ストリミーミング時代の音楽ビジネスにおけるデータマネジメントを考える、「IMCJミュージック&データサミット」オンラインで開催

一般社団法人Independent Music Coalition Japanのプレスリリース

インディペンデントレーベル及びアーティストなど、音源事業を行う企業及び個人のグローバル市場での活動を支援する一般社団法人IMCJは、2022年2月16日(水)~18日(金)の3日間、オンラインカンファレンス「ミュージック&データサミット2022」を開催します。
参加登録及びチケット購入はこちらから:https://musicanddatesummit2022.peatix.com

世界で唯一、未だCDが音楽市場の主要な収入源である日本でも、コロナ禍の影響もあり、音楽ストリーミングサービス(DSP)による音楽消費が本格的に加速を始めています。

DSPを使うことで、レコード会社に所属しない個人アーティストでも世界のユーザーに直接音楽を提供することが可能となり、その結果、DSP上で音楽ファンがアクセスできる楽曲数はかつてないほどに増え続けています。

例えば、世界第3位の音楽市場イギリスでは、1984年の1年間に発売されたアルバム数が6,000枚であったのに対して、今日では毎日55,000曲もの新たな楽曲がDSPでユーザーに提供されているのです 。

一方でレーベルやアーティストは、世界のDSPに効率的に楽曲をデリバリーするために、音源やそれらに付随する権利情報などのデータを管理し、またDSPから収集されるユーザーの消費行動に関する膨大なデータを分析し、マーケティング施策を立案実施することが求められています。

このように、ストリーミング時代における音楽ビジネスはデータビジネスとしての側面が大きくなっており、そこで求められるスタッフのスキルや知識、組織やチームの役割などは、CD時代のそれとは全く異なるものなのです。

本カンファレンスでは、日本の音楽及びアーティストがグローバル市場で展開するために欠かすことが出来ない、“データマネジメント”に焦点を当て、最前線で日々データと向き合うミュージックマンが集い、互いの知見や目指す方向性を議論し共有することで、今後音楽消費の主流がストリーミングへ完全移行すると思われる、日本の新たな音楽ビジネスの有り方を参加者の皆様と供に考えていきます。

《イベント概要》

【日時】
2022年2月16日(水)、17日(木)、18日(金)- 3日間
いずれも17:00~19:30(※終了時間はプログラム内容によって前後します)

【場所】
オンライン

【参加方法及び参加料】
Peatixより、登録・購入下さい ➔  https://musicanddatesummit2022.peatix.com

① リアルタイム試聴:IMCJ正会員・賛助会員無料、一般3,000円
② アーカイブ視聴付き:IMCJ正会員・賛助会員3,000円、一般6,000円
<注意事項>
登録・購入は3日間通し券です。
アーカイブは準備が出来次第、購入者宛ご連絡します。視聴は1カ月間有効です。
試聴URLの共有及び画面の録画・録音はご遠慮ください。

【主催】 一般社団法人IMCJ

【協賛】 Merlin

《アジェンダ》

【DAY1 – 2/16(水)】 17:00~19:30
〈インタビュー〉 「データビジネス時代の人材育成とグローバル戦略シフト」
今井一成(ポニーキャニオン マーケティングクリエイティブ本部 執行役員 本部長)
インタビュアー:山口 泉(IMCJ)

〈パネルディスカッション〉 「ストリーミングデータの分析と活用の最前線」
パネリスト: 溝江力也(キングレコード/EVIL LINE RECORDS マーケティング部)

岡村貴文(The Orchard Japanクライアントマネージャー)

武藤日出丸(ポニーキャニオン マーケティングクリエイティブ本部)
モデレーター: 宮本浩志

〈ワークショップ〉 「レーベル・ライツホルダーのためのDDEX入門」
田辺光紀(株式会社エッグス プラットフォーム企画部)

〈インタビュー〉 「劇伴作曲家だからこそ分かる、グローバル展開のチャンスとポイント」
林ゆうき(劇伴作曲家)
インタビュアー:宮本浩志

【DAY2 – 2/17(木)】 17:00~19:30
〈キーノート〉 「クリエイター経済圏と音楽産業」
伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役)

<パネルディスカッション> 「デリバリーと社内データマネジメントの最適化」
パネリスト: 川崎義博(ポニーキャニオン クリエイティブ進行部/デジタルマーケティング部)
樋口克弘(ラグ・ビー代表取締役)
小川真奈美(onepeace取締役/ILCJ理事)
モデレーター: 野本晶(Merlin Japan ゼネラル・マネージャー)

〈インタビュー〉 「グローバル視点から見る、日本の音楽業界のデータマネジメントとストリミーミングシフトの課題」
Lauren Rose Kocher / ローレン・ローズ・コーカー(ZAIKO創設者)
インタビュアー:山口 泉(IMCJ)

〈ワークショップ〉 「アーティストの成長におけるKPI設定とデータ活用とは」
宮本浩志

【DAY3 – 2/18(金)】 17:00~19:30
〈インタビュー〉 「アーティスト・クリエイター視点のデータマネジメントとディストリビューション戦略」
野崎良太(Jazztronik)
インタビュアー:谷口 元(東京谷口総研)

〈ワークショップ〉 「グローバルリーチを意識したメタデータとアナリティクス」
スピーカー:TBD
監修:小笠原剛(グーグル合同会社)

〈インタビュー〉 「データサイエンスを用いた、真のグローバルサービスの実現に向けて」
佐藤晃一(SPACE SHOWER FUGA 代表取締役)
山岸 毅(SPACESHOWER FUGA Sales/Account Management Section Manager)
インタビュアー:河村剛志(GKO合同会社 代表)

〈ワークショップ〉 DIYアーティストのための原盤制作最前線
小泉聖道(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 SONICWIREチーム チームマネージャー)

※敬称略
※プログラムの日程、内容及び登壇者などは予告なく変更となる場合があります。
※各プログラムの開始時間は、随時HPにてアップデイトします。

《IMCJについて》
IMCJは、独立系の音楽事業者及びアーティストの海外展開を支援する非営利組織です。独立系音楽事業者の国際団体であるWIN(Worldwide Independent Network / https://winformusic.org/)の会員として、日本を代表して各国の独立系音楽関連団体との連携や情報交換を図るとともに、ストリーミングによる音楽消費が主流となった世界市場における日本の音源展開をビジネスメン、技術面、そして法規面など多角的な観点から支援を行っています。入会に関するお問い合わせは、info@imcj.or.jp まで。
Website: https://imcj.or.jp
Twitter: https://twitter.com/imcj_music
Facebook: https://www.facebook.com/IMCJ.music

《登壇者》
溝江力也(キングレコード/EVIL LINE RECORDS マーケティング部)キングレコードの内部レーベルである、EVIL LINE RECRODSにて所属アーティストとコンテンツのマーケティングを担当。

伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役)

 

北海道大学に勤務の後、1995年7月札幌市内にてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立。世界各国に100数社の提携先を持ち、5000万件以上のサウンドコンテンツは世界でも最大級。DTMソフトウエア、音楽配信アグリゲーター、3DCG技術など、音を発想源としたサービス構築・技術開発を日々進めている。「初音ミク」の開発会社としても知られている。IMCJ常務理事、日本ネットクリエイター協会理事、NoMaps実行委員会委員長、北海道情報大学客員教授も兼任。2013年に藍綬褒章を受章。

宮本浩志

 

レードレーベルでの宣伝担当、広告代理店でのコミュニケーションプランナー、プラットフォームでの経験を経て、音楽マーケティングに関する発信や、エンタメ業界で役立ちそうなマーケティング情報・Tech情報をシェアする、トレランサウナ愛好家。
twitter:https://twitter.com/38610164
note:https://note.com/musicmarketing

野本晶(Merlin Japan ゼネラル・マネージャー)

 

1970年生まれ、愛媛県出身。ソニー・ミュージック、ソニー・コンピュータ、ゾンバレコードジャパン、ワーナーミュージックを経て、2005年からiTunes株式会社にてレーベルリレーション担当としてiTunes Storeの立ち上げに参加。12年よりSpotifyに移籍、16年以降の日本展開を牽引する。19年5月よりインディペンデント・セクターのためのデジタル・ライツ・エージェンシーであるMerlin Networkの日本/SEAゼネラルマネージャーに就任。ソウルミュージック好き。

川崎義博(ポニーキャニオン クリエイティブ進行部/デジタルマーケティング部)

フィジカル・デジタルにおける制作進行、DSP契約、インディーアーティストディストリビューションプラットフォーム”early Reflection”担当。1992年ポニーキャニオン入社。録音録画部に配属され、スタジオレコーディングエンジニアとして数々の録音に携わる。日本音楽プロ録音賞(第14回最優秀賞、第17回、第18回、第19回、第23回優秀賞)。
エンジニアのスキルを買われ、2000年より音楽配信エンコード業務の担当、着うた時代の音質管理を担う、その後、メタデータ管理システム構築、DSP納品業務、デジタルマーケティング業務、DSP契約業務など配信ビジネスに広く携わっている。

小泉聖道(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 SONICWIREチーム チームマネージャー)

1987年生まれ。北海道札幌市出身。2008年にクリプトン・フューチャー・メディア株式会社入社。TOONTRACK、SPITFIRE AUDIO、XFER RECORDS、BEST SERVICE、BIG FISH AUDIOを始めとしたブランドの販売促進や、SONICWIRE.COMサイト全般のディレクションなどを担当。2019年からSONICWIREチームのチームマネージャーを務める。

Lauren Rose Kocher / ローレン・ローズ・コーカー(ZAIKO創設者)

アメリカで生まれ、シカゴ大学卒業後に日本へ渡り、イベント興行会社のキョードー東京に入社し、ソニー・ミュージックエンタテインメントにて6年間、新規事業開発を担当した後、コロナ感染拡大の中でデジタルイベント業界でマーケットリーダーに成長したチケット販売とライブストリーミングのプラットフォームであるZAIKOを設立しました。また起業家として活動する一方で、内閣府の知的財産戦略本部にて構想委員会員を務めており、各種カンファレンスやメディアなどで、エンターテインメント業界の将来について講演を行っています。

佐藤晃一(SPACE SHOWER FUGA 代表取締役)

1966年生まれ
1989年、創業メンバーとして(株)スペースシャワーに入社
関西支社立ち上げ、事業開発部長、デジタルメディア部長などを歴任後、2014年以降はデジタルディストリビューション事業を統括。
2021年同社のディストリビューション本部長ならびに(株)SPACE SHOWER FUGA代表取締役に就任。

小川真奈美(onepeace取締役/ILCJ理事)

2005年にインディペンデントレーベルで音楽配信部門を担当し、2007年ディストリビューションと楽曲制作を行う㈱onepeaceを設立。
音楽配信を中心に、マネジメント等幅広く事業を展開。
昨年は関連会社のエージェントやクライアントワーク、ライブ制作等総合エンタメを行うSTARBASE,音楽スタジオ”TOKYO SOUND STUDIO”を運営するWEKNOWと連携し、ディストリビューションを軸とした新サービス”STANDO”をローンチ。

岡村貴文(The Orchard Japanクライアントマネージャー)

CDショップの営業・CDの販売促進を経験した後、2019年4月にThe Orchard Japanに参加。

今井一成(ポニーキャニオン マーケティングクリエイティブ本部 執行役員 本部長)

1986年、日本ビクター(現:JVCケンウッド)に入社。
ビクターエンタテインメントのSPEEDSTAR RECORDS/TAISHITA LABELでは、サザンオールスターズのチーフプロモーターとして、ミリオンセールスを
記録したシングル「TSUNAMI」や、伝説の茅ヶ崎ライブなど、アーティストプロモーションを担当。
2009年からデジタルビジネス部長としてスマホ時代の音楽配信マーケットを担当し、2017年にビクターエンタテインメント取締役とグループ会社の代表
取締役に就任。
2020年にポニーキャニオンへ移籍し、2021年6月に新設されたマーケティングクリエイティブ本部の執行役員 本部長としてデジタル戦略を担当。

河村剛志(GKO合同会社 代表)

CBSソニー、東芝EMI、ワーナーミュージック・ジャパン等、約25年間レコード会社に在籍。洋楽宣伝・制作〜邦楽A&Rのキャリアを積んだ後、2010年よりワーナーミュージック・ジャパンのデジタルビジネス部門の責任者を務める。2015年GKO合同会社を設立。音楽コンテンツ・アーティストのデジタルビジネス、ライセンシング領域でのコンサルティング業務を中心に活動中。

樋口克弘(ラグ・ビー代表取締役)

新潟県出身。エンジニア。1998年よりソフトウェアの開発に携わり、2005年の iTunes Store の日本ローンチをきっかけにレコード会社、音楽出版社の業務支援を行う。2012年ラグ・ビー株式会社を設立。日夜、現場の配信業務支援に奔走する。新しいサービスへも可能な限り音楽を届けるべく、調整からシステムの改修まであらゆる業務に自ら携わり、設立から一貫してデジタル配信の前線で対応を続けている。

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