株式会社キョードーメディアスのプレスリリース
TVアニメ『Dr. STONE』初の『Dr. STONE』ウインドオーケストラコンサートが4月3日(日) 東京文化会館大ホール(上野)にて開催された。
原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2017年より連載され、 2019年7月~12月、 2021年1月~3月に放送された人気アニメ『Dr. STONE』。本編を彩る劇中曲から厳選された楽曲たちをウインドオーケストラ=吹奏楽で生演奏するという公演だ。 指揮は佐々木新平、演奏は東京佼成ウインドオーケストラが務めた。
コンサートは、加藤達也作曲の『Dr. STONE』メインテーマ「STONE WORLD」でスタート。壮大で重厚なサウンドと、生演奏の躍動感が一気に『Dr. STONE』の世界へと引き込んだ。
一曲目が終わると、
(あさぎりゲン)「ねぇ千空ちゃん、何かゴイスーな音楽が聴こえてきたけど…」
(石神千空) 「あー、懐かしい音色じゃねえか」 「さっさと聴きに行くぞ! 唆るぜ、これは…!」
という声と共に小林裕介(石神千空役)、河西健吾(あさぎりゲン役)が登場した。
本作の音楽は、加藤達也、 堤博明、 YUKI KANESAKAの3名の作曲家による楽曲で構成されている。アメリカ・ボストン在住のYUKI KANESAKAは、今回は参加できなかったが、小林裕介と河西健吾をトークゲストに迎えて、加藤達也と堤博明による楽曲解説と制作秘話が曲間に入りコンサートが進んでいった。
多くの楽曲が、ラフのつなぎの映像に音楽を後から当てていくフィルムスコアリングで制作されたとのこと。
キャラクターの表情や台詞に合わせて音楽を専用に作っていったというだけあって、音楽を聴いただけで、映像が目の前に浮かび上がってくる。例えば、堤博明作曲の「The 100th “Senku Ishigami”」は、石神千空が泣く瞬間の心を表現した曲。静かに心に響く音楽に、会場から啜り泣きが聴こえてきた。
前半はアニメ第1期の音楽で構成され、最後に演奏された「カンデンマンガン(Kung Dang Manganese)」(YUKI KANESAKA作曲)では、メカ千空が登場。メカ千空がキレッキレのダンスを披露し、ノリノリの指揮に合わせて、なんと演奏者たちが「カンデンマンガン」「散々(サンザン)マンガン」「えっ!?800個!」と歌唱。お客さまの手拍子も加わり、会場全体が一体となったとても温かく楽しい時間だった。
そして、後半はアニメ第2期の音楽。
加藤達也作曲の「Rising Fire featuring Aztech」「Tsukasa’s Dream」など第1期とは趣が異なり、情緒豊かなエモーショナルな楽曲が続いた。
三人の作曲家のそれぞれの個性、そして幅広い音楽性が、生演奏、そしてコンサートという形によって、より魅力的に浮き彫りになった。また、新進気鋭の作曲・編曲家、葛西竜之介が担当した今回のウインドオーケストラアレンジが秀逸。各パートが際立つアレンジ、そして原曲では多くの民族楽器(特にアイルランドのイリアン・パイプス)が使われているとのことだが、それらの音色も金管・木管楽器で美しく表現された。映像に合わせた楽曲なのでテンポも頻繁に変わり、演奏者にとって大変な展開が多かっただろう。
日本屈指のプロ吹奏楽団の東京佼成ウインドオーケストラの演奏は圧巻だったが、映画、ゲーム、アニメ音楽などのコンサートのタクトも多く振る、佐々木新平の指揮に導かれた演奏者たちが楽しそうに演奏する姿がとても印象的だった。
最後に、加藤達也、堤博明、河西健吾、小林裕介のお客さまへの感謝のメッセージで幕を閉じた。
堤博明:「あっという間の時間でした。『Dr. STONE』の音楽を最高の演奏で、皆さんと共有できたことが幸せ。
忘れられない1日となりました。早く第3期の音楽を作りたいです。」
加藤達也:「『Dr. STONE』の音楽は自分達にとって特別で、生演奏でお届けできて嬉しかったです。このようなご時世に、こんなに多くの方々と時間を共有できたことが幸せです。」
河西健吾:「自分達は出来上がった完成形(アニメ)を皆さまにお届けしているわけですが、こういう形で作品を改めて楽しむことができるのだと思いました。『Dr. STONE』のファンの皆さんに直接会うことができて嬉しかったです。『龍水』、第3期と続くのでまた新しい音楽と出会うことができるのを楽しみにしています。」
小林裕介:「『Dr. STONE』の自然が全てを牛耳っている状況を体現している音楽は、『Dr. STONE』 の主役と言っても過言でないと思います。
壮大な自然の中で小さな僕たちが一歩ずつ歩いていく。それを音楽が見守ってくれている。「STONE WARS 」が終了し、これからは「STONE WORLD」大航海時代。いよいよフィールドは海へと向かっていきます。今までは大地の力強さを音楽で感じていましたが、海の音楽ということで、音楽も一新していくでしょうし、僕たちも新たな仲間を迎えて、さらに素敵な作品になるように精進していきますので作品ともども愛していただけたら嬉しいです。」
謎の石化現象により、人類が石化して3700年。主人公・石神千空は石化から目覚め、なにもない石の世界(ストーンワールド)で仲間達と世界を取り戻す科学クラフト冒険譚。3700年という想像し難い時間を、時空を超えたオーケストラという芸術、そして音楽によって表現された、TVアニメ『Dr. STONE』ウインドオーケストラコンサートは総じて素晴らしかった。
2022年7月に第2期の続きの原作エピソードが描かれるテレビスペシャル『Dr. STONE 龍水』。
そして、2023年にはアニメ第3期の放送が決定している。ぜひ、今後の『Dr. STONE』にご注目ください。
コンサートで販売されたオリジナルグッズは、イープラスSHOPでも販売中
https://goods.eplus.jp/dr-stone-concert
TVアニメ『Dr. STONE ウインドオーケストラコンサート』
2022年4月3日(日) 14時開演 東京文化会館大ホール
ラブナビゲーター:加藤達也(作曲家)、堤博明(作曲家)
トークゲスト:小林裕介(石神千空役)、河西健吾(あさぎりゲン役)
指揮:佐々木新平
吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ
ゲストミュージシャン:髭白健(ドラム)、大嵜慶子(ピアノ)
ウインドオーケストラアレンジ:葛西竜之介
セットリスト
STONE WORLD(作曲:加藤 達也)
Beginning(作曲:堤 博明)
The Strongest Primate High Schooler(作曲:加藤 達也)
And Test,Test,And Test Some More(作曲:堤 博明)
Chemical Boys Bogie Mix(作曲:YUKI KANESAKA)
Find A Way(作曲:加藤 達也)
I’m A Human(作曲:堤 博明)
Trash is a Treasure(作詞・作曲:YUKI KANESAKA)
Won’t Give Up(作詞:Kanata Okajima, JAKAZ/作曲:加藤 達也)
One Small Step(作詞:Kanata Okajima, JAKAZ/作曲:堤 博明)
I’m SUIKA(作曲:堤 博明)
The Light Created Fire(作曲:加藤 達也)
The 100th “Senku Ishigami”(作曲:堤 博明)
Thousands Of Years May Have Passed…(作曲:加藤 達也)
カンデンマンガン(Kung Dang Manganese)(作詞:YUKI KANESAKA, 稲垣理一郎/作曲:YUKI KANESAKA)
Rising Fire featuring Aztech(作詞・作曲:加藤 達也)
The Return of Chrome(作曲:加藤 達也)
Win As One featuring Paranom(作詞・作曲:堤 博明)
Steam Gorilla op2 featuring Aztech(作詞:YUKI KANESAKA/作曲:堤 博明・YUKI KANESAKA)
Tsukasa’s Dream(作曲:加藤 達也)
The Plan(作詞:Chica/作曲:堤 博明)
It’s all yours featuring Paranom and Debo Ray(作詞・作曲:加藤 達也)
©米スタジオ・Boichi/ 集英社・Dr. STONE製作委員会
主催:キョードー東京 https://kyodotokyo.com