戦後 77 年 東日本大震災から 11 年コロナ禍を乗り越え 音大生が届ける 「被爆ピアノ平和コンサート」2 月 22 日に南相馬市で開催決定!「どうしても伝えたい 私たちの想いがあります」

有限会社ユージンプランニングのプレスリリース

「どうしても伝えたい 私たちの想いがあります」
広島、長崎に原子爆弾が投下されて 77 年、東日本大震災から 11 年を迎える今年。
東京音楽大学の学生有志と教員が中心となって、平和の尊さをうたやことばで伝える被爆ピアノ
コンサートを福島県南相馬市鹿島生涯学習センター「さくらホール」にて開催いたします。

昨年 8 月 13 日、私たちは戦後 76 年の特別企画としてオンライン無料配信による「被爆ピアノコンサート 『平和希求~受け継ぐことば・うた~』」の開催を予定していましたが、東京都の 1 日の新型コロナウイルス新規感染者数が 5000 人を超え、学生たちが一つのホールに集い、歌や朗読を披露すること、学生・関係者らの健康を考慮し、急遽開催を延期する決断をしました。準備期間に半年を費やし、多くの方からクラウドファンディングを通してご支援をいただき、開催にむけてリハーサルを重ねてきた私たちにとって延期は苦渋の決断でしたが、延期によって生まれた時間を利用し、次の開催をより意義深いものにしようと今日まで準備を進めてまいりました。
 

2月22日に向けて再開したリハーサル風景12月22日に向けて再開したリハーサル風景1

2月22日に向け再開したリハーサル風景22月22日に向け再開したリハーサル風景2

そして、この度、11 年目を迎える東日本大震災の日を前に、南相馬市にて東京音楽大学の学生
有志、ピアニスト・寺嶋陸也氏による被爆ピアノコンサートの開催が決定しましたので、下記ご案内
いたします。開催にむけて、ぜひ告知掲載・ご取材いただけますと幸いです。

 

【被爆ピアノコンサート 『平和希求~受け継ぐことば・うた~』】
■開催日時:2022 年 2 月 22 日(火)18:30~20:00(予定)
■会場:福島県南相馬市鹿島生涯学習センター「さくらホール」
■定員:250人(席数の 2 分の1) ※感染状況によっては無観客になる場合もあります
■料金:無料 ※YouTubeライブ無料同時配信
■配信方法:YouTube チャンネル ライフウィズミュージック
■出演:東京音楽大学学生有志 「Longing for Peace Ensemble」(合唱、朗読、ピアノ、ヴァイオリン)、寺嶋陸也(ピアノ)、佐藤洋人(合唱指揮)
 

調律師で、被爆二世でもある広島在住の矢川光則さんが保管・管理する「被爆ピアノ」調律師で、被爆二世でもある広島在住の矢川光則さんが保管・管理する「被爆ピアノ」

 

被爆ピアノ被爆ピアノ

【開催の背景と趣旨】
戦後 77 年。戦争体験者の平均年齢が年々高齢化し、戦争や原爆の記憶が薄れつつある今、音楽を通して平和について考え、平和のために起こせるアクションはないだろうか・・・そう模索していた中、私たちは 1 台のピアノと出会いました。

 

 

被爆ピアノとは、原爆投下時 1945 年 8 月 6 日・広島、 9 日・長崎 で爆心地より約 3 ㎞以内で原爆の爆風、熱線の被害を受けながらも、奇跡的に焼け残ったピアノをいいます。矢川さんは、これまで6台の被爆ピアノを預り、修理してきました。そして、全国に被爆ピアノをトラックで運び届ける活動をしています。プロデューサーを務める広島出身の御手洗志帆は、10 年前に矢川さんと出会い、いつか被爆ピアノのコンサートを開催したいと思い続けてきました。その思いに共感した東京音楽大学の学生有志が中心となってコンサートが実現する運びとなりました。

 

昨年8月に予定していた被爆ピアノコンサートの延期が決まって以降、延期によって生まれた時間を新たな「学びの場」にしたいと現在、学生たちが主体となり広島・長崎の原爆についてより深く学ぶための勉強会を毎月開催しています。
 

≪平和希求セミナー「ムジカ×パーチェ」》第2回「広島への原爆投下とわたし」(上田紘治氏)≪平和希求セミナー「ムジカ×パーチェ」》第2回「広島への原爆投下とわたし」(上田紘治氏)

 

そして、今回、開催場所を「南相馬」に決定したのは、理由があります。
南相馬は、東京音楽大学学生有志と教員による「音楽による社会貢献活動」の発想が芽生えた場所であったからであり、そのきっかけとなったのは震災後に誕生した合唱曲『群青』でした。
 

合唱曲「群青」合唱曲「群青」

明日も会えるかな?群青 3・11が結んだ絆の歌明日も会えるかな?群青 3・11が結んだ絆の歌

 

東京音楽大学指揮専攻の広上淳一教授は2018年に小田美樹さんを南相馬に訪ね、対話する中で、「これからは非常時に音楽大学に何ができるかが問われる時代になる」と発言し、その想いが東京音楽大学での社会貢献活動の母体「ライフウィズミュージック」を生み、2021 年 3 月にはコロナ禍で卒業式に歌を歌えない全国の子どもたちに卒業ソングを届ける「みんなで卒業」(オンライン無料配信)の開催へと繋がってきました。

今回、夏に行う予定であったプログラムに加え、合唱曲『群青』も新たにプログラムに入れ、東日本大震災か ら 11 年が経過した今、学生たちとともに群青の海を見て、その想いを胸に『群青』を南相馬の地でうたうことができたら、私たちの活動の原点に立ち返り、とても意義深いコンサートになると考え、南相馬を開催場所に選びました。
広島、長崎、そして福島に思いを寄せてもらえる被爆ピアノコンサートにしたいと思っております。

 

 

<被爆ピアノコンサート プログラム、演奏者> *プログラムは都合により変更となる場合があります。予めご了承ください。

1. 原爆詩朗読
生ましめんかなー原子爆弾秘話ー(栗原貞子)
「原爆小景」より 「コレガ人間ナノデス」「日ノ暮レチカク」「水ヲ下サイ」「永遠のみどり」(原民喜)
「原爆詩集」より 「序」「八月六日」(峠三吉)
碑銘(原民喜)
朗読:神足有紀(東京音楽大学修士課程 2 年) ピアノ:寺嶋陸也

2. 平和のうた・こころのうた
長崎の鐘(作詞:サトウハチロー、作曲:古関裕而、編曲:寺嶋陸也)
一本の鉛筆(作詞:松山善三、作曲:佐藤勝、編曲:藤中聖也)
群青(作詞:福島県南相馬市立小高中学校平成 24 年度卒業生、作曲:小田美樹、編曲:信長貴富)
ハナミズキ(作詞:一青窈、作曲:マシコタツロウ、編曲:アベタカヒロ)
死んだ男の残したものは(作詞:谷川俊太郎、作曲:武満徹)
原爆を許すまじ(作詞:浅田石二、作曲:木下航二、編曲:藤中聖也)
平和のたね(作詞:伊藤晧一・瑞慶覧尚子、作曲:瑞慶覧尚子)
合唱・ヴァイオリン・ピアノ:Longing for Peace Ensemble(東京音楽大学学生有志)
合唱指揮:佐藤洋人

3. ピアノ独奏
楽興の時 D780/Op.94 全 6 曲(フランツ・シューベルト)
ピアノ:寺嶋陸也

4. フィナーレ
リメンバー(作詞:なかにし礼、作曲:鈴木キサブロー、編曲:アベタカヒロ)
出演者全員による演奏

 

リハーサル風景3リハーサル風景3

 

リハーサル風景4リハーサル風景4

リハーサル風景5リハーサル風景5

■主催:「被爆ピアノ平和希求コンサート」実行委員会
■共催:ライフウィズミュージック、一般社団法人 昭和文化アーカイブス
■後援:南相馬市教育委員会
■協力:東京音楽大学指揮専攻

【「被爆ピアノ 平和希求コンサート」実行委員会について】
戦後 76 年、戦争の記憶が⾵化しつつある中、 原爆の被害を受け傷つきながらも奇跡的に⽣き抜い
た 「被爆ピアノ」によるパフォーマンスをライブ配信(アーカイブ配信あり)で 全国に届けるプロジェクト
の実⾏委員会です。委員会は戦争の記憶と昭和に築かれた昭和の⽂化の歴史を記録し、継承する「一
般社団法⼈昭和⽂化アーカイブス」と 東京⾳楽⼤学で学ぶ学⽣たちの社会的活動を⽀援し、新しい時
代の「⾳楽と社会」のあり⽅を追求するプラットフォーム「ライフウィズミュージック」(東京⾳楽⼤学指揮
専攻主管)により組織されています。

<プロデューサー> 御⼿洗志帆(映像ディレクター、⼀般社団法⼈昭和⽂化アーカイブス代表)
<ディレクター> 坂元勇仁(レコーディングディレクター、東京⾳楽⼤学特任講師)
<コーディネーター> 井上勢津(ノルウェー政府認定⾳楽療法⼠、東京⾳楽⼤学講師)
直林広⾼(「道の駅⽇光」指定管理者 JV 共同代表)

公式 HP 「被爆ピアノ平和希求コンサート」 http://life-with-music.net/peace_piano/

 

2月22日被爆ピアノコンサートフライヤー2月22日被爆ピアノコンサートフライヤー

 

 

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