、3号、5号と、全部スタンド・アローンで独立しているものなのに、4号だけコンテナ・メカなわけです。格下な感じがするのになぜこいつだけ「4号」という名前が付いているんだろうと思うと、あのエピソードを観て「スターだったんだ!」っていう。他のコンテナ・メカの扱いの低い感じとちょっと違う感じなのは、やっぱり「スター」として、色付きのメカっていうかね、ちゃんと色分けされているキャラクターだなっていうね。
「これぞサンダーバード!」という話なので、その辺も含めて楽しめるといか、「サンダーバード」入門編としてぜひ観ていただけたらなと思います。」(了)
★変化球的なキャラエピソード編「第17話 情報員МI.5」
「私が選ばせて頂いた2つめのエピソードは、「第17話 情報員МI.5」。これもかなり番外編的なエピソードではあるんですけれど、非常に面白いエピソードになっております。やっぱり20何本もあるし、エピソードの中で時々その変化球というかまあその王道とは別の、なんかちょっとひねった球みたいなエピソードがいくつかあって、その中でもやっぱりこれはタイトルの通りまさにイギリスの諜報員ものなんです。
今年公開になった『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開記念ということで、今回「サンダーバード」の中にもちゃんとスパイアクションがあるという、しかも人形とかどう見ても…!みたいな、すごいやっぱり寄せてる感じに作っていたりとか。「サンダーバード」の面白いところって、当時のスターとかをちょっと似せて作ってたり、そういう「ゲスト人形」の面白さみたいなものも含めて楽しんで頂けたらと思います。
これがちょっとほんと、あまり「サンダーバード」らしくはないんですけど、むしろペネロープがちょっとボンドガールっぽい感じで出てきたり、舞台となるのがこれモナコなのね。モナコの夜景や普段レギュラーで出てくるような所ではない、ちょっと素敵な感じのリゾート感あふれる背景のセットとかも見どころの一つなんかじゃないかなと思います。
その辺も含めて、あの当時ちょうどまだ『サンダーボール作戦』と同じくらいの時期だと思うんだけど、まだ『007』が人気を博し始めたぐらいの時に、たぶん当て込んで作られたものなんじゃないかと。そういった意味で、ある意味遊び心というか、楽しく作っている感じも含めて、僕も大好きなエピソードですね。
自分の中で結構このペネロープはカッコいいし、可愛いし、なんかいいなって感じがしますよね。大人の女性ですね。信用できる「峰不二子」みたいな。最高じゃないですか、そうだったら。しかもお金持ちですからね…。乗っている車はカスタム・カーだし、もう。凄いなと思いますよね。パーカーとか、凄いいいですよね。パーカーとのコンビっぷりというか。なんかちょっと邪悪なものを抱えて、でも「はい、お嬢様」と言う…カッコいいと思いますね。
「サンダーバード」にもこんな「007」ぽいエピソードがあったというトリビア的なものでもありますけど、今までとはちょっと一風変わった「こんなサンダーバードもあるんだよ」というエピソードになっているので、ぜひお楽しみください。」(了)
★クソガキ”エピソード編「第32話 素晴らしいクリスマスプレゼント」
「では選ばせていただいた最後のエピソードになりますが、こちらです。「第32話 素晴らしいクリスマスプレゼント」…これまた全く「サンダーバード」の本筋から外れたエピソードなんでございますけれども、たぶんほかの話数はベストエピソードとして良いのが選ばれていると思いますので、私はあえてそこには出てこないこの季節もの、クリスマス物でございます。
やっぱり子ども向けの番組として作られているので、結構子どもの目線というのを意識したエピソードというのはいくつか作られていて、さっきのペネロープとはまるで逆です。だいたいこういう時に子どもながらに思うのは、大人が考えた子どもってちょっとムカつくんです。
“クソガキ”が出てきて、“クソガキ”が大人の事情を無視してやりたい放題やって、大人がちょっと迷惑するみたいな話。自分も“クソガキ”のくせに「このガキ出てけ!トレーシーアイランドから出てけ!」みたいな気持ちになるんですけど、そういうエピソードが3本ぐらいある。その3本ぐらいの中で、実はこれ本当は最初のオンエアの時は最終回だったりとか。
アメリカのドラマってそうだと思うんですけど、最終回がない。なんとなく続きもあるだろうというところで放送が終わるだけで。結局(「サンダーバード」が)人気が出すぎてこの後、劇場版になった。それが2本ぐらい続いてそこの後はもう「サンダーバード」というか「スーパーマリオネーション」がどんどん進化していって、違う世界観のものを作っていくということになった中で、一番最後のエピソードがなぜか「クリスマス」。
観るとわかるんですけど、そんなにピンチもないわけですよ。最初まずジェフが“クソガキ”を招待して、“クソガキ”のわがままを聞き放題なんですけど、なぜあの“クソガキ”がトレーシー島に、国際救助隊のメンバーとあんなに親しげに…「そんな何かしたか?」ていうぐらい理由がわからないまま最後まで行くんですけど、そういうのも含めてかなり異色作というか。
しかもその舞台となる子ども病院の子どもはだれ一人出てこない。子ども病院の大人しか出てこない。要はクリスマスの時に、サンタのお土産みたいな感じで、余ったロケットで打ち上げてそれで子どもにあげる…みたいな話なんだけど、子どもが一回も映らないんですよね。子どもどこ行ったんだよ!と。もしかしたらこの人たち子どもが見えてないか、いない子どもに向って何かやってんのかと思うと、ホラーみたいにも見えるわけです。
それを代表する“クソガキ”がいるんですけどこれがまた、我々日本という島国に生まれ育った貧相な“クソガキ”から見ると、ちょっとムカつくんですよ。本当、あの頃は『ウルトラマン』とかでもホシノ少年という“クソガキ”が出てきて、その“クソガキ”がひとり隊員と同じ服着て、子どもながらに嫉妬するんですね。「ズルい!ホシノ君だけ科学特捜隊の服を着て、隊員とならんで隊員と同じようなでかい顔をしやがってズルい!」と思うんですけど。
それと同じようにこれに出てくる少年もやはり、なんだかわかんないけどサンダーバードというか国際救助隊の格好をして、「なんで一人だけ?子どもなのに…」みたいな、そういう嫉妬の感情が子ども心に渦巻いて、そして終わりという。「えー!」と。ほとんど活躍しないまま終わるという、こういうのもまた「サンダーバード」の一つの魅力ではないかと思って選ばせていただきました。
ちょうど季節的にもそろそろ年末ということで、クリスマス気分なのではないかと思います。街にはクリスマスソングが流れてるなか、「サンダーバード」のこれまた異色中の異色作になりますけど、「第32話 素晴らしいクリスマスプレゼント」、ぜひご覧ください。」(了)
〈STAR CHANNEL MOVIES〉
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』
日本上陸から55年。奇跡の完全新作公開!
世界中で愛され続けているマリオネット・エンターテインメント『サンダーバード』。オリジナルの撮影手法を完全再現した新作3話が、『シン・ゴジラ』監督の樋口真嗣によって日本公開用に構成。
エピソードはそのままに世界初の1本が誕生した!また、新たな日本語キャストにはペネロープ役の満島ひかりのほか、井上和彦、大塚芳忠、森川智之、日野聡ら豪華声優陣が集結!
国際救助隊の秘密基地を訪れる美貌のエージェント・ペネロープと執事パーカー。
そこで目にするサンダーバード1号~5号の堂々たる姿!
そして死の商人、宿敵フッドも登場。国際救助隊とペネロープたちの知恵と勇気が、世界を救う!
半世紀以上に渡り世代を超えて愛され続け、奇跡の復活として蘇る新作に益々目が離せません!
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』、ぜひご鑑賞ください!
詳しくは公式ホームページへ!⇒tb55movie.com
■スタッフ、キャスト
プロデューサー:スティーブン・ラリビエー
監督:ジャスティン・T・リー(「サンダーバード登場」)、スティーブン・ラリビエー(「雪男の恐怖」)、デヴィッド・エリオット(「大豪邸、襲撃」)
脚本:アラン・フェネル(「サンダーバード登場」、「大豪邸、襲撃」)、デヴィッド・グラハム、デスモンド・サンダース(「雪男の恐怖」)
特殊効果監督:ジャスティン・T・リー、スティーブン・ラリビエー、デレク・メディングス、音楽:バリー・グレイ、スーパーバイザー:デヴィッド・エリオット
オリジナル製作:ジェリー・アンダーソン、シルヴィア・アンダーソン
<日本語キャスト>
満島ひかり(ペネロープ)
井上和彦(パーカー) 大塚芳忠(ジェフ・トレーシー)
森川智之(スコット・トレーシー) 日野聡(バージル・トレーシー) 櫻井孝宏(ジョン・トレーシー) 江口拓也(ゴードン・トレーシー)
堀内賢雄(ブレインズ) 立木文彦(フッド)
<スタッフ>
構成担当:樋口真嗣
編集:佐藤敦紀 翻訳:杉田朋子 演出:伊達康将 制作:東北新社
配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES
原題:THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES(「INTRODUCING THUNDERBIRDS」,「THE ABOMINABLE SNOWMAN」,「THE STATELY HOMES ROBBERIES」)
製作国:英 コピーライト:Thunderbirds™ and ©ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
2022年1月7日(金)劇場上映開始/1月8日(土)オンライン上映開始
【BS10 スターチャンネル】
ハリウッド大作のTV初放送や最新注目の海外ドラマを独占最速放送でお届けするBSハイビジョン3チャンネル編成のプレミアムチャンネル。
最新映画から、メガヒット作や不朽の名作、話題の海外ドラマまで、充実のラインアップで放送。
https://www.star-ch.jp
<STAR CHANNEL MOVIESとは?>
日本初の映画専門チャンネルとして、長年にわたり数多くの作品を放送し続けてきたスターチャンネルの映画レーベル。感動や衝撃、忘れられない余韻が残る、私たちの“心が求める”作品を、スターチャンネルならではの視点で世界中からセレクトし、映画ファンの皆様にお届けします。https://www.star-ch.jp/starchannel-movies/