ドーム映像新作品『INHERIT(インヘリット)』を4月16日公開

国立研究開発法人科学技術振興機構 日本科学未来館のプレスリリース

日本科学未来館は、2022年4月16日(土)に6年ぶりとなるドームシアター新作品『INHERIT ~はやぶさ2・宙(そら)への夢と挑戦をのせて』を公開します。

『INHERIT』メインビジュアル『INHERIT』メインビジュアル

「INHERIT(インヘリット)=継承」をテーマに、技術者・研究者へのインタビューとCG、イラストで構成する約30分の映像作品を、群馬県の高崎市少年科学館と共同で企画制作しました。先人から受け継がれてきた匠の技とものづくりへの思いを、小惑星探査機「はやぶさ2」の製作に関わった人々へのインタビューを通して伝えます。そのうえで好奇心や挑戦を恐れない精神、そして技術や知恵というバトンを未来につなぐ子供たちの姿をイラストにして届けます。

「はやぶさ2」は、全国の技術者や研究者が企業や組織の枠を超えてつながり作り上げた技術と情熱の結晶です。本作では群馬県、福島県、神奈川県、宮城県の中小企業を訪問し、人工クレーター生成のための衝突装置や、採取したサンプルを格納する容器の製作に関わった技術者に、どのような思いで先輩社員から技術を継承し、今回の開発に取り組んだのか取材しました。ミッションを成功へと導いた技術者の「やり遂げるという強い気持ちを持つ」「若い人と一緒に仕事をしながら教えていくのが基本」といった生の声をお聞きください。

監督・演出を手がけるのは広告・CMのほか演劇ユニット☆宇宙食堂を主催する新井総さん。監修は宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所はやぶさ2プロジェクトの吉川真さん。作品中では、「はやぶさ2」の技術開発を指揮した津田雄一さんが特別出演するほか、俳優の佐々木蔵之介さん/声優の櫻井孝宏さん(上映回ごとに交替)、声優の早見沙織さんがナレーションを担当、小惑星のサンプル採取に成功したミッションを紹介します。イラストパートでは、星空を見上げながら自分の役割について自問する兄と、その妹を、ミュージカルやテレビなどで活躍する髙橋玲生さんと新津ちせさんが声優として演じています。
 

  • 上映概要

タイトル:『INHERIT ~はやぶさ2・宙への夢と挑戦をのせて』(本編約30分)
公開日:2022年4月16日(土)
上映スケジュール:10:20~、11:20~、14:20~、15:20~
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)
上映会場:日本科学未来館 6階 ドームシアター
鑑賞料:大人310円、18歳以下100円 ※常設展または特別展入館券とのセット販売のみ
観覧方法:https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/dometheater/ ※事前予約制(残席がある場合に限り、当日窓口での購入も可)
備考:高崎市少年科学館では3月26日(土)より上映を開始します
 

  • 『INHERIT ~はやぶさ2・宙への夢と挑戦をのせて』 作品概要

「僕にできること、僕だけの役割って、何なんだろう」
星を見上げて、ふと自分の存在の頼りなさに不安を覚えた少年。彼の自問をきっかけに展開されるのは、星空の謎に挑み続けた人類の歴史、その想いを受け継ぐ「はやぶさ2」の成果。さらに独自の先端技術や匠の技を生かしてミッション成功を支えた、技術者たちの現場の声です。交差しながら進む、「はやぶさ2」と、未来へバトンをつなぐ子どもたちのシーン。妹ととりとめのない話をしながら、少年は、何か答えにたどりつけるのでしょうか ―――。

『INHERIT』インタビューシーン1『INHERIT』インタビューシーン1

『INHERIT』インタビューシーン2『INHERIT』インタビューシーン2

『INHERIT』イラストシーン『INHERIT』イラストシーン

監督・演出:新井総 脚本:三苫香 監修:吉川真(JAXA宇宙科学研究所 はやぶさ2プロジェクト)
声の出演:佐々木蔵之介/櫻井孝宏(ダブルキャスト)、早見沙織、髙橋玲生、新津ちせ 作曲:林祐介
特別出演:津田雄一(JAXA宇宙科学研究所 はやぶさ2プロジェクト)
出演:「はやぶさ2」の製作に関わった企業の方々
撮影協力:JAXA、IHIエアロスペース、石川製作所・タマテック、下平製作所、ティ・ディ・シー、日本工機、日本飛行機
映像制作:ライトプレイン 共同企画・共同制作:高崎市少年科学館 企画・製作・著作:日本科学未来館
 

  • 監督、監修者プロフィール

監督・演出:新井総
CMディレクター/映像ディレクター/脚本・演出家。広告代理店、CM制作会社を経て、2002年よりフリーランス。フリーランスを機に、広告・CMだけでなく、宇宙カルチャー、イベント、演劇などその活動領域を多岐に広げるようになる。特に宇宙カルチャーにおいては「宇宙を文化に。」をモットーに、業界の風雲児的な存在になっている。一般社団法人宇宙カルチャー推進協会 代表理事、演劇ユニット☆宇宙食堂 主宰、JAXA宇宙教育リーダー。1970年生まれ、中央大学卒。

監修:吉川真
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授。理学博士。はやぶさ2ミッションマネージャ。1962年、栃木県栃木市生まれ。東京大学理学部天文学科卒業。同大学院卒業。日本学術振興会の特別研究員を経て、1991年からは郵政省通信総合研究所に勤務。1996年にはフランスのニース天文台に1年間派遣。1998年に文部省宇宙科学研究所に異動。2003年10月からは、組織の統合により現在に至る。専門は天体力学。「はやぶさ」や「はやぶさ2」等の太陽系天体探査ミッションを中心に惑星探査関連の研究をしている。また、天体の地球衝突問題(プラネタリー・ディフェンス)についても研究を進めている。
 

  • ドームシアターガイアについて

直径15メートルの半球状の映像シアター。全天周を覆う広いスクリーンで壮大な世界をより身近に体感できる映像プログラムを上映。プラネタリウム投影機 “MEGASTAR-Ⅱcosmos” によるリアルで繊細な星空と、明るく鮮やかな全天周映像を楽しめます。

ドームシアターガイアドームシアターガイア

これまでの主な作品
『9次元からきた男』 (2016年制作)
『ちきゅうをみつめて』 (2011年制作)
『Young Alive!~iPS細胞がひらく未来~』 (2010年制作)
『FURUSATO 宇宙からみた世界遺産』 (2010年制作)
『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』 (2009年制作)
 

  • 日本科学未来館とは

東京・お台場にあり、観光スポットから足を延ばして、気軽に科学・技術に触れることのできる場所です。展示をはじめ、トークセッション、ワークショップなど多彩なメニューを通し、日々の素朴な疑問から最新テクノロジー、地球環境、宇宙の探求、生命の不思議まで、さまざまなスケールで現在進行形の科学技術が体験できます。
https://www.miraikan.jst.go.jp/

所在地: 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館
電話番号: 03-3570-9151(代表)
アクセス: 
新交通ゆりかもめ 「東京国際クルーズターミナル駅」下車徒歩約5分/「テレコムセンター駅」下車徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」下車徒歩約15分
 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。