凸版印刷、ブロードバンドタワー、ジャパンケーブルキャスト、秋田ケーブルテレビ、ALL-A エイジフレンドリーシティの実現を目指す秋田市で高品質4K映像配信の実証実験を実施

凸版印刷株式会社のプレスリリース

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)、株式会社ブロードバンドタワー(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:藤原 洋、以下 ブロードバンドタワー)、ブロードバンドタワーの連結子会社であるジャパンケーブルキャスト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼COO:大熊 茂隆、以下「ケーブルキャスト」)、株式会社秋田ケーブルテレビ(本社:秋田県秋田市、代表取締役:末廣 健二)、秋田ケーブルテレビの連結子会社である株式会社ALL-A(本社:秋田県秋田市、代表取締役:末廣 健二、以下 ALL-A)は、来る超高齢社会を見据え、秋田市が推進している「エイジフレンドリーシティ(※1)」への取り組みに寄与するべく、超高精細・高品質4K映像によるヒーリング効果や集中力の向上が期待できる、新たな映像配信サービス「Natural Window for CATV」を、秋田市後援のもと市内の高齢者入居施設および個人宅への実験配信(※2)を実施しました。

 「Natural Window for CATV」は、2017年より提供している窓からの眺めを体感することができる超臨場感環境ソリューションとして凸版印刷が開発した「Natural Window」の超高精細・高品質な4K映像コンテンツを、ブロードバンドタワーの5Gに対応したデータセンターを核とする幅広いIT技術と、ケーブルキャストの有する全国規模の情報配信ネットワークを活かした日本全国のケーブルテレビ局へのリーチ力を組み合わせて、CATVを通じて家庭用4K対応テレビへの配信による実証検証中のサービスです。

設置イメージ(本実証でのコンテンツ)とハイブリットキャストトップ画面設置イメージ(本実証でのコンテンツ)とハイブリットキャストトップ画面

 この度の実証実験では、ヒーリング以外に視聴者間のコミュニケーションのきっかけづくりや、映像を見て「旅行や外出をしたい」などのサービス導入による活動意欲の喚起など多角的視点からプランの策定を行い、秋田市の課題の一つでもある高齢者の社会参加のきっかけとなるかについて検討します。また、高齢者の社会参加を促すことで、高齢化率・人口減少率が全国トップの秋田県の県都秋田市における重要課題でもある社会インフラの維持や労働力不足等の課題解決につなげる可能性についても検討いたします。具体的には、サービス付き高齢者向け住宅「さらさ秋田駅前」(運営:株式会社JAWA秋田)への本サービスの試験導入により、ご入居者様の居住環境や空間に関する満足度、高い臨場感ある4K映像による自然環境への関心向上と行動意欲の機会創出などになっています。

 今回、第一弾の調査としてご入居者様や施設関係者、個人宅の方々へアンケートを実施しました。この結果、映像の美しさや、秋田市が推進するエイジフレンドリーシティへの取り組みについて多くの方からご理解をいただきました。
 また、このアンケートから改善すべき項目やポイントについてもご意見をいただき、さらなるサービスの質の向上へつなげるべく、今後も5社は、2019年末に累計出荷台数が800万台を超え、普及期にある4Kテレビの高精細さを活用した高品質な4K映像コンテンツの画質や品質を損なわず、音声などとのクロスモーダルによる環境デザイン技術開発や、秋田市をはじめとする国内の自治体とのさらなる協力関係を築き、「エイジフレンドリーシティ(高齢者にやさしい都市)」の実現に向けた活動や、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の達成への貢献を目指したサービス・市場開発を推進し「Natural Window for CATV」サービスのブラッシュアップ並びに各種効果検証、およびケーブルテレビ事業者と連携した4K映像配信手法、サービス提供手法等についての検証・調整を進め、2020年6月まで実証実験を継続し、サービス化を目指します。

■ 実証実験の概要
1. 実施期間
:2019年11月 ~ 2020年6月
2. 実施場所:秋田市内のサンプル高齢者入居施設及びサンプル個人宅
3. 目的
・ 映像品質、視聴動作確認
・ 通信品質、視聴安定度確認
・ その他モニター調査等
4. 各社の役割
① 凸版印刷
 オリジナル超高精細・高品質4K映像の提供・制作、および超高精細・高品質4K映像品質の監修
② ブロードバンドタワー
 配信サーバ等構築のためのデータセンター環境、クラウド環境の利活用の検討、5Gを含むコンテンツデリバリーネットワーク設計等の検討
③ ケーブルキャスト
 配信サーバ等構築、データ放送・ハイブリッドキャスト設備、ケーブルテレビコミュニティチャンネル環境構築、デモ用UI作成等一連の実証環境整備
④ 秋田ケーブルテレビ
 視聴環境設備の設置、配信環境の整備
⑤ALL-A
 実証施設の選定、高齢者入居施設及び個人宅への視聴環境整備、アンケート調査の実施

※1 エイジフレンドリーシティ(高齢者にやさしい都市)
 WHO(世界保健機関)が世界的な高齢化・都市化・都市の高齢化に対応するために2007年に提唱したプロジェクトで、2010年には各都市との連携を図ることを目的に、自治体等で構成する国際的なネットワーク「エイジフレンドリーシティグローバルネットワーク」が設立され、世界各地で様々な活動が行われ、秋田市では2011年12月に日本国内の自治体として初めて参加、2013年8月に「第1次秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画」、さらに2017年3月には「第2次秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画」を策定、2019年3月にはWHOから、グローバルネットワーク参加都市の中において先進的な取り組みを行う11都市・地域の一つとして選出されており、その活動が高く評価されています。

※2 高齢者入居施設および個人宅への実験配信
 株式会社秋田ケーブルテレビ、株式会社秋田魁新報社および株式会社秋田銀行の民間事業者と高齢者の方々によって新たな価値を共創する「リビングラボ」の運営会社として株式会社ALL-Aを設立。同社協力の元、秋田市内の高齢者入居施設および個人宅へ実験配信を実施した。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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