東京フィルハーモニー交響楽団のプレスリリース
公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団》(東京都新宿区、理事長:三木谷浩史)は、2022年シーズンのオープニングとなる2月定期演奏会を2月24日(木)、25日(金)、27日(日)の3公演で開催いたします。
公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団(東京都新宿区、理事長:三木谷浩史)は、2022年シーズンのオープニングとなる2月定期演奏会を2月24日(木)、25日(金)、27日(日)の3公演で開催いたします。
東京フィルの2月定期演奏会は、その独特の美意識と行動力で音楽界を牽引してきたマエストロ井上道義が登場。生誕100年を迎える前衛作曲家イアニス・クセナキスのピアノ協奏曲『ケクロプス』日本初演を含む3作品で、「東京フィルの”現在”を示したい」と語ります。
「100年前にルーマニアで生まれてギリシャで育ち、過酷な運命を経てフランスで活動したイアニス・クセナキス Iannis Xenakis (1922-2001) は、20世紀で最も重要な作曲家のひとりである。音楽の躍動感と音楽史上の革新性はモンテヴェルディやベートーヴェンに匹敵する。視点を変えて、ドビュッシーやストラヴィンスキーはジャズや映画音楽に直接的な影響を与えたから重要だと言うのであれば、ノイズ音楽やエレクトロニカに直接的な影響を与えたクセナキスも同じく重要である」(野々村禎彦)
- 東京フィルハーモニー交響楽団 2月定期演奏会 詳細
●特設ページ https://www.tpo.or.jp/information/detail-20220113.php
●日時・会場
2月24日(木)19:00(18:15開場) 東京オペラシティ コンサートホール
2月25日(金)19:00(18:15開場) サントリーホール
2月27日(日)15:00(14:15開場) Bunkamura オーチャードホール
●出演
指揮:井上道義
ピアノ:大井浩明*
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
●曲目
エルガー/序曲『南国にて』(アラッシオ)
クセナキス/ピアノ協奏曲第3番『ケクロプス』*(1986)〈クセナキス生誕100年〉日本初演
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
協力:Bunkamura(2/27)、タカギクラヴィア株式会社 コンサート&アーティスト部
●チケット価格(全席指定・消費税込)
SS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥8500 B席¥7,000 C席¥5,500
※残席状況はお問合せください。※ご来場前に必ず当団の実施する新型コロナウイルス感染予防策をご一読のうえ、徹底していただきますようお願い申し上げます。
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20211119-01.php
●チケット問合せ
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522 (平日10時~18時/土日祝休)
東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/ (24時間対応・座席選択可)
※当日券・当日学生券の有無は公演が近くなりましたら東京フィルウェブサイト、SNSなどでお知らせいたします。
- 東京フィル 2月定期演奏会について
●井上道義&大井浩明、クセナキス『ケクロプス』日本初演を語る!
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20220210-01.php
●動画メッセージ
マエストロ井上道義が若き日の思い出を込めたと語るエルガーの序曲『南国にて』は、イタリア北部の美しい街の名“アラッシオ”が副題。豪奢なサウンドと甘美なメロディが魅力の、ローマの歴史を背負う風光明媚な土地への憧れと歓びを綴った佳品です。
2曲目は、今年生誕100年を迎え、その革新性がベートーヴェンやストラヴィンスキーにも比される20世紀ギリシアの作曲家、イアニス・クセナキスの最後のピアノ協奏曲『ケクロプス』の日本初演。作曲家自身が絶賛を寄せた、井上とピアニスト大井浩明のコンビでお届けします。演奏至難と言われるピアノ独奏だけでなく、オーケストラも個々の奏者が苛酷なソロを要求される作品であり、その独特なサウンドに身を包むことで初めて触れられるクセナキスの真髄は、ライヴでなければ味わえません。マエストロ井上は「クセナキスは子どもでも楽しめる作品。ぜひ子どもと一緒に聴いてほしい」と語ります。
そしてメインのショスタコーヴィチ「交響曲第1番」は、幼き日から才能を発揮し「ロシアのモーツァルト」にもたとえられた作曲家19歳の鮮烈なデビュー作。発表当時「斬新すぎる」として先行世代から厳しい評価を受けたと言われますが、ショスタコーヴィチはその斬新さを貫いて作品を世に問いました。ショスタコーヴィチを得意とする井上が「あらためて向き合おうと思った」と語る本作は、ユーモラスな混沌のなかにも若き天才の絶大な才能と創造への野心がきらめく逸品。井上と東京フィルが紡ぎあげる唯一無二の響きにご期待ください。
- 出演者プロフィール
井上道義 指揮 Michiyoshi Inoue, conductor
1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。2014年4月、病に倒れるが同年10月「いざ、鎌倉への道」にて復帰を遂げる。近年では、全国共同制作オペラ「フィガロの結婚」(野田秀樹演出)、大阪国際フェスティバル「バーンスタイン:ミサ」(演出兼任)、全国共同制作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」(森山開次演出)、いずれも総監督として率い既成概念にとらわれない唯一無二の舞台を作り上げている。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」、2019年「有馬賞」を受賞。オーケストラ・アンサンブル金沢桂冠指揮者。
https://www.michiyoshi-inoue.com/
大井浩明 ピアノ Hiroaki Ool, piano
京都市出身。ベルン芸術大学ソリストディプロマ課程修了。ピアノと室内楽をB.カニーノに、チェンバロと通奏低音をD.ベルナーに師事。第30回ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクール(ロッテルダム)、第1回メシアン国際ピアノコンクール(パリ)に入賞。第3回朝日現代音楽賞、第11回アリオン賞、第4回青山音楽賞、第9回村松賞、第11回出光音楽賞、第61回文化庁芸術祭新人賞、第15回日本文化藝術奨励賞、第1回一柳慧コンテンポラリー賞等を受賞。N響、新日フィル、都響、東京シティ・フィル、仙台フィル、京都市響等のほか、ヨーロッパではバイエルン放送響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン(パリ)、ASKOアンサンブル(アムステルダム)、ドイツ・カンマーオーケストラ(ベルリン)他と共演。『クセナキス管弦楽全集』プロジェクト(仏TIMPANIレーベル)に作曲者自身の推挙により独奏者として参加、ルクセンブルク・フィルと共演したCD《シナファイ》《エリフソン》はベストセラーとなり、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック“CHOC”グランプリを受賞した。
公式ブログ http://ooipiano.exblog.jp/
東京フィルハーモニー交響楽団 管弦楽 Tokyo Philharmonic Orchestra
1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、国内外から高い評価と注目を集めている。2020~21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い~』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。1989年よりBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
公式ウェブサイト http://www.tpo.or.jp/
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